ss81243

Last-modified: 2009-05-14 (木) 21:28:05

1.
 
永遠「……ねぇ川蝉ちゃん」
川蝉「んー?何ー?」
永遠「……私達ってさ…目立たないよね……」
川蝉「そうね」
永遠「だからさ、ここで一発部活でも設立しようと思うの!」
川蝉「唐突ね」
永遠「……でも部活作るのってどうしたらいいのかな…?」
川蝉「……さぁ?いつもの先生にでも聞いてみれば?」
 
   少女移動中………
 
永遠「と、いう訳でいつもの先生!部を設立したいんですが、どうしたらいいでしょうか!?」
いつもの「これまた唐突ですねぇ」
 
職員室、休憩中だったのか煎餅を頬張りながら言ういつもの先生
傍らにはホクホクと湯気を立てる緑茶。何だろう…すごく似合うんだけど……婆臭い……
 
川蝉「あの…部活一覧みたいなのありますか?決めたはいいけどもうありました、とかマヌケなので」
永遠「おお!川蝉ちゃん頭イイ!」
 
いや、普通に考えることだと思うけど……
でも永遠ちゃんは笑顔でサムズアップ。あぁ、清清しい
 
いつもの「えぇ、ありますよ。ちょっと待ってて下さい…」
 
そう言っていつもの先生は席を立ち、色々なファイルの入った棚を漁る
暫くして戻ってきた先生の手には一つのファイル
 
いつもの「これが正式な認可を受けた部活の一覧です。どうぞ」
川蝉「ありがとうございます、先生」
 
早速渡されたファイルに目を通す
野球部やサッカー部とか、ポピュラーなモノからメイド部とか眼鏡愛好会とか訳の分からない部活まで、様々な部活がびっしりと名を連ねていた
 
いつもの「ちなみに認可を受けずに非公式で活動している部は載っていません。当たり前ですが」
 
……このファイルに載ってる部活だけでも結構な数ですけど……
この学園のキャパシティは計り知れないなぁ……
 
永遠「……あれ……?」
川蝉「どうしたの?」
永遠「…うん、これ……」
 
永遠ちゃんが指差した先には、殴り書きで何本も引かれた横線
その下をよーく見てみると、「軽音部」と書かれてあり、どうもそれを消した後のようだ
 
川蝉「先生、この軽音部って…何で消してあるんですか?」
いつもの「…あぁ、それはですね…軽音部は二年程前に廃部になったんですよ」
川蝉「廃部……ですか」
いつもの「えぇ。所属していた部員が全員卒業して、新たに入る人が居なかったので…」
川蝉「成る程」
永遠「……廃部………それだわ!!!」
川蝉「は?」
永遠「私達でもう一度軽音部を立ち上げるのよ!」
 
グッと拳を握りそう宣言する永遠ちゃん。やったー、カッコイイー!……ではなくて
 
川蝉「いや、あのね永遠ちゃん……そんな安直な………いつもの先生からも何か言ってやって下さいよー」
いつもの「えっ?いいんじゃないでしょうか?軽音部」
永遠「ですよねー!流石いつもの先生、分かってるぅ」
 
あれー?何か永遠ちゃんの思いつきが普通に受け入れられてる…てかあんまり煽らないで下さいよ先生……
 
永遠「よーし、じゃあ決まり!軽音部、爆誕!ね」
川蝉「…まだでしょ。ちゃんと認可取って、正式な部活として認めてもらわないと…」
永遠「えっ?何で?非公式でもやってる部活はあるんでしょ?」
川蝉「…アンタ先生の前で事も無げに……。正式に部と認められてれば、何かと都合がいいでしょ?生徒会に目ぇ付けられたいの?」
永遠「そ、それはやだなぁ……ゆむ先輩とか、怒ると怖いし……」
川蝉「でしょ?それに認可を取った部活なら……生徒会から部費が出る!ですよね?先生」
いつもの「えぇ。ちゃんと認可を取った部活なら、部費は出ますよ」
川蝉「ほらね?非公式でやるメリットなんて無いわよ。大体…やましいことする訳じゃないんだから…」
永遠「そうだね!よーし、じゃあ認可を取りにいこー!えいえいおー!」
 
そう言って元気よく音頭を取った永遠ちゃんはさっさと職員室を出て行ってしまった
……まだどういう手続きを取ればいいか、とか聞いてないのに……
 
川蝉「…気の早い子……。で、先生、認可ってどうすれば下りるんでしょうか?」
いつもの「まず生徒会の方々に部の設立を承諾してもらって下さい。その後理事長の承認を取れば、晴れて軽音部爆誕です」
川蝉「……先生方に話を通さなくていいんですか?」
いつもの「…緋想天学園は生徒の自主性を重んじていますからね………余程のことが無い限りは私達は介入しないのですよ
     生徒でも出来ることは生徒自身の手で、という訳です。ちょっと投げやりな気もしますが、私はそれでいいと思っています」
川蝉「…はぁ……。とにかく生徒会に行けばいいんですね?」
いつもの「はい。……ただ……より確実性を求めるなら、もう少し部員が居た方がいいかもしれません
     そうですね……四人程居れば大丈夫じゃないでしょうか?」
川蝉「四人……分かりました。誰か勧誘してみます」
いつもの「えぇ。頑張って下さいね」
 
ニッコリと微笑んで激励の言葉を掛けてくれるいつもの先生
 
永遠「おーい、川蝉ちゃーん!何してるのー?早くいこー!」
 
私が付いて来ていないことに気付いたのか、戻ってきた永遠ちゃんが催促してきた。全く、人の気も知らないで……
 
川蝉「では先生、失礼しました」
 
いつもの先生に会釈し、催促する永遠ちゃんと共に私は職寝室を後にした
 
 
2.
 
川蝉「じゃまずメンバー勧誘しに行きましょう」
永遠「そだねー。出来れば経験者の人がいいね!」
川蝉「経験者であるにこしたことは無いけど、別にそうじゃなくてもいいわ。皆で手探りでやっていくってのも悪くないし」
永遠「川蝉ちゃんは殊勝だねぇ」
川蝉「がっついてないだけよ」
 
他愛無い話をしながらメンバー勧誘へと向かう私達
すでに下校時刻なので廊下を歩いている生徒はまばらだ
この時間に学校に残ってる人は部活をしてる人か、ただの暇人かのどちらかだ。なるべく暇そうな人を探す
 
永遠「あ、暇そうな人発見」
川蝉「えっ?」
 
永遠ちゃんの視線の先には何故か千鳥足でふらふらと歩く一人の女生徒
あれはどちらかというと暇そうというよりは今にも倒れそうといった感じだ
だがそんなことは全く気にせず、千鳥足の彼女に声を掛ける永遠ちゃん
 
永遠「あ、あの!軽音部に入りませんか!?」
のまのま「んあー?」
 
声を掛けられて振り向いた彼女はものすごい気だるそうに応えた
……てか、酒臭っ!もしかしてお酒飲んでるの…?この人……
 
のまのま「なーにー?」
永遠「あ、で、ですから、一緒に軽音部、やりませんか?」
のまのま「けーいーおーんーぶー?」
永遠「そうそう。それそれ」
のまのま「なになにー?新しいお酒ー?」
永遠「い、いえ……お酒じゃなくてですね……」
川蝉「永遠ちゃん、行くわよ」
永遠「えっ?ま、まだ話が……」
川蝉「いいから!お騒がせしましたー」
 
懸命に勧誘を続けようと試みる永遠ちゃんを無理矢理引っ張って私はその場を後にする
例の彼女は、特にそれを気にすることも無く、またふらふらと歩いていってしまった
 
永遠「どうしたの?川蝉ちゃん。折角部員になってくれそうな人見つけたのに…」
川蝉「どこがよ!ただの酔っ払いじゃない!却下よ却下!」
永遠「えっ…?あの人酔っ払ってたの?」
川蝉「…見れば分かるでしょ……やたらふらふらだし、顔赤いし、何より酒臭かったし……」
永遠「おー、流石川蝉ちゃん。鋭いねー」
 
いや、アンタが能天気すぎるのよ……
この子なんで普段はこうなのかしら……?緋想天ファイトの時はそうでもないのに……
 
川蝉「気を取り直して、次行くわよ!」
永遠「あーん、待ってぇ川蝉ちゃーん」
 
情けない声を上げる永遠ちゃんを尻目に私は次のターゲットを探す
暫く歩き回っていると、やたらブカブカな制服を着て、大きな本を持っている少女を見つけた
 
永遠「お、ゆフランちゃんだ。図書館から出てるなんて珍しいなぁ」
川蝉「知ってるの?」
永遠「知り合いって訳じゃないけど……図書館に住み着いていつも本読んでる子。通称『図書館の主』」
川蝉「…そのまんまね……。でもいいわ……ダメ元で誘ってみよう。……ねぇ!そこのアナタ!」
 
物は試しだ。ゆフランと呼ばれた少女に声を掛けてみる
自分が呼ばれたのだとは思わなかったらしく、何度か周りをきょろきょろ見回して、私達と自分以外居ないことで漸く自分が声を掛けられたんだと認識したようだ
 
ゆっくりフラン「……何?」
川蝉「…あっと……突然呼びかけたりしてゴメン。あ、あのね!私達と……軽音部、やらない?」
ゆっくりフラン「うん、それ無理」
川蝉「即答!?」
ゆっくりフラン「……じゃあ、そういうことで………」
 
そう言って彼女はスタスタと足早に去っていってしまった
 
川蝉「……流石に無理があったか……。あんまり活動的な感じじゃなさそうだったし……」
永遠「仕方ないね……次の人、探そ?」
川蝉「……そうね」
 
少し残念に思いながらも私達はまた歩きだす
中庭に出たところで、めかぶ先輩と会った。……そうだ、この人なら……
 
川蝉「あ、あの…めかぶ先輩、ちょっとよろしいですか?」
めかぶ「ん……?なんだい?緋想天ファイトならいつでも受けるよ?」
川蝉「あ……いえ、そうではなく……」
永遠「わ、私達と…軽音部やりませんか!?」
めかぶ「軽音部?」
 
軽音部と聞いためかぶ先輩は途端に怪訝な顔をする
 
めかぶ「軽音部は廃部になったハズだけど…?」
永遠「そ、そうですけど……私達でまた立ち上げることにしたんです!」
めかぶ「へぇ……それはチャレンジャーだね……」
川蝉「ど、どうでしょうか…?めかぶ先輩も…協力して頂けませんか?」
めかぶ「……中々面白そうだけどね……私はどの部活にも入らないって決めてるんだ」
川蝉「そ、そうですか……」
めかぶ「悪いね……。それを抜きにしても、私はもう三年だし、後一年もしない内に卒業しちゃうからさ……
    あんた達もどうせなら一年か二年を誘った方がいいんじゃないか?」
永遠「ですよねー……」
川蝉「すみません、無理言って……」
めかぶ「気にすること無いさ。まぁ……頑張りな。無事設立して、ライブとかやるようなら聴かせてもらうからさ」
永遠「は、はい!頑張ります!」
めかぶ「ふっ……いい返事だ。期待してるよ……」
 
そう言って踵を返し、颯爽と去っていくめかぶ先輩。……カッコイイなぁ
 
永遠「断られちゃったね……」
川蝉「そうね…。あーあ、めかぶ先輩ならビジュアル的にも申し分無かったんだけどなぁ……」
 
不発だらけの勧誘で思わずはぁ、と溜め息を吐く私達
 
永遠「……こんな調子で勧誘成功するかなぁ……?」
川蝉「先行き不安ね」
 
 
 
3. 
 
その後の勧誘も不発続きで泣きそうだった
 
くたくた「……悪いけど、そういうの興味無い……」
圧殺「やってみたい気もするけど……私もう演劇部も掛け持ちしてるから……ゴメン」
ちろ「占いじゃ今日勧誘とか軽々しく受けると凶、って出てたから無理。私の占いは当たる」
要睡眠「ZZZZ………」
雛「却下ね。ゲーセン行く時間が無くなっちゃうじゃない。他当たって」
そーなのかー「そーなのかー」
天子ちゃん「うおー!軽音部か!軽音部なのかー!実は私はこう見えても昔wrいぇdjfzいおljfkjd」
 
永遠「はぁ……全然ダメだねー」
川蝉「……そうね……」
永遠「ごめんね川蝉ちゃん……私の思いつきに付き合わせちゃって……」
川蝉「……別にいいわよ……私もちょっとノッてきたしね……こうなったらトコトン付き合うわ」
永遠「川蝉ちゃん………ありがとー!」
川蝉「……とはいえ、今日はそろそろ終わりにして、また明日にしましょうか……。流石に疲れたわ」
永遠「…そうだね……」
???「おんやー?永遠ちゃんと川蝉ちゃん、何してんのー?」
 
今日はもう諦めて帰る算段をしているちょうどその時、まるで図ったかのようなタイミングで私達に話しかける一人の褐色女生徒
 
川蝉「…プロAさん……」
プロA「やっほー。どうしたの?元気無いよ。牛乳飲む?」
 
うな垂れている私達にスッと牛乳瓶を渡すプロAさん。……一体何処に仕舞っていたんだろう…?
 
永遠「わぁ…ありがとー!ちょうど喉渇いてたんだよねー」
川蝉「…い、頂きます……」
プロA「どうぞどうぞ。で、どうしたの?良かったら話してみてー」
 
牛乳をご馳走になった後、事の経緯をプロAさんに話した
そしてついでと言わんばかりに彼女も誘ってみた
突然の勧誘にうーん、とプロAさんは唸る。ダメかな、と思った矢先、
 
プロA「いいよー。私ドラムね」
川蝉「……えっ……ほ、ホントにいいんですか?」
プロA「うん。私パソコン同好会にもう入ってるけど、大抵暇持て余してるし」
永遠「やったね!これで後一人!」
プロA「……もう一人居ればいいの?」
川蝉「あ、はい。いつもの先生が四人くらい居た方がいい、って」
プロA「ふむふむ………一人心当たりあるけど?」
永遠「ほ、ホントですか!?」
プロA「うん。ウチの部長なんだけど………今から会いに行こうか?」
川蝉「ぜ、是非!お願いします!」
プロA「決まりね。じゃ、ついておいでー」
 
プロAさんについていった先にあったのは第二コンピューター室
そこにはフードで顔を隠し、液晶モニターの前でカタカタとキーボードを打っている一人の怪しげな生徒
……あれがプロAさんの言う、「心当たり」だろうか…?
 
プロA「ぶちょー、お客さんだよー」
 
中に入ると同時に怪しげな黒フードの生徒を呼ぶプロAさん。てか、あの人部長なのか……
その部長さんはこちらをチラっと目配せしただけで特に何も言わず、またモニターへと視線を戻す
 
プロA「あらら……ゴメンね。見ての通りの恥ずかしがりでさ……」
 
それはあの格好を見れば解る
 
プロA「部長。ぶちょー!」
exe「……何?」
プロA「一緒に軽音部やりましょう。今すぐ」
exe「……な、なんでそんなことしなきゃいけないの……?」
プロA「あの二人に誘われて。私は掛け持ちすることにしたんで、部長もやりましょうよ」
exe「……嫌。な、何でそんな目立ちそうなことわざわざしなきゃいけないの……?」
プロA「まぁまぁ……そう言わずに……はい」
 
渋る部長さんに唐突に一つのマイクを渡すプロAさん。…だから何処から出したの……?それ……
何て思ってると渡されたマイクを持った途端、部長さんが急に立ち上がる。な、何事?
 
exe「私の歌を聴けぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
 
フードを取っ払い、高々と叫びを上げる部長さん。……どうも、『マイクを持つと性格が変わる』タイプの人らしい
そのまま今にも歌いだしそうな部長さんから、プロAさんは素早くマイクを引っ手繰る
途端に正気に戻ったのか、顔を真っ赤に染めてフードを被り、顔を隠す部長さん。忙しい人だ
 
exe「……わわわ……何するのよ………」
プロA「いえいえ、深い意味は……。と、こんな人なんだけど……どう?」
 
そう言って私達の顔を覗き込むプロAさん
面白そうな人だけど、普段がこれじゃあ………
 
川蝉「……取りあえずヴォーカルってことで……」
プロA「よし来た!」
exe「か、勝手に話を進めないで………」
 
明らかに嫌がってる部長さんを無視してトントンと話を進める私とプロAさん
こういうのは勢いが大事だ。無理矢理だけど
永遠ちゃんは『これで軽音部爆誕出来るね!』とはしゃいでいた
 
 
4.
 
川蝉「うーん……exeさんはあの調子だとあんまり期待出来そうにないなぁ……」
 
第二コンピューター室を後にし、先程のやり取りを振り返りながら一人呟く
 
永遠「何で?」
川蝉「常にマイク持たせなきゃいけないのが、ね……恥ずかしがりにも限度があるわよ……」
永遠「確かに………。あっ!!!」
川蝉「い、いきなり何よ?大声出して……」
永遠「居た!もう一人メンバーになってくれそうな人!」
川蝉「…マジで!?てか、何でそれを早く言わない!」
永遠「ごめーん、忘れてたの………」
川蝉「………まぁいいわ。で、その人は誰なの?」
永遠「…うーん、今ならたぶん学食に居ると思うから、会いに行こうか」
川蝉「が、学食……?ま、まぁ何でもいいわ!行きましょ!」
 
一縷の望みを賭け、永遠ちゃんと共に学食へと向かう
学食に着いた瞬間、私は目を疑った
ある一角を占領し、大の大人程の高さもありそうなパフェに舌鼓を打っている生徒の姿を目撃したからだ
見ただけで胸焼けしそうなソレを、その生徒は全く辛そうな素振りなど見せず、終始笑顔で食べ続けている。……一体何者なんです……?
 
永遠「@さーん!」
 
化け物パフェを何の苦も無く食べ続けているその化け物生徒(失礼)に、永遠ちゃんが声を掛ける
@、と呼ばれた女生徒は、永遠ちゃんの姿を確認すると笑顔で手を振った
 
@「あらー永遠ちゃん、どうしたのー?」
 
笑顔で応える間もスプーンの動きは止まらない
てか、明らかに食べる量と体積が吊り合ってない気がする
 
永遠「あ、あの…@さん!私達と一緒に軽音部やりませんか!?」
@「いいわよー」
川蝉「早っ!しかもOKだと!?」
@「…あらぁ…?いけなかったかしら…?というか、貴方は……?」
川蝉「あ……わ、私は永遠ちゃんの友達で、川蝉っていいます……」
@「川蝉ちゃんね。うふふ、貴方も美味しそうねぇ」
 
それは勿論性的な意味で、ってことですよね?
決して捕食的な意味じゃないですよね?そうだと言ってよバーニィ!!!
 
川蝉「は、はぁ……そ、それより、本当に…OKなんですか?」
@「何がー?」
川蝉「え…いえ、だから…軽音部……」
@「いいわよー。私でよければー」
川蝉「はぁ……」
 
何だか雰囲気が独特だなぁ、この人……。何というか調子狂う……
 
永遠「やったね川蝉ちゃん!これで名実共に軽音部爆誕出来るよ!」
川蝉「へっ……?あ…う、うん…そうね……」
 
そんな私の心内など知るよしも無く、無邪気にはしゃぐ永遠ちゃん
……まぁ、折角OK出してくれてるんだし、別にいいか…細かいことは……
 
 
後日、私達は生徒会と理事長から正式な認可を貰い、晴れて軽音部として活動することになった
 
ギターは永遠ちゃん
ベースは@さん(本人がどうしてもやりたい、と言ったのは意外だった)
ドラムはプロAさん
そして……キーボードは私、川蝉
 
…ちなみにexeさんは一応名前だけは部員として連ねている
まぁ、彼女はパソコン愛好会の部長でもある訳だし、あの恥ずかしがりを考えれば幽霊部員でも名を連ねてくれただけ奇跡だ
……もっとも、マイクさえ持たせればノリノリで参加してくれそうな気がするが
 
川蝉「じゃ練習始めようか?」
永遠「おー!」
@「うふふ、楽しくなりそうねぇ」
プロA「目指せ武道館ライブ!なんてねー」
 
いや、流石に武道館は無理でしょ………
でも…そういう気概は少しぐらい必要なのかもね……