平等の名のもとに
「男女平等」が本来の趣旨を超え、「女性優遇」として制度化されることがあります。例えば、東京都のある自治体では「女性限定の管理職登用枠」が設けられ、応募資格に「女性であること」が明記されました。これにより、能力があっても男性は応募すらできない状況となり、逆に不公平だという声があがっています。
採用の現場で
とあるIT企業では、女性社員の比率を高めるため、採用面接で「男性応募者は原則見送る」といった内部方針が取られていたことが、SNSの内部告発で明らかになりました。多様性推進を掲げつつ、性別による選別が行われていたことに対しては、男性側の「差別されている」との強い反発も生まれました。
本当の平等とは
逆差別の問題は、「平等」とは何かを再考させられるきっかけでもあります。真の平等とは、誰もがスタートラインに立てること。意図的な優遇によって別の差別を生み出すならば、それは本末転倒です。支援のバランスを取りながら、すべての人が能力と人格で評価される社会を築く必要があります。
