クリスマスパーティー
登場(予定含む)
としあき、生徒会、心霊研究会、先生方(一部除く)、テケ⑨、料理研究会、天子ちゃんズ、雛山財閥、めかぶ、
くるさと、いとみと壁なのかー
圧殺(今年もクリスマスがきたわね……だぜだーは予定あるのかしら…)
最近だぜだーの事ばかり考えている
彼と一緒に居ると、何だか心がざわつく様な落ち着くような不思議な感じ
どうしてかしら?
そう考えてると不意に声をかけられた
だぜ「あっちゃんあっちゃん!」
圧殺「?どうしたの、だぜだー」
だぜ「24日、空いてるのぜ!?」
圧殺「え…あ…その、うん…空いてる…」
だぜ「よかったぜ!だぜの主催するクリスマスパーティーに是非来てほしいんだぜ!」
圧殺「え、えぇ、もちろん行くわ」
だぜ「待ってるんだぜ!」
そう言うとだぜだーは走っていってしまった
恐らく他にも誘おうと思っている人が居るのだろう
…そう考えていたらなんだかイライラしてきた
後でYUKA-RINの触手を何本か刈り取って磨り潰そう
――――――――――
握手「クリスマスパーティ?」
だぜ「先生方にも参加してほしいんだぜ!」
握手「そうだね、何とか都合つけるよ」
しかしクリスマスか…去年までずっと無縁だったイベントが今年も来たか…
だが今年は違う
今年こそは一人でクリスマスケーキを食べる事などない!
…と思う
そして僕は早速お目当ての人物の所へ向かう
握手「いつもの先生、少し良いですか?」
いつもの「はい、何でしょうか?」
握手「いえ、先ほど生徒会長がクリスマスパーティーをやるから参加してほしいって言ってまして」
いつもの「クリスマス…もうそんな季節なのですねぇ」
まずい、緊張してきた
握手「そ、それでですね、よろしければい、いつもの先生もごごごごいっしょに…に…」
いつもの「???」
握手「ちょ、ちょっと失礼を…」
後ろを向いて深呼吸
いつもの「ふふっそんなに緊張しなくても、私は断ったりしませんよ」
握手「ほ、本当ですか!」
いつもの「えぇ。握手先生から誘いが無ければ、こちらから誘うつもりでしたし」
握手「!!!」
びっくりした。僕にとっては衝撃の告白
コレはつまり…僕にも春が来たと言う事だ!
喜びのあまりいつもの先生の手を取る
握手「そ、それでは、当日仕事が終わりましたらお迎えに行きます!!」
いつもの「え、えぇ…お待ちしていますね」
突然手をつかまれてややビックリしていた様子だが、その時僕はそんな事にも気づかないほど浮かれていた
握手「それでは、失礼します!」
いつもの「はい」
そして僕はその場を後にした
いつもの(二人だけで…と思っていたのだけど、パーティーも悪くないかしらね)
――――――――――
イトミ「あ、壁先輩、少し良いですか?」
壁「ん?どうした?」
イトミ「今度会長さん主催でパーティーがあるらしいんです。よろしければ、先輩もご一緒しませんか?」
なのか「いっしょなのかー」
壁「うーん……いや、私はやめておくよ」
イトミ「ど、どうしてですか?」
なのか「一緒に行った方が楽しいのかー」
壁「好意はありがたいんだが…騒がしいのはちょっと、ね」
イトミ「そ…そうですか…すみません、無茶言ってしまって」
なのか「残念なのかー…」
壁「いや、私のほうこそすまない。折角誘ってもらったのに」
イトミ「いえ、こちらこそすみませんでした。では、失礼しますね」
なのか「行くのかー…」
壁「あぁ…」
壁(…なんだか悪い事したな…やっぱり、私も参加した方がいいかな…)
――――――――――
今年もこの季節が来た…世のもてない男には悪夢のような日が近づいているのだ
去年までは俺もそうだったのだが…この学園に転校してから、女の子の友達はかなりできた
もしかしたら今年こそは期待して良いのかもしれない
そう思っていると…
だぜ「とっしー!」
――「ん?あぉ、会長か」
だぜ「とっしークリスマスは空いてるのぜ?」
――「今の所特に予定は入ってないが」
だぜ「ならだぜのクリスマスパーティーに来てほしいんだぜ!」
――「パーティーか…」
だぜ「ダメなのぜ?」
――「…いや、断る理由もないし、楽しそうじゃないか。参加するよ」
だぜ「よかったんだぜ!それじゃまってるんだぜ!」
――「あぁ」
そういうと会長は走り去ってしまった
そして入れ替わりに天子ちゃんと地子ちゃんが登場する
天子「とっしー!クリスマスパーティーだって!?」
――「あぁ、会長主催だって」
天子「楽しそうだな!私も参加する!」
――「まぁ、人数は多いほうがいいしな」
地子「そ、そうですわ。人数は多いに越した事はありませんわ」
天子「うぉぉぉ!今から楽しみになってきた!!!」
――「まぁ落ち着け」
地子「落ち着きなさいですわ」
天子「それじゃ早速何人か誘ってくる!!!」
そして天子ちゃんも走り去ってしまった
全く、元気すぎる娘だ
そこが天子ちゃんのチャームポイントでもあるわけだが
…気が付けば地子ちゃんと二人で取り残されていた
――「…えっと」
地子「そ、それでは、当日会場でお待ちしていますわ!」
――「あ、あぁ」
そう言うと地子ちゃんも足早に去ってしまった
テケ「としあき、見つけたのだ」
⑨「としあきさん、こんにちは」
――「お、うぃっす」
入れ替わりにテケちゃんと⑨先輩が来た
テケ「早速用件なのだ。クリスマスに会長がパーティー開くのだ。テケも主様と一緒に参加するから、としあきも一緒に参加するのだ」
⑨「というわけなのです。としあきさんもご一緒にいかがですか?」
――「あぁ、それならさっき会長が来てな、俺も参加するって言ってあるんだ」
テケ「そうなのか。なら当日主様と一緒に会場で待ってるのだ」
⑨「お待ちしてますね」
――「おぅ」
テケ「来なかったら3枚に下ろして焼くのだ…」
そしてテケちゃんたちも去っていく
去り際に恐ろしいセリフが聞こえたような気がする…
king「あ、としあき発見」
今度はkingか現れた
今日はやけに話しかけられるなおい
――「お、どうした?」
king「としあきはクリスマス何か予定ある?」
――「それなら会長主催のパーティーに」
king「あ…うん…そっか…」
どうしたんだろう?急に暗くなる
king「それじゃ…しょうがないよね…」
――「どうしたんだ?急にうつむいて…」
king「えっとね…うちでもクリスマスパーティー、やるんだ…色々お偉いさんを招いて…よければとしあきもって思ったんだけど…」
――「あ…そうなのか…ごめんな」
king「うぅん…しょうがないよ…それじゃ、またね!」
――「あ、あぁ…」
なんだか凄く悪い事をした気がする…が
king(あ、そうか…パーティー抜け出して私も向こうにいけばいいんだ)
kingがぽつりと呟いた一言は俺にも聞こえていた
そうか、彼女も来るんだ…
めかぶ「持てる男はつらいねぇ」
――「うぉぉ!?」
いつの間にかめかぶ先輩が横に立っていた
めかぶ「としあきくん、キミも男ならみんな悲しませないようにしないとダメだぞ」
――「出来る限りはそうしますよ」
めかぶ「ふふっ良い心がけだ。」
とは言った物の、誰かを優先せざるをえないだろうなぁ…
めかぶ「ちなみに私もパーティーに行こうと思っている」
――「そうなんですか。一緒に行く相手とか居るんですか?」
めかぶ「だからこうしてキミを誘いに来たんだが」
…なんですと?
めかぶ「私では不満かな?」
――「め、滅相も無い!」
めかぶ「はははっ、まぁ無理にとは言わないよ。その場合は他校の可愛そうな不良生徒が何人か犠牲になるだけさ」
――「は…ははっ…」
この学園の娘は時々さらっと恐ろしい事を言うから困る
めかぶ「ではとしあきくん、当日を楽しみにしているよ」
俺は何も言えなかった
今年は一人身と言う事は無さそうだが…喜んで良いのか悩んで良いのか、難しいところだ
こういう場合、どうすれば良いんだろうな…