「おとう飯(はん)」は、2017年に内閣府男女共同参画局が実施したキャンペーンで、男性の家事や育児への参加、特に料理への参画を促進することを目的としている。
概要
「手早く簡単に、家にある調味料で作る、見た目よりも味重視の料理」を「おとう飯」と定義し、男性が料理に取り組むことを推奨している。
また、「おとう飯」を応援する「おとう飯サポーター」の特設サイトも開設され、島根県の丸山達也知事や愛知県春日井市の石黒直樹市長など、著名な男性が料理づくりに挑戦している。
問題点
- 男性が料理をすること自体、特別なことではないのに、それをあたかも特別なこととすることで差別を助長するとの批判がある。性差による役割固定やステレオタイプの助長につながるという指摘。
- 「見た目より味重視」という定義が、「男性の料理スキルを低く見積もっている」と受け取られる可能性がある。個人差のある問題を一括りにしている点も指摘されている。
- 「男性の家事参加」を目的としながら、あえて「おとう飯」と名付けて特別視することで、逆に家事参加が日常的なものとして定着しにくくなるという懸念もある。
SNSの反応
「おとう飯じゃなくたって、立派じゃなくてもいいだろうよ。誰が作ろうとよ。おとう飯なら、じゃないわ」
「おとう飯??若い男性の料理教室? は?? 男女共同参画費でこんなことやってるん?」
「“おとう飯”ならいいんです!の“なら”が問題なのよ。家庭料理・家族飯・家飯だったらいいの。『誰が作ってもいい』『ちゃんとしなくてもいい』『美味しかったらそれでいい』ってならんと」
