Last Stage

Last-modified: 2011-08-30 (火) 19:17:17

LAST Stage
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「分かりました、私も自警団に加入させてください。」
 
「危険も伴うことになるが、本当にいいんだな?」
「はい、元々、朱音さんたちに付いていこうと思ってましたから」
「そうか、まず最初は訓練を受けてもらうと言ったが、もう一つ」
彼はためらっているのか言葉を切った、その先を無言で待つ
 
「君には、別で働いてもらいたいんだ」
「へ?」
 
「できるだけ人との接触ができる仕事を頼みたい」
 
「それは、どういう意味が?」
「情報収集だな、民間人の自警団の評価やハデス軍が関わっていそうな事件等、そういった情報をスムーズに集める為に接客業等の仕事をアルバイトでもいい、して欲しいんだ」
 
「情報収集、ですか」
「喫茶店やレストラン、そういった仕事をして気になる情報があれば俺に直接教えてくれればいい」
「分かりました、うまくできるかわかりませんがやってみます」
仕事をくれたんだ、頑張らないと。
 
近所にアルバイト募集してるレストランあったからそこに行ってみようかな
 
「あ~言い忘れてたが、君もうちの自警団の拠点があるミール村という場所に引っ越してもらうからそのつもりで」
 
 
「引っ越しですか」
バイト先も一から探さないといけないし、何より住む場所探さないと
「君には民家を借りてあるからそこを使ってもらえればいい、光熱費もうちで持つ」
 
 
「えらく準備がいいですね、私が断ってたらどうするつもりだったんですか?その家」
 
「誰かが住むことにはなっただろ、多分」
「適当ですね」
自然と笑みがこぼれる
 
「来たな」
 
城の方から2人歩いて来るのが見えた、朱音さんたちだ
 
 
 
「貴方が自警団から来た?」
あの時の蒼い髪の男性だ
「あぁ、レオンと呼んでくれ」
「鎌鼬とそう呼んでくれ」
「鎌鼬…変わった名だな」
「昔使っていたコードネームだ、気にするな」

「そうか、とりあえずうちの自警団の拠点があるミール村に行こう、詳しい話はそこで」
 
 
 
「ここがミール村ですか」
「あぁ、案内役もついてるな」
フードをかぶった人が噴水のそばに立っていた
「この二人を拠点に案内してくれ、俺は彼女を家の方に連れて行く」
「了解した」
フードをかぶった人に2人がついていった
「あんたに使ってもらう家はこのそばにある、ついてきてくれ」
「あ、はい」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ここにきて一週間がたった、ここでの暮らしにも慣れたし自警団の訓練にも何とかついていけてる。あとはアルバイト先だ
 
「あの~、アルバイト募集の張り紙を見てきたんですが」

 
「おぉ~アルバイトかぁ今ちょうどお客さんもいなくなったし、ちょうどいいや今から面接ってことで」
 
綺麗な金髪の女性だった
「あ、私はここのオーナーやってる九尾です」
オーナーだったのか、思ったより若いなぁ
「よろしくお願いします」
「あはは、そんなに緊張しなくていいよ」
 
 
 
 
 
 
「合格かな、仕事の話はまた明日にでもしようか」
よかった、いきなり狐は好きか聞かれた時は焦ったよ…
「とりあえず」
突然立ち上がった九尾さんは満面の笑みを浮かべた
 
 
 
 
 
 
「ようこそ、『ねこかふぇ』へ」