
あとでへんしゅうしまあああ
史実ネタ
既に量産が決定していたM2中戦車の火力が不足しているということで急遽開発された中戦車である。75mm級の砲を搭載が計画されたものの、大口径砲砲塔の開発に時間が掛かるということでM2A1をベースとした車体のスポンソンに主砲を搭載し、1941年4月頃から量産が開始された。
乗員は車長、操縦手、無線手、砲手×2、装填手×2の計7名……多い。
主砲としてはフランス製M1897野砲をベースとしたM2 75mm砲(31口径)を搭載。後期型はM4シャーマンと同じM3 75mm砲(40口径)を搭載し、火力が強化された。主砲の俯角は最大9度となっており、左右に15度まで指向可能。ゲーム内では残念ながら使用できない副砲としてはM5 37mm砲(50口径)、後にM6 37mm砲(54口径)を旋回砲塔に搭載している。砲塔状のキューポラにはM1919 7.62mm機関銃を搭載しており、この大型のキューポラにより上下に砲塔のある多砲塔戦車のようにも見えなくはない。この特徴的なキューポラや、星形エンジンの使用、独特な武装構成により背が高く、防御上の弱点もとい本車両の特徴となっている。
装甲は最大で2インチ(約50mm)、正面には30度から50度程度の傾斜がある。砲塔は鋳造、車体はリベット接合となっている。なおリベットは被弾の衝撃で……エンジンとしてはライトR975.EC2 4ストローク星形9気筒空冷ガソリンエンジン(出力400hp)を搭載、サスペンションは伝統的なVVSS(垂直渦巻スプリングサスペンション)となっている。ちなみに前期型には両側面に脱出用の扉があったが、後期型では廃止され、床下脱出ハッチとなった。
M3シリーズの総生産数は6200両に達するが、そのうち4000両以上がイギリスとソ連に供与された。リーという愛称も供与先の英兵が付けたものである。初の実戦投入は1942年の北アフリカ戦線(英軍のものは5月に行われたガザラの戦い、米軍のものは11月に行われたトーチ作戦)であり、当初は十分な火力及び装甲を以て独軍装甲部隊と互角に戦ったものの、1943年以降は……
ともかくM4中戦車の本格配備と共に繋ぎとしての役割を終え、一線を退いていき、一部は戦車回収車などに改造された。
派生型
・M3
基本型であり、主要生産モデル。製造数は4700両以上。
・M3A1
車体上部を鋳造としたモデル。約300両が製造された。
・M3A2
車体が溶接造としたモデル。リベットが高速で飛び散ってヤバイということがないので安心。ただし製造数はわずか12両である……
・M3A3
エンジンをGM製トラック用エンジンである6-71直列6気筒ディーゼルエンジンを2基連結して製造したGM 6046 直列12気筒水冷ディーゼルエンジン(出力410hp)に換装したものである。A2と同じく車体が溶接造となっており安心感アップ。約300両が製造された。
・M3A4
エンジンを直列6気筒の自動車用エンジンを5基連結した(!?)クライスラー A-57 30気筒マルチバンクガソリンエンジン(出力425hp)に換装したものである。このような変態エンジンを搭載するために車体後部が延長されており、外見上の特徴となっている。車体は溶接造となっており、約100両が製造された。
・M3A5
A3のリベット造車体版。
また特徴的なキューポラを持つアメリカ仕様(愛称:リー)とそのキューポラを通常のハッチとしたイギリス仕様(グラント)が存在し、M3には両方が、M3A1~A4にはリーのみが、A5にはグラントのみが存在する。またリーはアメリカ仕様だがイギリスにも供与されている。