ss80648

Last-modified: 2009-05-06 (水) 20:57:48

※このSSは乱交大会SSの後日談です
出来ればそちらを読んでからお読みいただけると更に楽しんでいただけると思います
 
 
 
1.
 
照明の点いていない真っ暗な部屋
僅かに漏れる光源は、液晶モニターの光のみ
そんな第二コンピュータ室に三人の生徒が居た
一人はにんっじん。ウサ耳のようなリボンが特徴的な自他共に認める淫乱兎
一人はからすなべ。ネタとスクープがあれば学園の何処にでも現れる新聞部部長
最後の一人はexe。パソコン愛好会部長。真っ暗な部屋の中だというのにフードを目深に被り、コートの襟で口元を隠している
 
なべ「……ふふふ……よく撮れてるの……」
にん「……でしょう?参加者の人達にも全然気付かれてなかったし……」
なべ「これもexeちゃんのおかげなの…」
 
モニタに移されているのはある動画
……先の乱交大会の情事を鮮明に、無修正で映された動画だ
 
exe「……あの……もうこれっきりにして下さいね……?
  …スキマシステムをハッキングして、映像データを記録すると同時に愛好会で使ってるPCに転送だなんて……バレたら退学ですよ…」
にん「……ふふ……解ってるって。ありがとね、exeちゃん。……お礼にイイことしてあげようか…?」
exe「…え、遠慮します……。は、恥ずかしいですから……ハイ」
にん「あらら、残念」
exe「……と、ところでこれ……どうするんですか……?」
 
甲羅で身を守る亀のように萎縮しながらexeは二人に尋ねる
 
なべ「コピーして男子生徒に売り捌くの。きっといい値が付くの」
exe「…!?は、犯罪じゃないですか…!」
にん「でもexeちゃんも共犯だよ?」
exe「…うっ……そ、それは……」
なべ「ここまで来たら一蓮托生なの。上手くいけば部費ガッポガッポなの」
exe「だ、だからってこんな……」
なべ「部費を全然出してくれないゆむちゃんが悪いの。大丈夫、編集して目元くらいは隠すの」
exe「も、モザイクは……?」
にん「必要無い無い。…まぁ、モザイクあった方が想像力が刺激されて興奮するって人も居るかもだけど
   ……てな訳で編集宜しくね、exeちゃん」
exe「わ、私がやるんですか!!?」
にん「他に誰が居るのよ?」
exe「……うぅ……分かりましたよぅ……。ハァ……何でこんな……」
 
もう後には引けないことを悟り、PCへと向かうexe
その後ろでにんっは「じゃあ祝杯でもあげましょうか?」等、なべと話していた
そんな陰謀渦巻く第二コンピュータ室のドアが、突然開けられる
突然の来訪者に、三人の視線は開け放たれたドアへと自然と移る
逆光の所為で顔は良く見えないが、やけに小さなシルエットだった
 
???「…天が呼ぶ、地が呼ぶ、生徒が呼ぶ………」
 
そのやたらちっこいシルエットの人物が、おもむろに語り始める
 
???「風紀を守れと私を呼ぶ……。私の名はマスクドゆむ!!!通りすがりの風紀委員よ!」
n
 
そう言ってビシッとポーズをその影は、マスクドの名の通り妙な仮面を付けていた
その姿になべ達はただ言葉を失う。驚きではなく呆れで
 
なべ「………ゆむちゃん何してるの……?」
マスクドゆむ「…ち、違う!私はゆむでは無い!マスクドゆむだ!」
なべ「…うん、だからゆむちゃんなんでしょ?」
マスクド「………違うって言ってんでしょ!!!なべ!!!」
なべ「ほら、やっぱりゆむちゃんなの」
マスクドゆむ「ムキーッ!違うっての!!!」
 
正体はバレバレなのだが、あくまで自分はゆむでは無いと言い張るマスクドゆむ
二人のそのやり取りに、これ以上刺激しない方がいいと考えたにんっは、なべにそっと耳打ちする
 
にん「…先輩、なべ先輩…」
なべ「…ん?何なの?」
にん「腑に落ちないでしょうけどゆむ先輩に話しを合わせて下さい…」
なべ「…えー、でも……」
にん「その方が話しがスムーズに進みますから……」
なべ「……わ、解ったの…」
マスクドゆむ「ちょっと!何ヒソヒソ話してるの!?逃げる算段でもしてるの!?」
 
ヒソヒソ話すにんっとなべに、改めて怒りを露にするゆむ……もといマスクドゆむ
今にも悪女緊急発進で飛び掛らんとする勢いだ
 
なべ「……コホン。……悪かったの。私の勘違いだったみたいなの。でも……私達の計画の邪魔はさせないの!」
マスクドゆむ「……ふん、最初からそう言って………ゲフンゲフン………
       と、とにかく!学園の風紀を乱す輩は、骨も残らないと思いなさい!」
なべ「そうは問屋が卸さないの!こっちは三人。ただで済まないのはそっちなの!」
exe「わ、私を数に入れないで下さい!」
マスクドゆむ「ハッ…!戦いは数で決まらないってことを……教えてやんよ!!!」
なべ「返り討ちなの!二人共、行くの!!!」
exe「ひ、ひぃぃぃぃ!わ、私を巻き込まないでー!」
 
お互いその身を弾丸のように突進していくなべとマスクドゆむによって、戦いの火蓋が切って落とされた
入り乱れる技の応酬に、exeは逃げ惑うばかりだった
……そしてもう一人……にんっは………
 
にん「…ふぅ、いきなり始めないでほしいなぁ、もう……」
 
激突するなべとマスクドゆむを尻目に、ちゃっかり第二コンピュータ室から脱出していた
 
にん「……でも思ったより早かったなぁ……流石ゆむせんぱ……もとい、マスクドゆむ。恐ろしい子…!」
 
後方ではマスクドゆむとなべの戦闘音が響いている
なべは三対一のつもりだが、実質はなべとマスクドゆむのタイマンだ
 
にん「…さ、巻き添え食わない内に私は逃げようっと……おお、こわいこわい…」
 
なべに申し訳ないと思いつつも、にんっはそそくさとその場を後にした
 
 
…ちなみになべとマスクドゆむの対決によって第二コンピュータ室は半壊
その件で二人はいつもの先生からお叱りを受けるのだが、それはまた別のお話
 
 
 
 
2.
 
なべ「……うぅ……酷い目にあったの……」
 
第二コンピュータ室での激闘から漸く我が家に帰ってきたなべがボソリと漏らす
 
なべ「…exeちゃんはともかく、にんっちゃん酷いの……自分だけさっさと逃げて……今度会ったらとっちめてやるの!」
 
愚痴りながら自分の愛用のパソコンを起動させるなべ
システムが起動し、操作出来るようになってからなべは一つのファイルを実行させる
ソフトが起動し、動画が再生される。それは、乱交大会の映像データだった
 
なべ「……第二コンピュータ室は滅茶苦茶になっちゃったけど、あらかじめマスターデータはこっちに移して正解だったの……」
 
映し出される映像を見て、ニヤリと口元を歪めるなべ
だが、ほとぼりが冷めるまでは迂闊に動けないな、となべは考えていた
 
なべ「…まぁ、チャンスはまだあるの……」
 
流行る気持ちを抑え、自らに言い聞かせるように呟くなべ
 
なべ「……それにしても……」
 
映像を見ながら、改めてこの乱交大会の現場が異常だったことを悟るなべ
四方八方から聞こえる嬌声と参加者達の痴態は、情欲を揺り動かすのには十分すぎる内容だ
そして、ふとなべは動画の一部分に釘付けになる
……それは、万歳にハードな責めを受けるゆむの姿だった
 
なべ「……ふふ……ゆむちゃん、いい気味なの……」
 
映像のライバルは身動きの取れないまま喘ぎ声すら上げられず、呻くばかり
それは、普段の彼女をよく知るなべにとっては未知の状況だった
…そして、ふとなべは、思う……
 
なべ「(……ゆむちゃんが感じてる時の声…聴いてみたいの……)」
 
ゆむの痴態を見ながら、なべは自分が興奮していることに気付く
……そして、いつの間にか指を自分の秘部へとなぞらせていた
 
なべ「……んっ……あっ……あ…ん………やだ………私……濡れてる…の……」
 
下着越しでも解る程に、ソコは濡れていた
そして、一度頂点に達した欲望は止まらない
なべはベッドに寝転がり、パンティをずり下げて自らの性器を露にする
濡れそぽった秘部を弄り、指を入れていく。グチュグチュと音を立てて、愛液が溢れ出す
 
なべ「……ひ…ぅ……あっ……あぁ……あん……や…ぁん……と、止まらないの……」
 
出し入れする指を二本に増やし、尚も激しく性器を掻き回すなべ
快感を求めるための動きは更に加速し、そして………
 
なべ「……あっ……んっ…くぅ……あっ……あぁ……あん……あっ……あぁぁぁぁ!!!」
 
ビクリと体を震わせ、絶頂に達するなべ
ねっとりと指に絡みつく愛液を見ながら、なべは絶頂の余韻に浸っていた
 
 
 
3.
 
翌日、なべは学校に着くと同時にゆむを探した
渡り廊下で彼女を見つけ、声を掛ける
 
なべ「やっほー。ゆむちゃーん」
ゆむ「……ん?なんだ、なべか……。何?私今ちょっとムカついてるんだけど…?」
 
言いながら眉を顰めるゆむは、確かにお世辞にも機嫌が良いとは思えない
 
なべ「ちょっと緋想天ファイトしましょ!なの」
ゆむ「……ふん、上等じゃない……。言った通り機嫌悪いから、手加減なんてしないわよ……?」
なべ「勿論なの。というか手加減されたことが無いの」
ゆむ「それもそうね………それじゃあ……緋想天ファイト………」
なべ「レディ………ゴォォォォ!なの!」
 
そして始まる緋想天ファイト
その熾烈な戦いを制したのは――――
 
なべ「やったの!勝ったの!」
ゆむ「……ぬぐ……こんなハズじゃ……」
 
勝利の喜びからか、思わずガッツポーズを取るなべ
対するゆむは悔しさからギリリと歯軋りをする
 
ゆむ「……ったく……この間の大会からイマイチ調子が出ないわ……」
 
はぁ、と溜め息を一つ吐き、頭を掻き毟るゆむ
そんなゆむになべはすかさず後ろから抱きつく
 
なべ「…うふふ……ゆむちゃーん……」
ゆむ「………な、何よ……いきなり………気持悪いわよ…?」
 
勝負後の油断も相まって、後ろから抱きつかれたことにしまった、という顔をするゆむ
だがそれもすぐに怪訝な顔に変わる。なべの態度と手つきが、明らかにおかしかったからだ
すぐに振り払おうとするゆむだったが、もう遅かった。なべの手は、ゆむの「色々足りてない」胸を弄り初めていた
 
ゆむ「……ッ!ちょ、ちょっと……な、何するのよ!なべ!!!」
なべ「……何って……ゆむちゃんの胸を触ってるの。……ゆむちゃんやっぱり小さいの…」
ゆむ「ほ、ほっといてよ!てか、さ…触る、な…!」
なべ「なら抵抗すればいいの」
ゆむ「……い、言われなくても……うっ……くっ…ぅ……」
 
最近イライラすることが続いた上になべのこの行動に心底頭に来ていたゆむは即座に抵抗し、脱出を図る。だが……
 
ゆむ「(……くっ……な…んで……力が入らない……)」
 
抗おうとする意志に反して、体は言うことを聞かなかった
 
なべ「……ふふ……体は正直なの……もっと楽にするの……」
ゆむ「…な、何言って……」
なべ「……聴いてみたいの……ゆむちゃんの……感じてる時の声……」
ゆむ「…ば、バカなこと言ってないで早くやめ……ひゃう…!」
 
喚き散らすゆむを無視して、なべはゆむの秘部へとその指を伸ばす
 
ゆむ「……あ…ぅ……や、やめ……止めなさい…よ」
なべ「……嫌なの……」
ゆむ「……ひっ……あっ……うぅ……あぁ……うぅん……あっ……」
 
ゆむの秘部へと伸ばされたなべの指は、その狭い入り口をこじ開け、肉壁を押し広げていく
広げられた膣内になべの指はドンドン進入し、掻き回す
その刺激によってじんわりと愛液を滴らせ始めるゆむの性器。それを見たなべは指の動きを更に速める
 
ゆむ「……あっ……は…あっ……い、嫌……だ…め……」
なべ「……うふふ……ゆむちゃん濡れてきてるの……」
ゆむ「…う、嘘…!!!」
なべ「本当なの。……ホラ……」
 
そう言ってなべは性器を弄っていた自分の指をゆむに見せる
なべの指はしっとりと透明な粘液が絡みつき、それがてらてらと光を放っていた
 
なべ「……ホラ……濡れてるの……」
ゆむ「……そ、そんな……んんっ…!」
 
そんなハスは無い、と言いたげなゆむの唇を、なべの唇が塞ぐ
そのまま舌で唇をこじ開け、互いの舌を絡ませるなべ
 
なべ「……んっ……んちゅ……れろ……ちゅ……ちゅ……」
ゆむ「……んぐっ……んんっ……んちゅ……んっ……ぷはっ……や、止めてよ…なべ……何で…こんな……」
なべ「……なんでって……私がしたかったからなの。他意は無いの」
ゆむ「……な、なんで私なのよ……他に……居るじゃない……」
なべ「…今だけは、ゆむちゃんじゃないとダメなの……だから……しよ…?なの」
ゆむ「……うっぐ……も、もう……勝手にしなさいよぅ……」
 
もう抵抗する気は失せていたのか、取り敢えず早く終わればいい、とゆむは考えていた
そんなゆむの考えを知ってか知らずか、とうとう陥落したゆむを、なべは即押し倒した
そこからのなべの行動は更に速かった
邪魔なパンティをさっさと脱がし、ゆむの性器に舌を這わせていく
勿論、ゆむが恥ずかしがるようにわざと大きな音を立てて舐めて、蜜を吸った
 
ゆむ「……あっ……ふぁ……あ…ん……ダメ……そんな…に……舐められたら……私、おかしく…なる」
なべ「…はぁ……ゆむちゃん可愛いの……見て……私も……もうこんなになってるの……」
 
そう言ってなべは立ち上がり、パンティを脱いで自身の秘部を晒す
止め処なく溢れる愛液は彼女の大股を伝い、ゆむと同じように濡れていた
 
なべ「……ゆむちゃんが可愛すぎる所為なの……だから……一緒に気持ち良くなって……いいでしょ…?なの…」
 
言うが早いかなべはゆむの股を開き、そこに自分の性器をあてがう
クリトリスとヒダが重なりあったところで、なべはゆっくりと腰を振り始める
 
なべ「……んんっ……あっ……あぁ…ん……擦れてる…の…!ゆむちゃんと私のが…擦れて……あぁん……!」
ゆむ「…ひっ…うっ……あっ……んんっ……な…に……これぇ……?こん…な……あぁ…!」
 
性器と性器を絡め合う行為に、徐々に没頭していく二人
人目も気にせず(幸いにも誰も通りかからなかったが)互いに更なる快感を得るために腰を動かす。そして―――
 
なべ「……う…ん……あっ……ふ…ぁ……あぁん……ゆむ…ちゃん……私……もう……もう……」
ゆむ「……わ、私も……な…にか……クル……ふぁぁ…!」
なべ「……あぁん……ゆむちゃん……ゆむちゃん……あっ……あぁぁぁぁぁぁ!!!」
ゆむ「…ひぅ……な、なべ……はぁぁぁぁぁん!!!」
 
普段いがみ合っている二人とは思えぬ程の情事の果て、二人は同時に絶頂に達した
 
 
 
 
なべ「……はぁ……間一髪だったの……」
 
情事の後、衣服の乱れを直して向かい合った二人
我に返ったゆむは当然怒り狂い、なべを追い掛け回した
学園内を駆けずり回ったその鬼ごっこから、漸くゆむを振り切ったなべは新聞部の部室で一息付いていた
普段から学園中を走り回っているなべだが、今回は流石に疲れを露にしていた
よろよろとパイプ椅子に腰掛け、机に張り付くように顔を埋める
 
なべ「……ゆむちゃんもあそこまで怒ることないの……。自分だって楽しんだクセに……」
 
実際のところゆむは単に状況に流されただけなのだが、なべの中では合意の上のことだったらしい
 
なべ「……はぁ……何だか疲れたの……今日は取材はお休みなの……。平Mちゃんともまれに任せるの……」
 
べったりと机に張り付いて一人ごちるなべ。おもむろに愛用のデジカメを取り出し、操作する
その中の、一枚の写真の画面で手を止める。先程の情事の後に撮った写真だ
 
なべ「……まぁ、これを撮れたからいいの……」
 
それは、絶頂を迎えて恍惚の表情を浮かべて横たわるゆむの姿だった
 
なべ「……これは……私のコレクションに加えるの……うふふ……」
 
泥のような疲れを体に感じながら、それでもなべは嬉しそうに笑みを浮かべていた