閑話・山猫の館

Last-modified: 2008-09-24 (水) 22:11:04
 
 

国家解体戦争から数十年の未来。
支配者たる企業は、自らが汚染し尽くした地上を見限り、高空プラットフォーム、
「クレイドル」を建造。
高度7000mの空に、新しい、清浄な生活空間を見出していた。
既に、人類の過半はクレイドルに住まい、地上は、資源基地と、それを巡る戦
いの舞台に過ぎなかった。

 

一方で、国家解体戦争において企業支配体制を確率した原動力、人型兵器アー
マード・コア「ネクスト」と、その搭乗者の「リンクス」は、その圧倒的な力の、
個体依存性に危機感を抱いた企業により、企業機構「カラード」管下の傭兵とし
て、地上に残された。

 

しかし、企業による管理を拒み,新たなる管理機構を作り出した物がいた。
彼は自らを「管理人」と名乗り企業ではなくリンクスによりリンクスを管理する
「ARMORED CORE LINKS.net」を立ち上げる。
ここにきてリンクスたちは大きな岐路に立つこととなる。
企業の「カラード」か、管理人の「AC LINKS.net」か。
そして管理人による試みは実を結ぶ。
多くのリンクスたちは企業の支配を完全に抜け、Stray Cat(独立傭兵)としての道を選択した。

 
 

【閑話・AC LINKS.net山猫の館】

 
 

企業管理機構COLLARED

 

ランクマッチとは言ったものの、独立傭兵の対戦が多い。
順位も勝って負けての繰り返しでランキングナンバーは誰も記憶はしていない。
しかし、今回の対戦は企業よりのリンクス同士、という珍しい組み合わせであったため、注目する者も多かった。

 

その注目をあびているローゼンタールの新人、クロード・トハリスはAMSに接続するための準備を始めていた。
「いいかい、この対戦は企業の威信がかかっているんだ。絶対に負けちゃダメだよ!」
「ええ、分ってますよ。何度も言わないで下さい」
ここまでしつこく騒がれては初の公式リンクス戦だというのに、緊張も忘れてしまう。
「分ってないよ!君がもし負けるようなことがあれば、リンクス担当にされた僕が大変なことになるんだからね」
その後も、「せっかく企業に入れたと思ったのに…」
とか「エリートコース脱線したー」など喚いていた。
「大丈夫ですから、無駄な心配ですよ。ところで相手は誰なんですか?」
「そんなことも知らないで対戦しようとしてたのかい君は!?」
この人に聞けと本社の偉い人に言われたのだが…
もしかしてこの人逆流してるんじゃ…、とだんだん不安になってくる。
「相手は独立傭兵のNo.030Snow。だけど調べてみたら彼女はアスピナと繋がり
が強いリンクスみたいだから、実質企業同士の対戦と思って…」
ハリスが説明を続けるが、クロードはアスピナという言葉を聞いてから思考にのめりこんでいた。
―――こんなとこでもアスピナか
ブルーな気分になっていたところにハリスが突然大声をだす。
「みごとに勝ってクロードとハリスのコンビありって言わせるんだ!」
なぜ、自分の名前でコンビありなのか意味不明だった。
「コンビ?」
「ああ、紹介が遅れたね。僕の名前はハリス。これからよろしく」
人懐っこい笑顔で言われる。
それを聞きクロードが固まる。
つまり、この男は洒落を言ったのだ。
しかも、あろうことか他人ののフルネームを使って。
眉間に皺がよるのもしょうがないというものである。
「…それでは、いきます」
ハリスの話はもう聞きたくないのでさっさとAMS接続用ボックスの扉をロックするクロード。
ジャックを繋ぎAMSの電子情報のやりとりが開始される

 

対戦ステージが選出され、徐々に姿を現していく。
砂漠に埋もれたビル群が次々に現れていく。
見えないが確かに相手がいる事を感じ、クロードの感覚は澄んでいく。
「デビュー戦なんだ、どうせなら…勝つ」
ブースター移動で砂埃をあげ
緩やかにKNightを発進させる。

 

続く。。

 

Written byノマク

 

ハリス君はプロローグで喜んでた彼なんです
リンクスの数やらを考えてたいつの間にかこんな設定を作っていますた(汗
でも、むしろオリジナルの世界観を加えたほうがマッチするようです
力関係はLIMKS.net≧企業というふうになっています

  • ローゼンタール/No.003 クロード・トハリス/KNights
  • 独立傭兵/No.030 Snow/Ash like
  • AC LINKS.net/管理人様

  • お疲れ様です。KNightsの構成を追記しましたのでご確認ください。内装(特にブースター回り)については、変更していただいても構いません -- ゆーひ改め月士? 2008-09-24 (水) 01:33:33