クトネシリカ【1】
「この剣にかけて、必ず氷の王国の秘宝を手に入れる!」 かつて閉ざされた北の大地には消えることのない火の宝玉があったという。しかし、その宝玉は長い歴史の中で失われ、その所在は不明となった。そんな伝説の宝玉を目指す一人の少女がいた。彼女の名はクトネシリカ。新米のトレジャーハンターだ。 |
クトネシリカ【2】
「ここから先は閉ざされた氷の大地……寒いけど、燃えてきた!」 クトネシリカがたどり着いたのは、氷だけで洞窟だった。その洞窟の先にかつて火の宝玉によって栄えた伝説の王国があるという。洞窟の中から吹き出す冷気に負けず、彼女は暗闇の中へ一歩を踏み出した。 |
クトネシリカ【3】
「洞窟の中にいくつも壁画が残されてる……ここで何があったんだろう」 繁栄を極めた氷の王国。その国に何があったのか、それは誰も知らない。しかし、クトネシリカは封じられた歴史の記憶に触れようとしていた。 |
クトネシリカ【4】
「火の宝玉を巡る醜い争い……それが氷の王国が滅びた原因だったのね」 無数の壁画を読み解いた彼女は、その結論にたどり着いた。そして、争いの原因となった火の宝玉がどうなったかも理解した。 「二度と争いが起きないように封じられたものを掘り起こすってのもヤな感じだね。ま、今回は諦めますか」 明るく笑う彼女の瞳には、別の秘宝の位置を示した壁画の地図が写っていた。 |