横断歩道標識
ヨーロッパの国々は、それぞれ異なるデザインの横断歩道標識を使っている。
ここでは、横断歩道標識に描かれた線の本数と使用国で紹介する。
当然ながら、全部は網羅していない。主要な物のみを紹介しているため、イレギュラーなものについてはGeohintsを参照。
簡易一覧
画像をクリックするとこのページの標識解説に、国名をクリックするとその国の個別ページにジャンプできる。
| アイスランド? | アイルランド? | アルバニア? | アンドラ? | イギリス? | イタリア? | ウクライナ? | エストニア? |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| オーストリア? | オランダ? | ギリシャ? | クロアチア? | サンマリノ? | スイス? | スウェーデン? | スペイン? |
| スロバキア? | スロベニア? | セルビア? | チェコ? | デンマーク? | ドイツ? | ノルウェー? | ハンガリー? |
| フィンランド? | フランス? | ブルガリア? | ベルギー? | ポーランド? | ボスニア・ヘルツェゴビナ? | ポルトガル? | モナコ? |
| モンテネグロ? | ラトビア? | リトアニア? | リヒテンシュタイン? | ルーマニア? | ルクセンブルク? | ロシア? | 北マケドニア? |
3本線
主な使用国:ロシア,ウクライナ,エストニア,リトアニア
東欧、特に旧ソ連地域で積極的に使われている。
東欧のため、標識の周りが黄色い反射板で覆われていることがある。
その場合も、中の横断歩道標識で分類できる。
| 代表的な形 | |
![]() ロシア型 | ![]() エストニア型 |
ロシア型
主な使用国:ロシア,ウクライナ,ベラルーシ,リトアニア

人間はかなり簡素化されていて、その異質な見た目故エイリアンとも言われている。
エストニア型
主な使用国:エストニア

ロシア型と3本線の配置は同じだが、人間の描写がかなりリアルになった。
4本線
主な使用国:ノルウェー,スウェーデン,アイスランド,ブルガリア
基本的には北欧組のどれかだが、唯一の例外としてブルガリアが4本線を使っている。
注意として、デンマークとフィンランドは4本線ではなく5本線*1である。
| 代表的な形 | |
![]() アイスランド型 | ![]() スウェーデン型 |
ノルウェー型
主な使用国:ノルウェー

やる気が無さそうである。やる気が無くても5本線であればデンマークなので注意。
スウェーデン型
主な使用国:スウェーデン

人間が細かく描写されている。エストニア型とスウェーデン型を比べると、エストニア型は前膝が曲がっているがスウェーデン型は曲がっていない。
アイスランド型
主な使用国:アイスランド

背景が黄色である。スウェーデン型と見比べてもらうと分かると思うが、黄色なこと以外は全く同じである。
ブルガリア型
主な使用国:ブルガリア

これも人間が詳しく描画されているが、スウェーデン型と比べて短足である。
また、ブルガリアでは横断歩道標識を見る頻度があまり多くない。もし見かけた場合、周囲の雰囲気からも判別可能。
5本線
主な使用国:ドイツ,フランス,イタリア,ポルトガル,ラトビア,フィンランド,ハンガリー等
ヨーロッパで最も普及した本数。特にドイツ型やイタリア型は多くの国で採用されている、メジャーなもの。
また、ベルト付きは全て5本線である。
| 代表的な形 | |
![]() ドイツ型 | ![]() イタリア型 |
ドイツ型
主な使用国:ドイツ,ルクセンブルク,ハンガリー,クロアチア,ボスニア・ヘルツェゴビナ

ベルトが付いている。
分かりやすく簡素化されていて、自然な見た目をしている。
シンプルで使用国が多い。
イタリア型
主な使用国:イタリア,サンマリノ,アルバニア,旧ユーゴスラビア諸国,特にスロベニア,トルコ

これもドイツ型と同じく分かりやすいが、ベルトが無くより丸くなっている。
頭が少し小さい。
チェコ型
主な使用国:チェコ

帽子を被った詳細な人間が描かれている。
三角から一番外側の線までが遠い。白い縁が太く、その周りに青い縁がある。
スロバキア型
主な使用国:スロバキア

チェコ型にとても似ているが、5本線がより小さい。
周りの白い縁などはないが、これはチェコとスロバキアの標識全体の見分け方である。
オランダ型
主な使用国:オランダ

全体的に四肢が細い。そのため、何やら弱そうに見える。
それ以外はシンプルで、あまり特徴はない。
フランス型
主な使用国:フランス,モナコ

肘と膝で四肢が曲がっている。
それ以外はイタリア型とほぼ同じである。
ポルトガル型
主な使用国:ポルトガル

ドイツ型とほぼ同じだが、足が曲がっている。
ポルトガルの横断歩道標識は、他国のそれと比べてやや高い位置にある。
フィンランド型
主な使用国:フィンランド

スウェーデン型とほぼ同じだが、4本線が5本線になった。
それ以外はスウェーデン型と同じである。
ラトビア型
主な使用国:ラトビア

とにかく足が長い。イタリア型に似ているが、細かい点で違う場所がある。
実は、よく見ると足だけでなく線も長い。
デンマーク型
主な使用国:デンマーク

線が白三角の縁に触れている他、人間がノルウェーと同様にやる気が無さそう。
デンマークでは、この形の他に6本線も存在している。
6本線
主な使用国:デンマーク
デンマークでのみ使われている、世界的にも珍しい本数。
基本的には6本線を見たらデンマーク確定と認識して良い。
| 代表的な形 | |
![]() デンマーク型 | 無し |
デンマーク型
主な使用国:デンマーク

ヨーロッパで唯一の6本線。先述のやる気のない5本線と共に、デンマークを代表する横断歩道標識である。
人間の形は、スウェーデンとフィンランドのそれとほぼ同じ。
7本線
主な使用国:スイス,リヒテンシュタイン
6本線と同じく、かなり珍しい本数である。
Lowcamの二国である、スイスとリヒテンシュタインで使われている。
どちらの国も、標識全体の特徴として金属パイプで縁取りされている。
| 代表的な形 | |
![]() スイス型 | 無し |
スイス型
主な使用国:スイス,リヒテンシュタイン

主にスイスで使われている。スイスと非常に似ているリヒテンシュタインでも使われている。
金属パイプで縁取りされていて、縦長である。人間は他で見たことないような見た目だが、強いて言うならエストニアに似ている。
8本線
主な使用国:スペイン,アンドラ
イベリア半島、というかスペインで見られる本数。
7本線と同じく本数が多いので、数え間違いに注意。
忘れがちだが、アンドラでも同様に見られる。
| 代表的な形 | |
![]() スペイン型 | 無し |
スペイン型
主な使用国:スペイン,アンドラ

上半身は、ドイツ型の人間に似ている。しかし、下半身がやや不安定に見える。
上半身も、後ろに置いている手の形が少し違う。
また、足と8本線の間に白い境界線がないため、足と線が接続しているように見える。
横線・破線
主な使用国:ポーランド,オーストリア,ベルギー,ギリシャ,旧ユーゴスラビア諸国
分布にあまり統一性が無い。
それなりの頻度で見るため覚えたいが、線の部分で覚えるのは難しい。
どうにか人間で覚えたいが、それも少なくとも簡単ではない。
ポーランドは特徴的な見た目のため覚えやすい。
| 代表的な国 | |
![]() ポーランド型 | ![]() オーストリア型 |
ポーランド型
主な使用国:ポーランド

ヨーロッパで唯一の破線ではない横線(=横実線)である。
横線・破線グループ内では群を抜いて頻出の標識であり、覚えることに対してのコスパが良い。
人間は頭が小さく、抽象的でありながら人間風味を出している。姿勢が良い。
オーストリア型
主な使用国:オーストリア

ベルギー型,ギリシャ型ととても似ている。
どちらとも見分ける方法として、破線が短いことが挙げられる。
また腕の袖や服の裾、帽子など、細かいところまで描き込まれている。
ベルギー型
主な使用国:ベルギー

オーストリア型,ギリシャ型ととても似ている。
先述の方法でオーストリアとは見分けられ、ギリシャと比べると破線が細かい。
標識全体の特徴として、縁取りが多いのも見分け方の一つである。
ギリシャ型
主な使用国:ギリシャ

オーストリア型,ベルギー型ととても似ている。
破線の本数が少なく、片側だけだと5本しかない。
人間の形はベルギーと同じである。
旧ユーゴ型
主な使用国:旧ユーゴスラビア諸国

旧ユーゴスラビア連邦全域で使われていた標識。
スロベニアとクロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナではほとんど見ることがないが、セルビアや北マケドニア、モンテネグロでは横断歩道標識の大半がこのモデルである。
ただし、rs,mk,meでは横断歩道標識自体が少ないことに注意。
足の上部が太い形をしている。そのため、やや太っているように見える。
イギリス型
主な使用国:イギリス,アイルランド,マルタ,キプロス,マン島,ジブラルタル等ヨーロッパの現旧英領
今までの青い背景に白い三角形というルールから逸脱し、圧倒的に独自路線を往く横断歩道標識。
"イギリス型"という見出し名が示しているように、ヨーロッパの英語圏などで使われている。
| 代表的な形 | |
![]() イギリス型 | ![]() イギリス型 (撮影地アイルランド) |
イギリス型
主な使用国:イギリス本土,アイルランド,キプロス,マルタ,マン島,ジブラルタル,ジャージー島

白黒のポールに、黄色(オレンジ?)の丸い電灯が付いているモデル。
ヨーロッパの英語圏のスタンダードでかつ周辺国では一切見られない、ガラパゴスな横断歩道標識である。
下の画像のように、ソーラーパネルになったモデルは、アイルランドで確認できた。ここでは同じ物として扱う。













