「いるね」
「いるな」
「……いるの?」
先達する二人の獣人の優れた感覚に、ビャンコは着いて行く事が出来ない
湖畔を歩き、偶然見付けた小屋から距離はそれなりにある
だというのにシグマとムガの嗅覚はそこから漂う不可視の匂いに敏感に反応し察知した
「……二か、三か?」
と、ムガ
「三だね、人じゃないのもいるみたいだ」
シグマが即答
「……いいひとたちかな……?」
「さぁ」
ビャンコのおずおずとした問い掛けはムガに両断された
「……僕が行って見てくる。ムガとビャンコちゃんは隠れてて」
二人が頷く時には、シグマは既にログハウスに接近していた
───────────
「……アグラーヤ、アーチャー様」
「ん?……あぁ」
「えっ?」
その気配を最初に探知したのは、対能力者索敵機能を持つタェンティースだ
少し遅れてアーチャーが、アグラーヤはそれから更に遅れた
「数は一人ですが……素早く、気配の消し方や位置取りもいい。戦慣れしています」
宝剣を抜き放ちながら二人に送る視線
判断を委ねているのだ、その決断は迅速に行わなくてはならない
───────────
一枚の壁の隔たりの向こう、互いの存在を察知した両者はうまくない未来予測にたじろいでいた
いつ、どう飛び出したとしても、相手に補足される絵面しか浮かばないのだ
実力が拮抗し、戦闘になれば両者とも無事には済まないだろう
だが
「……いつまで、隠れているつもりですか?」
アクションを起こしたのはタェンティース
後詰として、離れた位置から見守る二人の支援を受けられる身としてこの場は優勢だと判断したらしい
「そちらに敵意がない限り、こちらも何もしません。……姿をお見せ願えますでしょうか?」
有無を言わさぬ低いトーン
数秒、トンファーを持ったままだが両手を挙げる黒豹の獣人が現れる
「……敵意がないのはこっちも一緒。……信じるよ?」
たじろいだのはタェンティース達だ
流石にこの風貌の相手は予想していなかった
───────────
「……悪いが、こっちもまだまだ困惑中でね。情報としては何もないと同じなんだ」
六人が話し合うに充分な広さのウッドテーブル
『首輪に盗聴器、他各種データ採取装置の可能性』と書かれた紙を見せながらアーチャーは三人の獣人へと順々に視線を向ける
獣人達は目を見張り頷いて、纏め役になりつつあるシグマが口を開いた
「そうか……まぁ、僕らもそれは同じ。まだ君達以外に出会ってもいないからどういう状況なのかも分からない」
『了解、注意して話す』←シグマ
『わかりました』←ビャンコ
『解読不能』←ムガ
各々がスラスラと紙に書き出して応じ、ムガにアーチャーは苦笑し図解で説明し何とか納得を得る
「でも良かった、最初に貴方方に会えたのは心強いです」
「そうねぇ、いきなり戦闘なんて疲れるものねぇ」
タェンティースとアグラーヤ
総員が頷いて答える
「……俺達はしばらくここに待機しているつもりだ、シグマ達はどうする?」
「僕達はもう少し、辺りの様子を見ておきたいな」
「……同意」
「あ、わ、わたしも……」
シグマ、ムガ、ビャンコが順々に応じた
ビャンコとしては人見知りが露呈した面も大きいが
「分かった、言った通りしばらくはここにいるから何かあったら来てくれ」
テーブルに地図を開き、各所を指差すアーチャー
「ここが禁止エリアになったなら候補は他にこことか……ここもだな。この何処かを俺達は拠点にして動くつもりでいる」
いつの間にやら目を付けていたらしいポイント
確かにそれらは行動を起こして直ぐに身を引き隠れるに絶妙な位置に点在していた
「……助かるよ。じゃあ……お邪魔したね」
また、と短く再会を誓い随分呆気なく二組は別れる
ただ六人の心境に取っては大きなプラスに働いたのは事実だ
離れた場所に、志同じくした仲間達がいる
そう思えるのは実に心強いのだから
【現在位置:湖畔の小屋内】
【アーチャー@俺能】
[状態]:健康
[装備]:アーチャーの弓@俺能
[道具]:基本支給品 メリケンサック@現実
[思考・状況]
基本行動方針:対主催のスタンスを貫く
1.とりあえず昼になるまで待つか
2.もしも他に顔見知りがいたらチームに誘いたい。
3.犬山の言動を再確認し分析
【アグラーヤ@俺能】
[状態]:健康
[装備]:ネイルハンマー@現実
[道具]:基本支給品 ヒュドラ@能力者
[思考・状況]
基本行動方針:対主催のスタンスを貫く
1.とりあえず昼になるまで待つわぁ
2.タェンティースは全面的に信頼、アーチャーもそれなりに信頼
3.さっきの黒豹、毛皮にしたら高く売れそうねぇ
【タェンティース@俺能】
[状態]:健康
[装備]:宝剣《叢雲》@俺能
[道具]:基本支給品 ギャルのパンティ@厨二
[思考・状況]
基本行動方針:対主催のスタンスを貫く
1.とりあえず昼になるまで待ちましょう
2.アグラーヤは全面的に信頼、アーチャーも結構信頼
3.補正により感じ始めた空腹という感覚に戸惑い
【現在地:湖畔の小屋→移動】
※シグマチーム、アーチャーチームにより全員が首輪の情報入手
※同時にアーチャーチームの仮拠点ポイントの情報を入手
【シグマ・バーバリオン@ギルド】
[状態]健康
[装備]黒旋棍@境界線
[道具]基本支給品
[思考・状況]
基本行動.とりあえず皆の生存、対主催側に着く予定
1.状況の整理と把握
【ムガ@ギルド】
[状態]健康
[装備]珠蟲の翅@開拓世界
[道具]基本支給品
[思考・状況]
基本行動.生存第一
1.面倒だけど少し面白くなって来た
2.でもやっぱり眠い
【ビャンコ・ファッチャ@ギルド】
[状態]健康
[装備]カザリン(桃水晶のネックレス)@広がる世界
[道具]基本支給品
[思考・状況]
基本行動.早く帰る為に行動を起こす
1.シグマとムガを信頼
2.アーチャーチームから得た情報を整理
3.アーチャーチームとの邂逅で参加者全員が強い事を認識、いざとなれば戦闘も辞さない