のう
日本芸能の一種目。 通常は猿楽能を指す。
能専用の屋根のある舞台上で、シテと呼ばれる俳優が歌い舞う音楽劇で、
伴奏は地謡〔じうたい〕と囃子〔はやし〕で構成されている。
能面と呼ばれる仮面を使用する点が一番の特徴で、歌舞伎に次いで、世界的に知られている日本の舞台芸術。
物語のテーマは、神仏への信仰、戦のはかなさ、乙女の恋心、女性の嫉妬、親子の愛情、妖怪退治など様々。 能では、登場人物がシテ方(主役)・ワキ方(主役の相手役)・狂言方(狂言を演じる人)・囃子方(囃子を演奏する人)などに分けられる。
能の演技は、ゆったりとした動作で、喜怒哀楽の表現を最小限にし、笑い声や泣き声はなく、ジェスチャーで表現することが多いようだ。
農民の間で生まれた田楽と、散楽から発展して寺社の祭礼と結びついた猿楽が融合し、能が誕生した。
能は、南北朝時代から室町時代初期にかけて発達した。能の発展に大いに貢献したのが、
観阿弥〔かんあみ〕・世阿弥〔ぜあみ〕親子で、「すぐれた面」・「リズムを主体とした舞」を取り入れ、
能を舞台芸術として確立させた。