女性専用車両

Last-modified: 2025-05-14 (水) 17:02:37

女性専用車両は男性差別ではないのか

電車の女性専用車両はあるのに、男性専用車両は存在しない。男女平等なら、男性専用車両も作るべきでは?女性専用車両は男性差別ではないのか?女性専用車両を疑問視するような声を、誰もが一度は耳にしたことがあるかもしれない。

概要

女性専用車両とは、主に朝の通勤ラッシュ時に、痴漢行為から女性を守る目的で導入された車両のことを指す。2000年頃に、大阪の「京阪電車」が最初に女性専用車両の導入を始め、東京や他の都市でも広まった背景があり、現在でも東京都内をはじめ都心で運行をしている。電車混雑時の痴漢等のトラブルから女性を守る目的のものだが、男性差別だと抗議する活動もあり、2018年に、男性がわざと女性専用車両に乗って抗議する活動が報道され、社会的な議論を呼んだ。

具体的な事例

2018年2月に、東京メトロ千代田線で複数の男性がわざと女性専用車両に乗り込み、乗務員の降車要請に応じず電車が遅延し、ニュースで取り上げられた。また、同年4月には、反レイシズム情報センター(ARIC)が東京メトロに要望書を提出し、女性専用車両への男性の意図的な乗り込みを禁止するよう求めたこともあった。

最近では、2023年11月、NPO法人「日本弱者男性センター」で東京都荒川区の三ノ輪橋駅から早稲田駅までの区間で「男性専用車両」を運行した。これは、男性の性被害や痴漢冤罪への不安を訴えるイベントで、同センターの呼びかけに応じた25人が乗車し、SNS上で大きな反響を呼んだ。

社会的反応

多くの調査では、女性専用車両について、女性の7~8割が賛成、男性は賛否が分かれる傾向がある。特に若い女性や子ども連れの母親からは「安心して乗れる」と支持され、反対意見には、「男性=加害者と決めつけている」「男性だからという理由で乗れないのは不公平だ」等の意見がある。

参考資料

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