目が覚めたのはその人の部屋だった。
俺は簡素なベットで寝ていた。
体を起こし、周りを見ると必要最低限の物しか置かれていなかった。
クローゼットを開けるとそこには服の代わり銃器があった。
服は申し訳程度にあるだけだった。
クローゼットの中を見た後部屋を出ようとするとその人が入ってきた。
「あら、起きたのね」
女性だった。
手にはサンドイッチと飲み物を乗せた皿を二つ持っていた。
「・・・・・・!」
俺は咄嗟にクローゼットを空け、そこにあった銃を手に取り、その人に向けた。
その人は銃を向けられているのに澄ました顔だった。
「向けるのはいいけど安全ロック解除しなさいよ?」
「え?」
その人はそのままベットの近くにある机に皿を置いた。
「ところでこれ食べる?」
「え・・・」
その人はそのまま俺を見ているだけだった。
俺はというと唯「ボケー」とその人を見ていた。
殺されても仕方のない事をしたのにその人は何もせず唯机に皿を置いただけだ。
他人が見ていれば銃を向けるガキとそれを唯見ている女性というなんとも言えない場面が流れてただろうな。
「・・・頂きます」
しばらくすると俺は場の空気に負けて銃を下に向けてそう答えた。
「そう、じゃあ早く食べてね」
その人はそういうとそのまま部屋を出た。
残された俺はそのままサンドイッチを食べた。
すごく旨かった。
そう思ったと同時に目の前で起きた光景を思い出した。
頭の中身をぶちまけ、脳漿を垂らしながら倒れる親父だった物。
犯された後首を切られそこから鮮血を流していたお袋だったもの。
そして吐き気を催した。
「うッ・・・!?」
そして中身の全部吐き出した。
その後俺は部屋の隅っこで縮こまり、そこで泣いた。
あの時は本当に恐かった。
周りには恐らくあの人しかいない。
でもそれでも俺は恐かった。
今にもあいつ等が俺を殺しに来るんじゃないか、と思っていた。
しばらく泣き崩れているとその人が入ってきた。
多分、泣き声を聞いてきたのだろう。
その人は俺の傍によりそしてこう言った。
「君、敵を取ってみたい」
「……」
「取りたい?」
その言葉を聞いた途端気持ちが落ち着いた。なぜかはわからないが。
「取れれば、取りたいですよ・・・」
俺は俯いたままそう言った筈だ。
「でも『力』も何もない俺にどう取れと・・・言うんですか・・・」
「『力』なら教えるわ」
その人はそういい、俺を立たせた。
「あなたに私の全てを叩き込んであげる。 この世界で生き抜くための術を」
その日からだ。
地獄の特訓が始まったのは。
さてやっと続きが書けたぞ。
いや唯話をどうやって進ませようか悩んだだけなんですけどね。
ついでにテレビが故障してACが・・・できない。 いかんぞこれは。
とまぁこんな事グダグダ言っても仕方ないので・・・ではまた!! Peace!!