[情人節]グラーニア【1】
| 「今年のバレンタインは、どうしようかしら?」 グラーニアはお菓子のレシピ本を真剣な目で眺めていた。お菓子作りは得意で、ほとんどをマスターしている。たったひとつの種類をのぞけばグラーニアはパティシエ顔負けのものを作れる自信があった。 |
[情人節]グラーニア【2】
| 「彼に、もっと喜んでもらいたいから……がんばらなくっちゃ」 グラーニアは覚悟を決めた。今年は、例年とは違うところを見せたいのだ。彼に本気を見せるには、これまで一度も成功した事のないチョコレートケーキを焼くしかない。 |
[情人節]グラーニア【3】
| 「このケーキが一発でうまく焼ければ、私と彼はきっと生涯を幸せに過ごせると思うの」 もちろん、特別ないわれなどはない。グラーニアがそう思っているだけだ。しかし、仲のよい友達に公言してしまったため、もうあとには引けない。グラーニアは覚悟を決めてキッチンに立った。 |
[情人節]グラーニア【4】
| 「失敗した分は、食べちゃえばノーカウントよね……?」 彼の前で手際よくケーキを作ってみせるグラーニア。練習で四回ほど失敗し、自分の胃袋におさめたのは秘密だ。おかげでもう甘いものなど見たくない気分……のはずだったが、おいしそうに食べる彼を見ていると、甘く幸せな気持ちになるグラーニアだった。 |
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