FX道場/2011-03-29

Last-modified: 2011-03-29 (火) 11:11:10

為替市場でいま最大の注目ポイントは、ユーロ圏の利上げ。
来週、4月7日に定例の金融政策決定会合が予定されており、利上げする可能性が非常に高まっています。

2008年9月のリーマンショック後、ユーロ圏(ドイツ、フランスなど単一通貨ユーロに参加する国々の総称)は急ピッチで金利を引き下げ2009年5月以降は1%という超低金利水準を保ってきました。

最近はユーロ圏要人からは利上げに意欲的な発言が目立ちますし、物価などの経済指標からいっても、そろそろ利上げすることが妥当と考えられます。来週にはおそらく、1%から1.25%程度へと金利が引き上げられそうです。
昨日は一時下落したユーロが、利上げ期待からまた買われました。

ユーロには利上げという好ましい材料がある一方で、引き続き、ポルトガル等の財政危機は暗い影を落としています。

昨日解説しました暴落中のポルトガル国債は、昨日も下落して安値更新。
ポルトガルの長期金利は8%目前。
これは、ギリシャ危機が発生する前夜の昨年4月下旬のギリシャの状況に酷似しています。

何事もなく、ポルトガルが危機を乗り越えられればよいのですが、金利市場は強い警告を発しています。
昨年のギリシャの時と比べれば、EUの支援体制などが整っていますから、世界の株・為替など金融市場のショックはそれほどでもないかもしれません。が、私たち投資家としては、ポルトガルが事実上破綻するというリスクシナリオは一応想定しておきたいです。

具体的には、昨年のギリシャ、アイルランドが事実上破綻した当時は、ユーロドル相場は1カ月で1割ほど急落しました。最悪の事態が起きた場合、そのくらいがユーロ急落の目安になるかもしれません。