エスタル

Last-modified: 2009-07-26 (日) 10:55:00

エスタル王国は魔法帝国オーリリア以前よりも古い、六門世界最古の国家(ただし存在は知られていない)です。竜神湖に降臨した虹色の《コアトル》を竜神とあがめる宗教団体(暗黒時代も宗教としては存続している)が中心となって成立しました。また、双子の巫女が宗教団体のリーダーとなり、彼女らと竜神の時空の結界によってエスタルは異界に存在し、俗世の争いから守られていました。しかし、巫女の子孫である双子の巫女の間に争いがおき、竜神はペール(《ホーリー・コアトル》)とダーク(カース・コアトル)に分裂、イース・エスタルとウェスタ・エスタルに分裂します。争いを収めるべくウェスタ・エスタルを率いる姉の巫女はペールを連れてエスタルを去りますが、そのために結界がとけ、エスタルが現世に現れます。

当時はオーリリアによる聖魔判定が行われ、姉巫女の一族(黒髪)の娘《イブリース》は「魔」を守るべく魔界を作り、「闇の救世主」と呼ばれるようになります。これに賛同した大学院学院長ブラスがその弟子とともに魔界へ出奔、100年かけて「髑髏の存在」と呼ばれる高位のアンデッドに生まれ変わろうとします。その間(魔法帝国末期)にイブリースは殺されますが、その娘はイース・エスタルの王子と結婚し、ペールとダークが再び1つになります。また、2人からは双子の王女が生まれ、黒髪のレナ王女、金髪のルナ王女となります。しかし、ルナ王女が戦いを仕掛け、王国と竜神(神蛇)は分裂します。争いを好まないレナ王女はペールとダークを連れて落ち延び、カーマインを建国します。また、アンデッドになったブラスは《セト》と名を変えて、イブリースの生まれ変わりを産む「闇の聖母」を捜索します。

暗黒時代にはイース・エスタリオンを名乗る《バレンタイン》らのエスタル神聖王国と、ウェスタリオンを名乗る《ホーリィ》らのカーマイン王国に分裂していました。
エスタル神聖王国の王城はホーリー・キャッスルで、王都はエスタル、国旗は青地に白い2つの蛇が絡まった「蒼蛇旗」です。
また、「エスタルの赤き四本槍」と呼ばれる南西のカーマイン(「西の槍」と呼ばれる)、北西のマゼンタ、南東のスカーレット(「東の矢」と呼ばれる)、北東のヴァーミリオンに守られています。

カーマインは人口2000人の小国で、山間にあるため騎士は馬ではなく《アカイライ》に乗ります。
国旗は赤地に白(左)と黒(右)の翼を持った蛇が絡まった紋様です。
しかし、アゼル国王の治世に、エスタルから攻撃を受け壊滅します。
騎士のマシュウ・ブライス(20、後の《ボルカノ》)はアゼルの娘のティアラ(18)とアン(7、後の《ホーリィ》)を連れて故郷のガジェンダの村へ避難しますが、その際にセトらの攻撃によりティアラが死亡します。

マゼンタはクリムゾンの騎兵を操る王国です。
赤蟻の頭を3つ、クローバーのように配置した赤い国旗を用います。

《ホーリィ》と《バレンタイン》の結婚により、エスタルは統一されますが、《セト》らの策略によるスカーレット、マゼンタ、ヴァーミリオンらの反乱、六皇子らの攻撃によりホーリー・キャッスルは落城します。
《ホーリィ》は攻城戦のなかで竜神の召喚に成功し、《セト》たちと自分たちの時を止めて封印し、エスタルを開放します。

暗黒時代終了後、エスタルの遺物は残らず、六門世界の住人はその存在を知りません。
オーリリア以前の遺跡は発見されていますが、いつの時代かは特定されていません。