吸血鬼(ヴァンパイア)

Last-modified: 2011-09-11 (日) 00:40:04

【種族名】
 吸血鬼。ヴァンパイア。

【ルーツ】
 贖罪者リュートミスティースを祖に、六つの血統が氏族(クラン)を形成している。
 ヴァルデマール氏族の魔血公メルティが比較級第一人者。

【属性門】
 堕落の門に属する。魔人と並んで、魔界でもっとも勢力を持つ種族の一つである。リリスや死霊、病魔とは友好関係にあるが、魔人とは版図や利益を巡ってしばしば争う。また太陽光は吸血鬼にとって致命的であり、天使とは明確に対立している。

【外見】
 氏族ごとに傾向がことなるものの、概ね血色の悪い人間といった風貌である。吸血牙を持つ。
 ヴァルデマール氏族は背にコウモリの翼を生やし、飛行能力を持つ。
 ハウクヴィッツ氏族は人間型を止めつつも怪物的外見を持つ。

【パワーソース】
 人間の血液に含まれる生命のエッセンスを吸収する。魔力や魅力の高い人間の血は質が高く、多くの吸血鬼は愛玩用グールを集めている。

【魔力:吸血と快楽授与】
 吸血鬼の吸血行為は接吻や食餌と呼ばれる。吸血牙は触れるだけで犠牲者に性的快楽を与え、吸血中の犠牲者は何度も絶頂を感じることになる。一度その快楽を知ってしまえば、吸血中毒に陥るのに時間はかからない。
 血は美味であり、吸っている吸血鬼も魂が満たされるかのような悦楽を得る。
 なお、吸血鬼に血を吸われても吸血鬼になったりはしない。

【人間との関係】
 闇の貴族であり支配者である。魔界では不死なる領主であり、地上では企業や行政を影で支配する。多くの吸血鬼は人間を奴隷あるいは血袋としか見ていない。

【特徴:アンデッド】
 夜の住人たる吸血鬼は太陽光を浴びると灰になる。

【魔奴隷:グール】
 血の魔術を操る吸血鬼は、もっとも多くの魔奴隷を操る種族である。
 従者・戦闘用・愛玩用として、様々な用途で魔奴隷を創り出し、支配している。
 血の呪縛は魔奴隷に猛威を振るい、主に反抗することも疑問を持つことも至難である。
 愛玩用グールはブラッドドールやお人形とも呼ばれる。

【魔奴隷:ブラッドドール】
 愛玩用グール。吸血鬼の側に侍り、吸血の快楽と魔の血を求めて媚び甘える美女たち。
 吸血鬼の食料である彼女達は最も身近な存在であり、その為に強力な服従の呪いに縛られている。自我を失い、ロボットのような性格の者も多い。
 リリスより蛇の指輪を贈られている者もおり、指輪を嵌めた彼女たちは吸血のみならず淫蕩な性の快楽にも溺れている。その容姿もますます魅惑的となるが、吸血鬼の血の影響が強いため、リリス化することはない。

【存在状態:アンデッドウォーリア】
 屍人兵。ゾンビやスケルトンといったたぐいの怪物たち。吸血鬼を敵に回すことは、彼ら屍人の群れを相手にすることと同義である。
 個々の能力は弱いものの、恐れも疲れも痛みも知らない屍人兵は他種族にとって脅威となる。

【存在状態:アンデッドリリス】
 リリスとの盟約によって生み出されたアンデッド。吸血鬼に吸い殺された愛玩用グールがリリスの蛇の力を得てアンデッド化したもの。

【拠点:アンタンジル】
 夜の領域。結界に遮られ、陽光が遮断された領域である。生ける者より死せる者の方が多いとも言われる。

【悪魔:魔血公メルティ】
 魔族諸侯22の悪魔のひとり。『正義』の席次を持つ。
 また他の氏族の長もそれぞれ52の悪魔に名を連ねている。