伊万里焼

Last-modified: 2006-02-27 (月) 12:05:52

いまりやき

伊万里焼は、佐賀県有田とその周辺で焼かれる磁器の総称。
文禄・慶長の役の際に帰化した朝鮮の陶工・李参平が、有田・泉山で原料となる陶石を発見し、
日本で最初の磁器の製作に成功したといわれている。
当時、欧州で「シノアズリー」と呼ばれる東洋趣味から人気だった景徳鎮の焼物を模倣する事を目的として、
日本製の磁器は、景徳鎮と同じ形、同じ文様の類似品が多くつくられた。
十七世紀から十八世紀前半にかけて、オランダの商社「東インド会社」が、
有田を中心とした地域で焼かれた磁器を欧州へ輸出するようになり、
このときの輸出港が伊万里港であったことから、これらの磁器は「伊万里焼」と呼ばれるようになった。
現在では、伊万里市内で焼かれた磁器を伊万里焼と呼び、
有田市内で焼かれた磁器を有田焼と呼んでいる。__銅鐘