ケルベロス

Last-modified: 2015-10-21 (水) 14:48:30

いったいこれはどういうことだ?
市街地の建物を背に、灰色の髪を鎖で結んでハチガネを巻いた長ラン姿の少女、金岡こぶしは混乱していた。先程までは確かに黒百合学園にいた筈だ。そして……あの場で生徒会の奴等に殺される寸前だった筈だ。それなのに、気づいたらこぶしは黒百合学園には居らず、殺されることも無かった。
だがしかし、命の危機が去った訳では無い。今度は犬山とか言う女?が、殺し合いをしろとか強制してきた。おまけに愛用の雷のメリケンサックも無くなっている。他に何か武器はないかと、支給品を確かめるが……

 

「嫌なことを思い出したぞ……」

 

代わりにあった武器は、圧倒的な力でこぶしを追い詰め、その生命に終幕を降ろそうとしたあの魔法少女の武器、ボルトアクション式猟銃型魔具『デア・フライシュッツ』と銃弾型魔具『フライクーゲル』であった。
これは何の皮肉なのか。正直まったく意味が分からない。だが……

 

「ぐろろろろ!上等だぞ!」

 

こぶしは笑みを浮かべる。何故ならこの殺し合いは、自分の正しさと、自分が最強であることを皆に知らしめる絶好の機会だからだ。

 

「あとはあいつらにも復讐するんだぞ!!私は最強で常に正しいんだぞ!だから、次は負ける筈が無い!!」

 

ついでに生徒会の連中もぶち殺してやろう。次は負けない。負ける筈が無い。復讐だ。自分の武器で殺されるなんて、この上無い屈辱だろう。奴にそれを味合わせてやる。……参加していたらの話だが。

 

そんな彼女の近くに、藍色のポニーテールとどこかの制服に身を包んだ眼鏡の少女。愛染濁が小説を開き佇んでいた。その表紙には、『 ボクノオネェチャン』とタイトルが書かれていた。内容はおねショタヤンデレ小説のようだ。作者は、犬山茶太郎……だろうか?

 

「やっぱり、おねショタは至高//////ぐへへ/////」

 

「うわっ!なんか変な奴がいるぞ!」

 

鼻血を垂らしながらそう呟いた愛染濁に気付き、金岡こぶしは驚きの声を出した。

 

「あ、居たんですか?小説に夢中になって気付きませんでした。……さて、さっそく殺りあいますか?」

 

ずっと殺りたくてうずうずしてたんです。と続ける愛染。彼女は魔法少女をなぶり殺す事に快感を覚えるシリアルキラーだ。当然この殺し合いにも乗り気でいる。

 

「ぐろろろろ!!勿論!さっそく殺してやるんだぞ!!」

 

一触即発。今まさに殺し合いが始まるかと思われたその瞬間。新たな少女の声が聞こえた。

 

「……おいおい、待ちなよ。まだ死合うには早いんじゃあないかい?」
「ほら、よく言うだろう?一人より二人って。あ、いや、今回の場合は三人だね。」
「大は小を兼ねる?いや、違うな。三人寄れば文殊の知恵。うん、これだね。」
「つまり、僕たち三人はチームだってことだよ。」
「申し遅れたが僕は狂犬病 鬱月。僕の事は親しみを込めて鬱月さんと呼びたまえ。」

 

三人目の少女、足元まで届く艶のある黒髪に、病的なまでに白い肌のダルッダルのジャージ姿の少女。狂犬病鬱月その人であった。その胸は、痩せ気味の身体に拘わらず豊満であった。
……同じ世界出身で、すぐ近くに飛ばされた三人の少女。どうやら、彼女達はチームのようだ。

 

【現在位置:市街地】
【金岡こぶし@魔法少女】
[状態]:混乱、生徒会に対する怒り
[装備]:ボルトアクション式猟銃型魔具『デア・フライシュッツ』@魔法少女、銃弾型魔具『フライクーゲル』@魔法少女

 

[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本行動方針:ゲームに乗り、自分の正しさと最強であることを証明する。
1.狂犬病、愛染と今後について話す。
2.出会った相手は基本的に殺す。
3.もし参加していたなら、生徒会連中を優先して殺す。

 

【ボルトアクション式猟銃型魔具『デア・フライシュッツ』】
金岡こぶしを殺害した魔法少女が愛用している魔具。このロワでは、大幅に弱体化しており、大抵の攻撃で破損はしないのはそのままだが再生機能は無くなっている。

 

【銃弾型魔具『フライクーゲル』】
『デア・フライシュッツ』に籠められて使われる銃弾の形をした魔具。撃ち出した銃弾を思い通りに動かす事が出来る。だが、こちらも弱体化しており、二発以上の同時操作は不可能となっている。

 

【愛染濁@魔法少女】
[状態]:健康、小説を読んだことにより少しの興奮
[装備]:不明
[道具]:基本支給品、おねショタヤンデレ小説「ボクノオネェチャン」
[思考・状況]
基本行動方針:ゲームに乗る。
1.狂犬病、金岡と今後について話す。
2.出会った相手は基本的に殺す。
3.小説の続きが気になる。

 

【狂犬病鬱月@魔法少女】
[状態]:健康
[装備]:不明
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本行動方針:生き残る。その為には、チームメイトも利用する。
1.金岡、愛染を利用しゲームを勝ち抜く。
2.能力制限のせいで体力面に不安があるため、出来るだけ戦いは回避する。

 

※金岡こぶしは、死の直前から連れてこられましたが、傷などは回復しています。

 
 
 

投下順で読む

Back:四人で一人 Next:愛するということ

 
←彼らの前のお話彼らのその後→
金岡こぶしDog paradise
愛染濁Dog paradise
狂犬病鬱月Dog paradise