ホヤ

Last-modified: 2023-03-19 (日) 09:03:55

マボヤの写真
ホヤは、尾索動物亜門ホヤ綱に属する動物の総称。

概要

海底の岩などに固着し、壺状の体を使って海水からプランクトンやデトリタスを濾しとって食べている。硬い表皮を持つこと、全く動かないことから「ホヤ貝」などとも呼ばれるが、分類学上貝とは全く別のグループに属する。むしろホヤが属する尾索動物亜門は我々ヒトが属する脊椎動物亜門と同じく脊索動物門の下に位置しており、動物全体で見れば比較的ヒトに近縁な生物であると言える。

変態を行うことでも知られる。生まれたばかりの幼生はオタマジャクシのような形態をしており、脊椎動物との類縁性をある程度感じさせる姿である。この段階では眼点、平衡器、背側神経、筋肉、脊索などの組織を有しているが、しばらくすると岩に固着して変態し、これらの組織は退化してしまう。

ホヤは日本を始めとするいくつかの国で食用とされ、刺身などで食べられる。名産地は三陸地方。ミネラル分が多く海産物らしい強い香りがあり、五味(甘味、塩味、うま味、酸味、苦味)全てを兼ね備えると形容されるが、かなり好みの分かれる食材でもある。鮮度が落ちやすく、時間が経つにつれ金属臭あるいはガソリン臭と呼ばれる独特の匂いを発する。首都圏に出回る頃には味が落ちていることが多い。

言わずもがな陸ほやのモデルとなった生物である。突き出た二本の管やイボ状の突起から考えて、恐らくモデルはマボヤだろう。

陸ほやが実際のホヤと違う点

  • 陸に生息している
    実際のホヤはえら呼吸なので陸に揚げると死んでしまう。
  • 動く
    陸ほやはELDEN RINGの敵の中でもかなり移動が遅い部類だが、実際のホヤはそもそも移動しない。
  • 毒を吹く
    実際のホヤは毒性物質を吹かない。ただし毒ホヤなどと呼ばれる、ミネラル分が多すぎて食べると腎臓に障害をもたらす種は存在する。
  • 褪せ人を察知する
    陸ほやは褪せ人が近づくと攻撃してくるので何かしらの方法で褪せ人の存在を察知していると思われるが、感覚器官を持たない実際のホヤにはできない芸当である。

  • 陸ほやの表皮は鱗のようにも見えるが、実際のホヤに鱗はない。坩堝の名残だろうか。