男性生殖器形態異常

Last-modified: 2025-06-06 (金) 08:34:41
  • 陰嚢の内容が腫大する疾患は何種類か存在する。
    経過痛み透光性特徴
    精巣水瘤
    (陰嚢水腫)
    慢性無しあり基本的に自然治癒する
    精索静脈慢性無しあり男性不妊の原因となりうる
    精巣腫瘍慢性無し無し硬く、増大する
    精巣捻転急性あり無し発熱は無い
    超音波ドブラで血流低下が見られる
    腹痛が主訴の場合があるため、腹痛男児には必ず鑑別を行う
    緊急手術を行う
    精巣炎
    精巣上体炎
    急性あり無し発熱がある
    • 痛みがある急性発症の場合、発熱の有無で鑑別する。精巣捻転は緊急手術の適応なので迅速に。
    • 痛みのない慢性発症の場合、腫瘍は透光性がない
    • 精巣水瘤は鼠経ヘルニアとの鑑別が必要。透光性の有無で鑑別できる
    • 急性精巣炎はムンプスが原因となり得る
  • 停留精巣
    • 低出生体重児に多い先天奇形
      発生過程で精巣が移動途中で停留し、陰嚢に達していない。
    • 男性不妊の原因となりうる。生後6ヶ月以降を目途に手術を検討する
    • 鼠径ヘルニアや精巣腫瘍のリスク因子ともなる