――で、どうしてこうなってるんですか?
巫女「俺に聞くなよ……」
ちー「ま、いいんじゃないの?」
せっかく合コンだと聞いて張り切ってきたのに……
あろうことか、土壇場でキャンセルとは……
にんっ「あら、随分とつれないじゃない」
万歳「私はちょっと安心したかな……にんっじんっさん、何も話してくれなかったし……」
淫乱「同じようにドタキャンされた負け犬が3人も知っている人だったので」
まあそういうわけで負け犬がちょうど集まって場末の酒場の一角を占拠したわけだ
しかしこのメンバー……俺はまあ常識人だから良いとして、予定通りの合コンだったら心配になるな
にんっ「ま、過ぎたことはいいじゃないの!せっかく集まったんだから飲みましょ!」
――未成年が酒をたしなんでいることがばれたら……あのいつもの先生、黙ってませんね……
淫乱「なぁに、ばれなきゃいいんですよばれなきゃ」
万歳「いざとなったら生徒会役員の巫女巫女さんが全部何とかしてくれますよ……ね?」
巫女「え? ま、マジで?」
ちー「あまり長居せずにちょっと飲んで帰るか」
元々その予定だったんだからそれでいい
……べ、別にエロいことなんか期待してない!
淫乱「としあき、何か期待したんじゃないの?」
――うぇ!? い、いえ、何も……
万歳「クス、分かりやすすぎですよ」
前の乱交大会以来、どうも心がやましくなって困る。
しかも今飲んでる相手が主催者と、決勝にまで上り詰めた二人だ。
あの時のことを考えただけで、興奮してしまう。
にんっ「若いわねぇ」
巫女「はは、可愛いだろ? でもあまり苛めないでやってくれよ」
ちー「年中発情しているウサギちゃんには言っても無駄じゃね?」
酷い言われようだ。
そんなに分かりやすいのか……
にんっ「あら、失礼ね。ちーすけ君だって、無理矢理することに罪悪感ってものはないのかしら?」
ちー「ないね。感じたらそれで和姦だぜ」
万歳「あら、ちーちゃん、お酒が切れてるわよ」
ちー「……ご、ごめんなさい」
盛り上がってるなぁ
ひとりだけ小さくなって震えてるけど……
まあ少し飲んだらまた元気になるだろ
淫乱「万歳さん、一体あのレイパーに何したの?」
万歳「えぇ? うーん、私がしたって言うより、された方なんだけど……」
ぽっと顔を赤らめる万歳先輩
うーん、可愛い……
決勝では確かオレオと……ああっくそっうらやましい!
俺はというとあの大会以来ちょっと尻の方に目覚めてしまったような気もする
にんっ「あらー? ちょっとツマミが切れちゃったなぁー」
巫女「すんませーん! 枝豆追加でー!」
にんっ「あら、気が利くじゃない」
――遠まわしに注文を催促してたように見えましたが……
にんっ「あら、そう見えた? ふふ、ごめんねー」
巫女「まあいいだろ。どうせ俺らも食うんだし」
間もなく皿いっぱいの枝豆が出てきて、それぞれが一斉に手を伸ばした。
――中々うまい
巫女「ああ、だがそろそろ終わりにした方がよさそうだ」
ちー「うぅぅ……ぅぅ……」
万歳先輩に片っ端から飲まされたちーすけが真っ赤な顔で呻いていた。
大丈夫かな……
万歳「あれ? ちーちゃん、お酒切れちゃってるね」
ちーすけ「ぁぅぁぅ」
一緒に飲んでたと思ったが……万歳先輩はそれほど顔色が変わった感じはしない。
色々と強いなぁこの人……
にんっ「んー? もう終わり? あー確かにこりゃ終わりの時間かなぁ」
気がつけば3時間くらい飲んでいた。
皆結構酒に強いな。
のまのまさんとも一緒に飲めるんじゃないか……?
にんっ「すいませーん! 会計お願いします」
飲み食いした金額が凄いことになっていた。
ちくしょう、嫌な汗が流れてきやがったぜ……
にんっ「あら、結構安かったわ」
巫女「そうだな」
マジか
金持ちは違うぜ……
淫乱「うぅ……結構酔っちゃた……いつの間にかちょっと足元が……」
――おっと、淫乱さん、大丈夫ですか?
淫乱「あ……うん、ありがと……」
巫女「おーおー、若い者はいいねぇ。俺は相棒を抱えて帰らにゃならんからここでお別れだな」
にんっ「おー! おつかれー!」
ちー「………」
ぐったりしたちーすけを抱えて巫女巫女さんは帰っていった。
俺も帰るか……
万歳「ちーちゃん、大丈夫かしら……」
――万歳先輩……
微妙にズレたというか、天然っぽいというか……
一番飲ませていたのがあなたですと言いたいが、俺にもそれほど元気が無かった。
にんっ「ま、大丈夫じゃないのー? むしろいい薬になったんじゃないの? あっはっはっは!」
こっちはむやみにハイテンションだし……
にんっ「じゃ、解散ねー! 皆気をつけて! お疲れ様!」
淫乱「…………? あ、解散? うん、お疲れ様ー」
淫乱さんもちょっと心配だ。
……一番頼りになりそうなのは万歳先輩か……? あまり酔ってないように見えるし
――それじゃ、お疲れ様でした。万歳先輩、二人の事よろしく……
それだけ言ってさっさと帰ることにした。
あのメンバーでエロい流れにならなかったのは奇跡的といわざるを得ない。
にんっ「ちょっとー! 私は頼りにならないってのー!?」
万歳「にんっじんっさん、落ち着いて……」
後ろから何か聞こえたが無視する。
正直……頼りになりません……
とはいえ、ちょっとした……というより、かなり凄い冒険に俺の心は躍りっぱなしだった。
この学園に来てからというもの、色々凄すぎる。
また機会があったらこういうのも悪くないかも……
――さて
知り合いに、特にいつもの先生に見つからないように祈りながら、足早に帰路についた。