ARMの開発環境

Last-modified: 2013-11-08 (金) 01:27:49

用意するもの

最低限必要な開発ツールは、クロスコンパイラ・リンカと、ターゲットのフラッシュROMに書き込むライタプログラムだ。

プロジェクト内のファイル数が増えると、IDEを使いたくなるだろう。
また、リモートデバッグをするには、JTAGデバッガが必要になる。

  • ターゲットボード
  • tool chain(クロスコンパイラ、リンカ等)
  • フラッシュライタ
  • IDE
  • デバッガ

ターゲットボード

2013年11月現在、お勧めのターゲットボードは次の3つ。

他にメジャーなメーカーとして、NXP社がある。NXP社の LPC も評判よさげなのだが、STM32 のほうが価格が安いため、こちらを採用。

3つのボードのうち、Discovery が一番機能が豊富でしかも安い。乗っているセンサやマイクロフォンなど、通常ではありえない価格設定。認知してもらうための戦略的価格。

このボードに欠点があるとすると、少し基板がでかい。小さく作りたい場合には使いにくい。
その点、STBee mini は小さい。STBee はその中間。

tool chain(クロスコンパイラ、リンカ等)

有料のものは IAR, Keil とかが有名。他にも いろいろ。

しかし、趣味の電子工作ならばARM用GCCで決まり。2013年11月の状況としては、Sourcery CodeBench Lite Edition including ARM GCC IDE が一番品質がよさそう。

フラッシュライタ

ライタプログラムはマイコンメーカごとに推奨ツールは異なる。

STMicroSTLink Utility
NXPFlash Magic
StrawberryLinux DFUSE
ChaNさんlpcsp

ChaNさんのライタはコマンドラインのツール。書き込み速度も速いらしい。開発中にビルド・書き込み・デバッグのサイクルを頻繁にまわす場合は、GUIよりコマンドラインのほうが手っ取り早くて使いやすそう。

必要ならば、eclipse に外部ツールとして登録もできるはず。

IDE

GUIな環境が欲しければ、

を用意する。

デバッガ

ターゲット上で実行させながらのリモートデバッグを行うためには、JTAGデバッガが必要となる。
これは、ハードウェアとソフトウェアの両方が必要。

ホスト(PC)で動かすソフトウェアとしては

などがある。

別のやり方としてVersaloonがある。Versaloon を使うと、
安価な STM32ボードを利用してデバッガにできる。一番安いボードがSTM32F0DISCOVERYで\800-。一方、Stlink v2 は\2300-なので、価格は約1/3、やる価値はある。まあ、ケースに入れたりするともうちょっとかかるが。

参考としたサイト