文学館

Last-modified: 2008-10-10 (金) 01:13:30

127 名前:('A`)
俺の日課になってきた妄想


学生の俺は、両親の遺した金で、鎌倉の文学館を買い取ってそこに住み始めた。まわりは山、隣に家はない。
昔から両親と仲が良くなかったので、あまり家族愛というものに憧れは持ち合わせていないつもりだった。
ここはそんな俺が寂しく住むにはぴったりの家──


霧と雨の降るある日曜のこと、チャイムがなった。
玄関に降りてドアをあけると、セーラー服を着て傘を垂らした少女―同い年だろうか―が立っていた。
「こんにちは。あの、今日は休館日でしょうか・・・?」
文学館が個人の家になったと知っているのは近隣の家と地元新聞の端っこの記事まで読む暇人だけだ。
今もこのように文学館と"間違えて"訪ねてくる人は少なくない。
「ここは個人の・・・まぁ僕なんだけど、家であって文学館じゃないんだ」
そう答えてやるとかなり驚いたらしく、目を丸くさせたまま何も言わない。
「と、言っても中身はまだ残ってるとこもあるんだ。もし本が見たいならどうぞ」


あーなげえ