Google

Last-modified: 2025-07-02 (水) 15:34:34

Googleは、アメリカに本社を置く巨大テック企業。1998年設立。アメリカの主要IT企業であるGAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)の一角を担う。

概要

2017年、Googleの男性エンジニア、ジェームズ・ダモア氏が「男女は生来能力が違う」といった内容の社内文書を作成・公開し、これが社内外で大きな議論と批判を呼んだ。
ダモア氏は、男女の能力や好みの違いがハイテク業界やリーダー職での女性の少なさの一因であると主張し、Googleの多様性推進策を批判した。この文書は「Googleのイデオロギー的エコーチェンバー」と題され、社内で広く共有された。

Googleのスンダル・ピチャイCEOは、「この文書の一部は、ジェンダーに関する有害なステレオタイプを職場で広げるものであり、行動規範に違反している」とし、ダモア氏を解雇したと説明した。

原文

“We need to stop assuming that gender gaps imply sexism. Differences in distributions of traits between men and women may in part explain why we don't have 50% representation of women in tech and leadership. Discrimination to reach equal representation is unfair, divisive, and bad for business."
(男女格差が性差別を意味するという思い込みはやめましょう。テクノロジー業界やリーダーシップ層における女性の割合が50%に満たない理由の一端は、男女間の特性分布の違いにあるかもしれません。男女平等を実現するための差別は不公平で、分断を招き、ビジネスにとって悪影響を及ぼします)

“On average, men and women biologically differ in many ways. These differences aren’t just socially constructed because… they’re universal across human cultures, they often have clear biological causes and links to prenatal testosterone, and they’re exactly what we would predict from an evolutionary psychology perspective."
(平均的に、男性と女性は生物学的に多くの点で異なります。これらの違いは、単に社会的に構築されたものではありません。なぜなら、これらの違いは人間の文化に普遍的であり、多くの場合、明確な生物学的原因があり、胎児期のテストステロンとの関連があるからです。そして、進化心理学の観点から予測されるものと全く同じです。)

問題点

  • 自由な意見表明が許されるべきという意見がある中、多様な意見を排除し即解雇した点
  • 解雇を恐れて社員が意見を発信できなくなり、組織がイデオロギー・エコーチェンバー化する懸念
  • 実質的な検閲のような対応であること
  • 多様性推進と逆差別の線引きが曖昧であること

社会的反応

「イデオロギー・エコーチェンバーだと言われて、あんな風にムキになって自己弁護するのは、組織に偏見があることのかなり強力な証拠だと思う」(進化心理学者 ジェフリー・ミラー准教授)

「クビにしろと煽る群集心理はいかがなものかと思うけれども、今回のこの男性は同僚に有害となる行為をしていた」(テクノロジーライター ケイト・ベバン氏)

関連リンク

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