CV:古川慎
平和こそ、余の望む世界……。
プロフィール
所属グループ | オスマン |
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身長 | 180cm |
体重 | 66kg |
趣味 | 祈り |
好きなもの | 美しいもの、コーヒー、ナッツ |
攻撃回数 | 1 |
キャラクターソング | 祈りの風 |
カード
自己紹介
余はマフムト。オスマン帝国皇帝に捧げられた高貴なる銃だ。
さて、あなたはこの銃を彩る金銀宝玉を見て、何を思うのかな。
素晴らしい芸術品……当然そのように思うはずだね。
その通り、余は戦場で戦うには適さない。
余は平和を祈ることしかできない、無力な貴銃士なのだから……。
その代わり、金銭面では力になろう。
さあ、良き魂の持ち主よ。いくら欲しいのか言ってごらん。
銃
ダイヤモンド、ルビー、エメラルドなどの宝石で彩られた豪華絢爛な装飾は、
まさしく皇帝の権力を象徴するものである。
銃尾の蓋内側にはオスマン帝国皇帝マフムト1世のモノグラムが入っている。
銃と同じく宝石があしらわれた短剣やペン、スプーンなどの道具類も付属しており、
これらは床尾内に収められている。
絶対高貴
開放できる貴銃士ランク | 1 |
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開放に必要なエピソード | 第1話:平和を祈る者 |
セリフ
日常
初対面の挨拶 |
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余は、オスマン帝国が皇帝、マフムト1世に 捧げられた、儀礼用のマスケット銃だ。 さあ……平和のため、共に祈ろう。 |
マイページ会話 | |
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1 | 余は、美しきものを愛しているのだ。 良き魂の持ち主は、美しいだろう? だから余は、マスターを気に入っているよ。 |
2 | 余の、ポケットの中身が知りたいのか? ペンと、お菓子と……そういえば、余も 全てを確認したことはないな。ふむ……。 |
3 | 余の身体から、宝石が出てくるのが そんなに不思議かな? 余にとっては 当たり前のことなのだが……。 |
ひとこと |
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平和こそ、余の望む世界……。 |
レベルアップ |
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いくら力を得ようとも、 余にできるのは、祈りを捧げることだけ……。 |
勲章授与のお礼 |
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基地でのお誘い |
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余のもとに来ておくれ。 共に、語り合おうではないか。 |
衛生室 | |
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回復依頼 | |
回復お礼 | |
全快お礼 |
基地あいさつ | |
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1 | どうした? 金が欲しいのかな? |
2 | よろしい、後で いくらでも用意してあげよう。 |
基地あいさつ(親愛Lv高) | |
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1 | |
2 |
バトル
戦闘開始 | 高貴に戦え! Be noble! |
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とどめを刺す | 余には祈ることしかできない。 |
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バトル:回復お礼 | |
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1 | ……ああ、夢心地だ。 この戦争も、夢であったらなあ。 |
2(厭わしいもの) |
バトル:回復お願い | 汝の癒しを 余に与えておくれ。 |
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絶対高貴発動 |
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心銃発動 |
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仲間を庇う | 見て見ぬふりはできんなあ。 |
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バトル:勝利 | 余の祈りが 通じたようだ。 |
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バトル:敗北 |
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戦闘不能 |
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勲章
エピソード
親愛
第1話:平和を祈る者(親愛レベル1)
……ふむ。あなたがマスターか。
じー……。
じーーー…………。
ああ、初対面だというのに
じっと見つめたりして、すまなかったね。
少し見とれてしまった。
あなたは、とても美しい魂を持っているね。
気に入ったよ。
さて、改めて自己紹介をしよう。
余の名はマフムト。
偉大なるオスマン帝国皇帝、
マフムト1世陛下に捧げられた銃だよ。
余の銃を彩る金銀宝石を見たまえ。
贅の限りを尽くした、
素晴らしい芸術品だろう。
当然のごとく……余が戦うための武器とは
一線を画す存在であることはおわかりだね。
余は争いは好まん。戦争というものは
世の中でいっとう、虚しい行為だ。
人々が傷つけ合う姿を見ると、余は悲しみで
心が張り裂けそうになる。怒りや憎しみを
ぶつけ合っても、虚しさは増す一方……。
余は……世界の全ての者たちが、
そのような愚かな行いから
解き放たれることを望んでいる。
武器としての力を持たぬ余にできること
といえば……この戦いが1日も早く
終わるよう、祈りを捧げることだけ。
さぁ、今日も祈ろう。世界が平和を
取り戻し、皆がただ1つの幸せを
見つけることができるように……。
…………。
祈ろうと思ったけれど……、
少し長く話したら喉が渇いてしまった。
確かポケットにコピ・ルアクが
入っていたはず……ああ、あったあった。
コーヒーの王様と呼ばれる、
芳醇な香りと味わい……が
たまらなく美味なのだよ。
あなたも一緒に飲むかい?
第2話:平和を祈る者II(親愛レベル3)
すや……。
ん……?
ああ、○○か。いつの間にか
眠ってしまっていたみたいだね。
同胞たる貴銃士たちが訓練をすると聞いたの
でね、見学させてもらっていたんだが……。
気が付いたら、○○に
肩を叩かれていたというわけだ。
訓練であっても、余は戦うことそのものに
興味がないようだ。
余は不思議だよ。
皆、戦うという行いについて、
思うところはないのだろうか。
手にある冷たく固い武器を手放し……。
こうしてうららかな日差しの中で、
流れ行く雲を眺める。
その方がよほど有益だと思わないか、
○○。
いや、それは皆も
わかっているのだろうな……。
全ては世界帝とやらが、世界を支配しよう
などと身に余る野心を抱いたからだろう。
それも、力で抑え込むという
最も忌むべき愚かな方法で……。
統治に必要なのは、武力による恐怖ではなく
寛容による友和なのだよ。
この世はいったい
どう進んでいくのだろうか……。
戦う力を持たない余にできることは、
ただ祈ることのみ。
さあ、祈りを捧げよう。
世界が平和であるように……。
…………。
…………すやぁ。
はっ。
また眠ってしまったね。ははは。
第3話:不思議なポケット(親愛レベル5)
おっと! これは失礼をした。
曲がり角でぶつかりそうになるとは、
○○と余は
よほど縁があるように見える。
どれ、怪我はないかな?
ん? 余の服が乱れている?
今、逃げてきたところだったのでね。
ああ、違う違う。
別に敵が来たわけではない。
逃げてきたのは、他の貴銃士たちからだ。
おっと……説明する前に、
まずは乱れた服を直さねばな。
……ん? 余の服から宝石が落ちた?
それはいつものことだが……今
こうやって追われてきた原因もそれなのだ。
余の服のポケットや隙間からは、
なぜかこのように宝石が出てくるのだよ。
それを知った貴銃士たちに服をあちこち
探られてね。なに、彼らもいたずら半分で
やったことはわかっている。
そのように余を受け入れる証を
見せてくれるのは嬉しいことだよ。
ただ、興が乗ったのか、
危うく全て脱がされそうだったのでね。
逃げてきたわけだ。
そんなことをしなくても、こんなもので
いいのなら、いくらでも下賜するのに。
そうだ、驚かせた詫びに、
この宝石を○○にあげよう。
遠慮することはないよ。いくらでも
ポケットから出てくるのだからね。
そうだな……美しいとは思うが、どれほどの
価値になるものかは余にはわからぬ。
店に持っていけば金に換えてくれるだろうが
自分ではわざわざ向かう気にならなくてな。
アリ・パシャが出かける時があれば、
ついでにおつかいを頼むのだが、
いまだ成功したことがないのだよ。
街の人混みですられたり、
換金しても帰りに襲われて
奪われてしまうようでね……。
世が荒んでいる証なのだろう……
どうにも遣り切れない気持ちになるよ。
第4話:余のできること(親愛レベル8)
……ふむ。
…………ふむむむむ。
ふむむむむー……。
……ああ、○○。
すまなかったね、考えごとをしていて
気付かなかったよ。
レジスタンスの皆の働きぶりを見ていて、
余はこうしていていいのだろうかと
思ったのだ。
世界帝軍と戦うための組織にいるというのに
戦う力のない余はなんら役に立てていない。
それで、余にできることは
何かないかと考えていた。
まず考えたのは、
この有り余る宝石を使うことだ。
人が生きていくには金がかかることくらい、
余も知っている。
そこで、余が生み出す宝石をレジスタンスの
軍資金にしてはどうかと思うのだが。
こんなにも勇志が集って
共に戦っているのだ。
金はいくらあっても足りぬのではないかな。
なに……レジスタンスには他に出資者が
いるというのか? それもたくさん?
余の友人には石油王もおるぞ?
便りを出そうか?
なんと、金は足りているのか……。余も、
そちら側で支援をしたかったなぁ……。
だが、そのように平和を求める者たちが
たくさんいるのは心強いことだ。
平和はひとりの力で
生み出せるものではない。
人々の思いが生むべきものであるからな。
しかし……
余が役に立てることがなくなってしまった。
余は平和を祈ることしかできない、
無力な貴銃士だ。
その祈りとて、世界帝軍の力の前には
無力だ……はたして、どうすれば……。
第5話:鞄の中身(親愛レベル11)
○○。
今度、決行予定の作戦があるようだね。
その作戦なのだが……
余も参加させてもらうことにしたよ。
ああ、いや、
戦闘自体に加わるわけではないのだ。
戦いが嫌だとばかりも
言っていられないだろう?
作戦を見学して、慣れようと思ってね。
立派? そうか、余は立派なのか。
そうかそうか、○○に
褒められるとは嬉しいものだな。
ほら、このように戦いに必要な荷物も
まとめたし、準備も万端だ。
どうだろう、○○に荷物を
確認してもらえると安心なのだが。足りない
ものがあれば教えてくれると助かる。
さ、中を開けてみてごらんなさい。
どうかな。
ん? 火薬が入っていない?
当然。あのようなもの、
燃えたら危ないではないか。
弾? 余はあの質感が気に入らないんだ。
美しくないよ。弾なんていらん、いらん。
もっと必要なものが入っているだろう?
まずは、余の身分に即した金のナイフ。
美しいだろう。余のために特別に作られた
特注品だよ?
それに、宝石があしらわれた金のペン。
戦場から手紙を書きたいときもあるだろう
と思ってね。
はて、この金のスプーンは……ああ、
これは火薬を入れるための道具だ。
まぁ、美しいから入れておこう。
それからトルコ特産のお菓子に、
クルミ割り人形……
余はナッツ系の実が好物なのだ。
最後に……寝転がるためのトルコ絨毯も
入っている。うむ、我ながらカンペキだな。
ピクニックみたいだって? 何を言う、
これも大事な作戦に向けての準備だよ。
そういえば、作戦の前に皆で
必要物資の買い出しに行くと聞いたなぁ。
余の準備は万端だが、
皆の準備も手伝うことにしよう。
お出かけかぁ。楽しみだね。ははは。
第6話: (親愛レベル14)
第7話: (親愛レベル17)
第8話: (親愛レベル21)
第9話: (親愛レベル25)
第10話: (親愛レベル30)
勲章
(祈りの貴銃士-I)
(祈りの貴銃士-II)
お使いを頼むよ(泰然とした構え)
マフムト | ふぅ……なんとも穏やかで、 素晴らしい休日だね。 |
マフムト | こんな日には、コーヒーを飲んで、 のんびりとまどろむに限るよ。 |
マフムト | ……おや? なんということだろう。 豆がもうなくなってしまったようだ……。 |
マフムト | ……アリ・パシャよ、余のために、 コーヒー豆を買ってきてくれないかい? |
マフムト | ああ、 もちろんコピ・ルアクでお願いするよ。 |
アリ・パシャ | は? なぜ俺様が……。 |
マフムト | ほら、豆の代金だ…… おつりは、お駄賃として取っておきなさい。 |
アリ・パシャ | ……ふむ。いいだろう。 金はもらっておこう。 |
マフムト | うん、ありがとう。よろしく頼むよ。 |
エセン | ……アリ・パシャ様。本当に行くんですか? |
アリ・パシャ | はっ……行くわけがないだろう。 この金は、くだらん話を聞かされた 迷惑料としてもらっておくがな。 |
コーヒーと深い悲しみ(泰然とした構え)
マフムト | ……アリ・パシャよ。 余が頼んだコーヒー豆は、 もう買ってきてくれたかな? |
アリ・パシャ | は? コーヒー豆? |
エセン | ……あれですよ。今朝お金をもらった……。 |
アリ・パシャ | む……、ああ! あれか! |
アリ・パシャ | あー、あれはだな。もちろん買ったが、 基地へ帰る途中に盗まれてしまったのだ。 悪いが、諦めることだな。 |
マフムト | そ、そうか。 悲しいことだが、仕方がないね。 そうか、そうか……。 |
マフムト | あの豆は……味も香りも、絶品で……。 日々の癒しであったのに……。 |
エセン | あー、ええと……おいしいコーヒーなのに、 飲めなくて残念ですね。 またきっと、手に入りますよ。たぶん。 |
マフムト | ああ、そうだね……ありがとう、エセン。 はぁ……。 |
アリ・パシャ | あいつが、ここまで落ち込むとは。 コーヒーが、マフムトの弱点だったか……! |
石油王の友人(平和への祈り)
おお、○○。
余は、休暇が待ちきれないよ。
同胞たるアリ・パシャとエセンを誘って、
遠出するつもりなのだ。
もちろん、あなたも一緒にね。
あのふたりは、
こころよく旅行に同意してくれたよ。
ふふ……。
きっと、素晴らしい旅になるだろう。
楽しみにしていておくれ。
ああ、そういえば……
余に石油王の友人がいることは、
あなたも知っているね?
彼の別荘が、旅先の近くにあるらしいのだ。
だから、運が良ければ、
彼に会えるかもしれないね。
彼曰く、別荘の近くには海もあるらしい。
ビーチでのんびりと、
日光浴がしたいものだなあ。
ふふ……トルコ絨毯を、
忘れずに持っていかなければいけないね。
彼だけのこだわり(平和への祈り)
マフムト | ……お、おおお……! |
マフムト | 皆、見ておくれ。 この、輝くコピ・ルアクの豆を! |
アリ・パシャ | コピ・ルアク? ああ、貴様が好んで飲んでいる、 コーヒーのことか。 |
マフムト | なんと美しい…… この豆の艶、香り、絶妙な焙煎具合! どれをとっても一級品だよ。 |
マフムト | 基地の近くでは、 なかなかお目にかかれるものではないね。 |
エセン | はあ……そうなんですか? アリ・パシャ様、どうです? |
アリ・パシャ | ふん、仮に美味かったとしても、 出来上がるまでを考えると 飲む気は起きんな。 |
マフムト | 物知らぬ者どもは黙っておれ──。 |
アリ・パシャ&エセン | ……え!? |
マフムト | ふふ……ああ、本当に良い香りだ……。 |
マフムト | 買えるだけ、買っていこうね。 ○○にも、あとで飲ませてあげよう。 |
(平和への祈り)
コーヒー日和(華やかなる宴)
おや、○○。
あなたもここで休んでいるのかい?
うむ。今日は素晴らしい陽気だものね。
こんな清々しい日には、外で風を感じながら
コーヒーを飲むのが格別だ。
ほら、見ておくれ。
外でもコーヒーが飲めるよう、
エセンがポットに入れてくれたのだよ。
さあ、○○の分も
いれてあげようね。お飲み。
……はっ。なんと……コーヒーが1杯分しか
入っていなかったようだ……余の分が……。
…………いや、
余はいつも飲んでいるからね。
それは○○が飲むといいよ。
また次の機会に、
一緒にいただくとしようね。
はて……
そういえば、○○に
何か話したいことがあるのだったが……。
うーん……なんのことだっただろうか……。
……おお、思い出した。
『NOBLE』という雑誌のことだったよ。
○○は知っているかい?
なんでも……貴銃士の活躍や作戦の成功を
載せ、レジスタンスの人々に希望を与える
素晴らしい雑誌だそうだよ。
それに、今度余を載せたいと言われてね。
余は戦わぬ貴銃士だから、
助力になるか……。
……まあ、求められるならば、
応えてみようと思うのだ。
ね、○○。
豪華すぎる返礼(華やかなる宴)
マフムト | 取材というのは初めてだ。 よろしく頼むよ。 |
記者 | こちらこそよろしくお願いします。 本日の取材にあたり、お礼の品として ジェズヴェをご用意しました! |
記者 | オスマン帝国流のコーヒーに 欠かせないものだと伺いまして……。 |
マフムト | そうだよ、素晴らしい贈り物をありがとう。 基地に帰ったら、 さっそく使わせてもらうとしよう。 |
記者 | はい、ぜひ! それでは早速取材ですが…… マフムトさんへ、質問がたくさん届いておりまして。 |
マフムト | へえ、余に質問か。 構わないよ、なんでも話してみなさい。 |
記者 | は、はい……! マフムトさんは戦場でも 祈りを……おや、何か落ち…… って、うわぁ! ほ、宝石!? |
マフムト | ああ。また零れてしまったね。 拾ってくれたお礼に、それは君にあげよう。 |
記者 | う、噂は本当だったのか……! い、いえ! 勝手に財宝を受け取っては、 問題になりますので……! |
マフムト | ん? マスターは良き魂の持ち主だ。 きっと気にしないさ。 |
マフムト | ああ、そうだ。ジェズヴェのお礼に、 皆へひとつずつあげようか。 宝石など、いくらでもあるからね。 |
記者 | うっ、マフムトさんの輝きが神々しい……! この取材、庶民の僕に務まるのか……? い、いっそ、先に撮影から……!? |
記者 | マフムトさんらしい 素敵な写真が撮れました! 本日は、ありがとうございました! |
マフムト | うん、こちらこそありがとう。 とても楽しい時間だったよ。 |
穏やかな時間を(華やかなる宴)
……おや、○○。偶然だね。
ちょうどいい。これから部屋で
コーヒーを楽しもうと思っていたのだよ。
今日こそ、一緒にどうだい?
さあ、お入り。
○○、そこに座っておくれ。
ん? ……ああ、その雑誌は、
広報部の方が持ってきてくれたのだよ。
見ての通り、余が表紙だから、とね。
撮影は、実に楽しかったよ。
皆が工夫して、それはそれは
美しい部屋をあつらえてくれていたのだ。
オスマン風の食事まで用意してあってね、
撮影が終わったあと皆で食べたよ。
とても美味しかった。
今コーヒーを入れている道具は、
ジェズヴェというのだが……
これも、取材のときにもらったのだよ。
……おお、いい頃合いになってきたね。
見ておくれ。
この細かい泡が、美味しいところなのだ。
泡は丁寧にカップへ移して、
コーヒーをそっと注いで……完成だ。
さあ、お飲み。
……うん、実に美味だね。
あなたと共に美味しいコーヒーを飲む時間は
素晴らしいものだ……。
この穏やかな時が、いつまでも続くよう……
今日も、祈りを捧げよう。
日常
優しい美味を共に
マフムト | やあ、レオポルト。いいところに来たね。 |
マフムト | ちょうど、コピ・ルアクを飲もうと思って いたところだよ。君も一緒にどうだい? |
レオポルト | ……いや、せっかくだが遠慮しておこう。 |
マフムト | そうか……残念だよ。とても美味なのに…… |
マフムト | それに、これを飲むと…… 世界に蔓延する悲しい争いのことを、 ひととき忘れることができる。 |
マフムト | 皆とこの美味を分かち合い、平和を祈る…… そんな日が、早く訪れんことを……。 |
レオポルト | 平和を……? そう、か……。 オスマン出身といえど、君のような 考えをもつ貴銃士もいるのだね。 |
レオポルト | 申し訳ない。私はどうも、 君のことを誤解していたようだ。 |
レオポルト | マフムト……。 周りには隠しているのだが、 実は私もコーヒーが好きでね。 |
レオポルト | 君と語らいながら、コピ・ルアクを 共に楽しみたい。いいだろうか? |
マフムト | もちろんだとも……。 共に楽しみ、共に語り合おうではないか。 |
祈りを捧げよう
アリ・パシャ | マフムトよ。小耳に挟んだのだが……。 |
アリ・パシャ | 街に潜むレジスタンスのシンパに、宝石を 渡しているらしいな。施しのつもりか? |
マフムト | 余が力になれることといえば、 宝石くらいのものだからね。 |
マフムト | 宝石なら、いくらでもある……。それが 皆の生きる糧となれば、余も嬉しいよ。 |
アリ・パシャ | フン……いつもは平和だのなんだのとほざ いているが、結局は金頼みということか。 |
マフムト | はっはっは。心配せずとも、 もちろん祈ることも忘れてはいないよ。 |
マフムト | そうだ、アリ・パシャよ。 共に祈りを捧げるかい? |
アリ・パシャ | まったく……、どこまでも平和ボケしている な。祈りに頼るのは貴様くらいのものよ。 |
マフムト | うむ。余は祈ることしかできない、 無力な貴銃士だからね。 |
マフムト | だが……あなたは、悲しみの溢れる 戦場から目を逸らさないね。強い子だ。 |
アリ・パシャ | たわけ、目を逸らしては戦えまい。 ……くそっ、お前と話していると 調子が狂いそうだ。 |
美しいそよ風
マフムト | ふむ……これは困った。遅刻だ……。 |
エセン | ……マフムト様、どうかしました? さっきから、同じルートを ぐるぐる回ってますよね。 |
マフムト | おお、エセン! いや実はな、道に迷ってしまったのだよ。 |
エセン | 道に? ここ、基地の中ですけど……。 |
マフムト | 作戦会議が、おそらくもう始まっているのだが ……作戦室がどこにあるか、 知っているかな? |
エセン | ……まあ、覚えてないっていうのも、 らしいと言えばらしいかな。 |
マフムト | おや……エセン、すまない。 聞き逃してしまったようだ。 |
エセン | ああ、すみません。ただの独り言ですよ。 えっと、作戦室ですよね…… あの建物を過ぎて、右ですよ。 |
マフムト | そうかそうか……助かったよ、エセン。 君は美しいだけではなく、 優しい心を持っているのだね。 |
エセン | どうも……ありがとうございます。ほら、 急がないと。作戦を聞き逃しますよ。 |