パッケージ管理
インストール後にaptを使用した場合に，パッケージが見つからない
インストールが終わった後にパッケージ情報をダウンロードしなければ，
apt-getはパッケージを見つけられません．
apt-get update
を行って，パッケージ情報を取得します．
ローカルにあるパッケージをインストールする．
apt-utilsパッケージをインストールした後，パッケージ情報を作成する．
パッケージを置いたディレクトリにcdし，
バイナリの場合 $ apt-ftparchive packages . | gzip -c9 > Packages.gz ソースの場合 $ apt-ftparchive sources . | gzip -c9 > Sources.gz
そのあと，/etc/apt/sources.listに以下の文を付け加える．
deb file:(ディレクトリ) ./ 例) deb file:/usr/home/hogehoge/usr-packages/ ./
apt-get updateでパッケージ情報を更新すると，パッケージが利用可能になる．
グラフィックス・画面関連
フレームバッファを有効にする
フレームバッファを有効にすると，起動時の画面モジュールロード画面がちょっとだけ見栄えがよくなります．
フレームバッファを有効にするには，/boot/grub/grub.confに記述されているKernelのロードオプションに以下を加えます．
vga=0x317
X Window Systemの起動に失敗する
etch net-install CD からインストールしたところ，
X21では以下のエラーを出して（他にfontpathのエラーもありましたが）Xの起動に失敗しました．
ちなみに，xorgのエラーログファイルは/var/log/Xorg.0.logです．
(EE)Failed to load module "kbd" (Module does not exist) (EE)Failed to load module "mouse" (Module does not exist)
推測ですが，おそらくX21用のドライバがnon-freeかcontribパッケージのため，
自動ではインストールされないようです．
ビデオカードもATI製なので，ここでドライバを追加します．
作業の大まかなステップは，以下のとおりです．
- apt-getでfreeでないパッケージを追加できるようにする
- ビデオカード,キーボード,マウスのドライバを追加する
- 設定を反映させる
まず，apt-getでnon-freeとcontribパッケージをダウンロードできるようにします．
/etc/apt/sources.listに以下の行（apt line）を書きます．
deb http://ring.riken.jp/archives/linux/debian/debian etch main contrib non-free
URIの後に続くオプションの意味は以下のとおりです．
- etch ダウンロードするパッケージのバージョン．
- main mainパッケージ（完全にFreeなもの）を参照する．
- contrib contributeパッケージを参照する．
- non-free non-freeパッケージを参照する．
今回，問題になっているドライバはnon-freeかcontribのものでしょうから，
apt lineにnon-freeとcontribを加えてます．
次に，atiのvideoドライバと，kbd，mouseのドライバをインストールします．
apt-get install xserver-xorg-video-ati xserver-xorg-input-kbd xserver-xorg-input-mouse
- xserver-xorg-video-ati ati用ビデオドライバ
- xserver-xorg-input-kbd キーボードドライバ
- xserver-xorg-input-mouse マウスドライバ
最後に，xorgに変更を適用します．
dpkg-reconfigure -phigh xserver-xorg
これで正常にXが起動するようになりました．
参考資料
Debian Wiki Xorg69to7 'Missing Drivers'
ネットワーク関連
インストール後にNICを変更したい
"Thinkpad X21のメンテナンス"に書いたとおり，Debianをインストールした跡にminiPCIカードのLANを修理しました（それまではNETGEAR製のCardBus用LANカードを使っていました）．
自動では認識してくれないようなので，手動でminiPCIのLANカードを認識させる必要がありました．
ThinkWikiによると，純正のminiPCI modem/LANカードはe100モジュールで動作するようなので，
/etc/modprobe.d/aliasesに以下の行を追加します．
aliases eth0 e100
Googleで調べた結果では，上記の設定を追加後，
depmod -a /etc/init.d/networking restart
で認識するとのことでしたが，これではダメでした．
しばらくあれこれやった後，再起動すると認識してくれました．
modprobe周辺はよく理解できていないので，もう少し調べてみる必要がありそうです．
参考資料
ThinkWiki Intel PRO/100 SP Mobile Combo Adapter
modprobe.dについて.
起動時に自動的にモジュールをロードする設定は，/etc/modprobe.d/に新しいファイルを作成して，そこに記述する方法が良いようです．
たとえば，eth0としてeepro100をロードさせたい場合，
echo 'alias eth0 eepro100' >> /etc/modprobe.d/local
として，/etc/modprobe.d/localにaliasを書き込みます．
この方法は，modprobe.dの仕組みに依るようですが，詳しい理由は調べていません．