ss89214

Last-modified: 2009-08-25 (火) 20:38:28

1.

紅「~♪」

真紅の髪を靡かせながら渡り廊下を歩く一人の少女――紅い人は、今日の獲物を探していた

紅「おっ……居た居た……」

眼前を歩く一人の女生徒を発見した紅い人は、その少女に狙いを定める
長い髪を右側で束ねた変則ポニーテールの少女――圧殺は、そんな紅い人の意図に気付くことなく歩みを進めていた

紅「…角度よーし。距離よーし。……では……とおぉぉぉぉぉ!!!」

圧殺との距離を十分に測って、あたかも特撮ヒーローのような掛け声を上げて紅い人は圧殺へと向けて跳躍した
きりもみ回転を加えながら飛んで行くその様は、今からラ○ダーキ○クを繰り出してもおかしくない

圧殺「…ハッ!?殺気!?」

紅い人から繰り出される異様な殺気を感じ取った(そもそも脇目も振らずに叫んでいたが)圧殺は、咄嗟に殺気を感じる方向へと振り向く
見れば、きりもみ回転をしつつ突撃してくる紅い人の姿。その距離約5メートル程

圧殺「えっ…?ちょ……何…!?」

空中からダイブしてくる紅い人に思わず目を丸くして驚く圧殺。そりゃそうだ
だが、驚きつつも紅い人の攻撃の意思を読み取った圧殺は咄嗟に防御の構えを取る

紅「ひょぉぉぉぉぉ!!!」

そしてきりもみダイブをしつつ手刀を一閃させる紅い人
圧殺はそれを寸ででガード……したかに見えた

圧殺「がっ……!う…ぐ……」

そう…紅い人の攻撃をガードしたかと思われた圧殺は、苦悶の表情を浮かべて崩れ去ったのだ

圧殺「…な、なん…で……?」
紅「……ふふふ……私のめくりJ2Aをそう易々と凌げると思った?」
圧殺「……うぅ……不覚……」
紅「ふふ……動けないでしょう……?さ、それじゃあ早速……」
圧殺「へっ……?な、何……?」
紅「いっただきっまーす」
圧殺「えっ……?あっ……ちょ…!んっ……んんんん――――!!!!」

不意の一撃を受け、まともに動けない圧殺に近づいた紅い人は、即座にその無防備な唇を奪う

紅「……んっ…んん……んっ……ぢゅる……ぢゅぽ……ん…んっ……あむ……れろ……んっ……」

強引に舌を絡ませ、バキュームのように唾液を吸い、その唇を蹂躙する紅い人
圧殺は逃げようと抵抗するものの、ガッチリを頭を掴まれて満足に動くことすらままならない
全てを搾り取るような接吻の前に、圧殺は全身でビクビクと痙攣を起こし、やがて糸の切れた人形のようにカクンと動かなくなった

紅「…んん……ぷは…………はぁ……役得役得。ごちそーさまでしたー」

その唇を存分に堪能し、満足したのか紅い人は圧殺から手を離し、笑顔でそう言った
そんな笑顔を見せる彼女の肌は、何故かツヤと張りのある、もちもちとした美肌へと変貌していた

紅「よーし、次行ってみよー」

そして彼女は何事も無かったかのように立ち上がり、踵を返してその場を後にした

だぜだー「……あ、あっちゃーん!!!ど、どうしたのぜ!!!何があったんだぜー!?!?!?」

その後ろで何か聞こえたような気がしたが、彼女は特に気にする素振りは見せなかった

2.

紅「さーて……次は誰にしようかな~」

スキップをしながら上機嫌で次の獲物を探す紅い人
軽い足取りながらも周囲を注意深く探り、視線を泳がせる

紅「おっ……?次のターゲットはっけ~ん!」

珍しい物でも見つけたかのように言う紅い人の視線の先には、その唇を狙われているなどと露とも知らないふまれの姿があった

紅「うおぉぉぉぉぉ!!!ふまれちゃぁぁぁぁぁぁん!!!」

ふまれに狙いを定めた紅い人は、先程圧殺を襲ったのと同じように高く跳躍し、ふまれへ向けて突撃していく

ふまれ「ふぇ……?えぇぇぇぇぇぇ!?」

名前を呼ばれて振り向いたふまれは、驚きのあまり絶叫する
…まぁ、目を血走らせながらきりもみ回転で突進してくる人間を見れば、誰でも驚くだろうが

紅「シャアァァァァァ!!!!」
ふまれ「ぎゃん!」
紅「ふっ……私のめくりJ2Aを以下略!」
ふまれ「……うぅぅ……な、何なのぉ……?」
紅「……うふふ……ふ~ま~れ~ちゃぁぁぁん…」

圧殺の時と同じようにふまれを叩き伏せた紅い人は、倒れたままのふまれにゆっくりと近付き……

紅「いっただきっまーす」
ふまれ「はぇ……?えっ…えっ…?んっ…ンンンン―――!?!?!?!?」

有無を言わさず、その唇を奪った

紅「んっ……れろ……んん……んっ…ぢゅぱ……ぢゅぽ……れろ……ん…んん……あむ……んっ……」

ふまれが痙攣を起こして気絶するまで、容赦無くその唇を蹂躙した紅い人は、

紅「はぁーごちそうさまふまれちゃん。…うん、やっぱりふまれちゃんの唇は柔らかくていいわー」

とても満足そうな顔で舌鼓を打ち、そそくさとその場を後にした

ちーすけ「うぉ!?ふまれっち、どうしたんだ!?こんなところで寝てると風邪引くぞー?
     ……あぁ、アレか?もしかして誘ってるのか?このスキモノめ!ひゃあ!たまんねぇ!レイプだぁ!!!」

何だか背後でレイパーの喚起の声を聞いた気がしたが紅い人はやっぱり気にする様子は無かった

3.

紅「……さーて、お次は……おっ……?あれは……KINGじゃない……」

ふまれと別れた紅い人は、やはりたまたま視界に入っただけのKINGに次の狙いを定める
先刻の二人と同じ様に跳躍し、凄まじいスピードでKINGに襲い掛かっていく
KINGもあわやその毒牙に掛かるかと思いきや、紅い人の突撃は不意に横から加えられた一撃によってKINGから大きく軌道をずらし、叩きつけられるように落ちた

紅「……ッ!いったー……何なのよ?もう……」
???「……目標のお嬢様への不埒な所業の阻止に成功……引き続き殲滅処理に移行する……」

意気揚々と飛びこんだにも関わらず邪魔をされた紅い人は、痛みを圧して自分を叩き落した張本人へと目を向ける
そこに居たのは、ナイフを構えてすでに臨戦態勢の幼い少女

紅「…私の邪魔をするなんて……オイタが過ぎるわねぇお嬢ちゃん……てか、誰…?」
幼体「……私はメイドロイド幼体。KINGお嬢様の護衛……であります」
紅「ふぅん……まぁ何でもいいけど……邪魔してくれたお礼をしないと…ね?」
幼体「……当方に迎撃の用意アリ……。緋想天ファイトによる勝負を申し込み致します」
紅「……ふふ……上等じゃない……アナタの唇はどんな感触がするのかしら……?」
幼体「……おそらく、電気の味がします……」
紅「…?何それ……益々興味出てきたわ……アナタを倒して、その唇を頂く!」
幼体「貴女には……出来ないかもしれません……」
紅「面白い子ね!……なら、緋想天ファイトぉ!!!」
幼体「……レディ……ゴォォ…!」

最早おなじみとなった開始の合図と共に、二人の勝負が始まった

4.

紅「……ぐぬぬ……逃した魚は大きかった……」

眉間に皺を寄せながら、紅い人はがっくりと肩を落としていた
あの後、暫く激闘を繰り広げていた二人だったが、予鈴が鳴ると同時に幼体が「ハッ!?授業に遅れてしまうのであります!」と言い残して一目散にその場を去ってしまったからだ
これに面喰らった紅い人は、その逃亡を易々を許してしまった

紅「……まさかあんな真面目な子だったとは……。授業サボるために緋想天ファイトする子だって居るのに……」

はぁ、と溜息を突く紅い人。完全に不完全燃焼だった

紅「はぁ……ん……?ここは……」

ふと見上げた先にあったのは鬱蒼と生い茂る森。科研部の別荘へと続く罠だらけの危険な例の森だった

紅「……いつの間にかこんなところまで来ちゃってたかぁ……」

まるで侵入者を拒むかのように広がる森を、ボーっと見つめる紅い人

紅「……くるる……居るかな……?」

ボソッと一言そう呟くと、紅い人はそのまま吸い込まれるように森の中へと踏み込んでいった

少女探索中……

紅「…うーん……明らかに罠の数増えてるよ……別にどうってことないけどさー」

行く手を遮る数々のトラップを、時には躰し、時には破壊して、紅い人は森の奥底にある科研部別荘へと辿り着いた
ここまで来ればもう罠の類は無い。紅い人は堂々と正面から別荘内へと入っていく

紅「……地下……かな?」

別荘に入ってすぐに、紅い人は地下へと向かって進んで行く
どの道しらみつぶしに探すのだから、下から行った方が効率的だろう、などと考えつつ紅い人は進む
地下はくるるの研究所になっている。…もっとも、彼女の研究自体には紅い人は特に興味が無かった
蛸足配線のケーブルに足を引っ掛けて転ばぬよう慎重に歩みを進め、紅い人は一番奥の部屋へと辿り着く

紅「(……居た……)」

机の前で資料と睨めっこしつつ何やらノートにカリカリと書き込んでいるくるるを発見する紅い人
忍び足でゆっくりと近付き、その背後に回る

くるる「……誰?さとりん…?」
紅「私よ」
くるる「……何だ、紅さんか……そういえばさっき侵入者警報鳴ってたっけ……」
紅「あー、それ私だわ。うん」
くるる「……抜け道教えてあるんですから、ちゃんとそっちから来て下さいよ……」
紅「んー……まぁそうなんだけどねぇ……運動も兼ねて」
くるる「また設置しなおさなきゃいけないじゃないですか……」
紅「いいじゃない。設置するのはだらりんでしょう?……そんなことよりくるる……」

ノートに幾つもの数式を書き込みながら生返事を繰り返すくるるに、紅い人は背後からそっと抱きつき…

紅「…んっ……んっ…ちゅ……ちゅ……んん……ちゅ……」

強引に顎を引き寄せ、口付けを交わす

くるる「…あむ……んっ……ちゅ……れろ……んん……んっ……」
紅「…んちゅ……んっ…んん……れろ……ちゅ……ん……んんっ……」

何度も舌と舌を絡ませて唾液を交換し合い、互いの唇を貪る二人
暫くして、漸く離れた二人の唇からはうっすらと唾液が糸を引き、一瞬キラリと輝いて消えた

くるる「はぁ。もういいでしょ?私忙しいんだから、これで終わり」
紅「あぁん……くるるのいけずぅ……別にいいじゃない、ちょっとくらい……」
くるる「だから、ちょっとだけ付き合ってあげたじゃない。それに私はさとりん一筋なの。それ以外はノーセンキューなの。OK?」
紅「……はぁ……解ったわよぅ……それじゃあね……」
くるる「えぇ、またね」

素っ気無いくるるにむくれながらも、紅い人は素直に踵を返し、その場を後にする

紅「…はぁ……何よ……さとりんさとりんって……ちょっとくらい私を見てくれてもいいじゃない…」

研究所から地上部へと続く長い階段を上りながら、紅い人は一人ごちる

紅「……でもいつか……キスだけで貴女をイカせられるくらいになってみせるわ……」

そう言って不敵な笑みを浮かべながら、

紅「……待っていなさい、くるる…!」

決意も新たに、紅い人は科研部別荘を後にした