明鏡止水 ~されどこの掌は烈火の如く~

Last-modified: 2010-08-10 (火) 19:13:02

■ INTRODUCTION... ■

 
 

                    くる

 

世界の終わりと始まりが近づいている
強力な存在の目覚め
貪欲なるものの接近
きみの中の存在が、警告を発していた

 

                    くるよ

 

きみはもはや、生物として最強の域に達しつつある
そのきみが、背筋に冷たいものを感じているのだ
同時に、来るべき時がきたのだという、喜びも

 

                    もうすぐくるよ

 

きみの全身、全細胞が絶叫している
その意味も知らぬまま、きみは彼の地へと誘われる...
                    (一部ディアボロス・レボリューションより引用)

 
 
「真ED」
 

■彼らの日常

 

「さて・・・人間とは、いろいろと不便なものだな」
風瑠は自身のナワバリに帰る途中、一人そう口にした。
まぁ、風瑠にしてみれば、今回もいままでと変わることは無い。
人間が勝手にはじめて、人間が勝手に終わったのだ。
せめて我々には迷惑をかけないでほしいものである、全く。

 

ナワバリの森に踏み入り、その土の感触を確かめる。
力を失った自分に、仲間はどういう顔をするだろうか?
シヴァは頼れる方前足だ。なにも言わないでも分かってくれるだろう?
シロとクロブチはどうだろうか?面を食らって右往左往しそうだ。
ナナは・・・泣いてしまうかもしれないな。

 

強い、強い力を手に入れていた。
だがそれはもはや自身にはない。
無くなったものは大きい。しかし全部が無くなったわけではない。
なにより、もっとも大事なものはココに残っている。

 

森林公園を歩く中、木々の向こうで仲間を見つける。
どうやら、集まって帰りを待っていてくれたようだ。
「なにも変わらない。そう私は私だからな」
風は今日も変わらない。

 

■『鬼道三姉妹』
香港。
事件の後、飛蘭は自身の古巣へと帰還した。
その手荷物の中には、悪魔憑きの権威である神谷氏が残した“Kファイル”がある。
愛する姉より託されたエキドナの力は休眠し、自身のクレインクィンもかつての力を失い見る影も無い。
自身の大半の力を失った飛蘭だたが、その足取りは軽やかだ。
姉に、香蘭大姐にはやく自身の成果を報告したいからだ。
それすら口実。早く、会いたいと、小娘のようにこころが急かすのだ。

 

ボディガードがズラリと並ぶ両開きのデカイ扉。
そこをバタンと開けてはいる飛蘭。
部屋で待っていたのは、敬愛する長女の香蘭とそりの合わない次女の月蘭だ。
「おかえりなさい、フェイ」
優雅に微笑み迎えてくれる姉、香蘭。その笑顔だけで飛蘭は天にも昇る心境だ。
「あら、随分と可愛くなりましたのね、飛蘭」
その昇天を妨げる優美な獄卒の声は、もう一人の姉、月蘭だ。力を失ったことを突付いてくる。
「我らの切り札、エキドナを失わなかっただけでも褒めてあげなくもなくてよ?」
いちいち蛇のように嫌らしい姉だ、と飛蘭はこころで舌打ちをする。
「うるさいですわよ月姉様」
口では口で答える飛蘭。
今は力の差が開き、姉と自分では相手にならないだろう。
しかし、そこで引き下がる訳にはいかない。
世界中で絶対にこの姉には、自身の弱みを見せるわけにはいかないのだ。
そう、月蘭を睨んでいたら香蘭が立ち上がり、飛蘭の近くまで歩む寄ってきた。
「香蘭…大姐・・・?」
姉は、気がつくと飛蘭を抱きしめていた。
「おかえりなさい、フェイ。大変だったでしょう?」
仕事の成功、結果の重大性。そんなものよりも、無事帰ってきた妹を気遣ってくれる姉。
あぁ、だから私はどこまでも香蘭大姐のために、全てを捧げられるのだ。
蕩けるような意識の中、唯一まともに働く思考は大姐への絶対の忠義のみ。
「さぁ、久しぶりの姉妹の団欒ね。しばらくはゆっくりしましょう、フェイ」
そういって愛する姉は飛蘭を開放する。
「はい、大姐さま」
今はその身を休めよう。次なる刃を研ぐために・・・。

 

■しばし、黄昏
カオス、そう呼ばれる存在がいる。
大友製薬の最深部にいると噂される悪魔憑きで、大友総一郎が不老不死を目指したきっかけとなった存在。
「それで…、これからどうするんだ?大友総一郎」
大友製薬のラボに戻った大友総一郎を待ち構えていたロウと名乗っていた男、カオスが問うた。
「どうするもこうするもないわ、ワシはワシの望むものを完成させる」
「悪魔憑きの力を参考に共生生物の手助けなしでの不老不死、か」
「そうとも」
謙遜も卑下もなく、総一郎は言った。
そこには野望ではなく夢を語る老人がいる。
「“共生”なんぞという不完全な不老不死ではない。個としてできる限り依存の無い独立固体による不老不死。
 そこに意味がある」
嬉々と語る老人にカオスは水を差す。
「それにしては少々手を広げすぎではないか?」
それは大友製薬が関与する研究内容の量。不老不死の研究に関係のあるものから、まったく無いものまで多岐に渡る。
「なに、どれも片手間じゃい。最終的に利益が出てワシの研究資金になれば良い」
そう言ってのける老人。
「しかし、この実験体6号は意味があるのか?」
「あぁ野放しにしているアレか。良いデータが取れとるよ」
総一郎とカオスの会話は続く。
「単体が、“復讐”だけを糧にどれだけ他に影響を与えるかそれはそれで面白い事件じゃ」
「そういう凍結したプロジェクトを私物化するところは、好きじゃないね」
老人は笑い、混沌は毒を吐く。
大友総一郎はカオスがよっぽどの事が無い限りなにもしない事を知っている。
今回の件も、原種が本格的に動けば、カオス自身が原種に食われるからこそ動いたのだ。
あの竜門の原種はそれほど悪食だったのだ。
大友総一郎はそれを回収できると踏み、カオスはそれを良しとしなかった。
「カカカ、それでは次の研究じゃ」
老人は今回の事などすでに忘れ、新たな実験に乗り出す。
新たな犠牲者を増やしながら…。

 

■そして退屈な日々へ
今日、料理屋“つづり”は繁盛していた。
客が多いのは良いが、その顔ぶれは学生から子供、はたまたヤクザに見える企業家と多彩な顔ぶれだ。
その共通点は総じて悪魔事件に関わったという事。
「おじさん!」
と少女が抱きつき、呼ばれたヤクザ然とした男、小津一郎は少女を蹴って追い払う。
しかし、少女はあくまで離れない。
「あれはあれで愛情表現かもね」
小林大翔はカウンターで頬をつきながらその光景を眺めていた。
その傍らでは妹と弟を連れてきた蘭心が、その妹と弟の世話をしている。
「ほら胡桃、お椀よ。小郎太もこぼしちゃダメよ?」
甲斐甲斐しいその風景は実に絵になる。全員血のつながりが無いのが不思議なくらいだ。
座敷の方では今回の騒動で総出で出張ってきたクレイモアの面々が各々好き寛いでいる。
厨房では料理を作り終えた古綴朗が、客の食べる姿を見て満足そうにしている。
そこには日常が溢れていて、退屈なくらいだ。
そしてその退屈こそ掛け替えの無いものである。
そんな平和な日常で、不穏な空気を小林大翔は察知した。
どうやら蘭心が注文したハヤシライスを古綴朗渡した時になにやらあったのだろう。
二人はドギマギしながら、お互いあーだこーだと言っている。実に不愉快。
ここは割ってはいるのが世のためだろう。
ニヤリと笑い二人の仲に割ってはいる。
あぁ、今日は実に退屈である。

 
 
 

 

さて、zakkiの中の人が志半ばにオンラインセッションを終えたときのこのコーナー、
“さぁ笑え笑え”が始まりました。
今回は、第三回ということもありますが、今回もこっそりお届けしたいと思います。

 

特別ゲストは…
大友 総一郎「わしかい?」
帰れ外道!

 
 

さぁ笑え笑え3の議題は…
ジャジャン!デモンパラサイト第53回セッションん~!

 

やぁ、本当は大友製薬の悪の限りと某クトゥル■の呼び声のような雰囲気を
まぜっくり返した話が作りたかったんですが…
大友 総雲「原型とどめてないですね」
ごもっとも。

 

途中で路線変更とショートカットをして時間内に終わらせるようにしました。
時間なくなったんだもん。
“無人(ネモ)”「私で時間かけすぎですよー」
そう、ネモ戦はマズかった。
もっとザコに作ればよかった…。

 

あと個別導入も悪かった。
そもそもオンセの導入はデモンパラサイト第51回のように、
既に集まってる形が良いと思ってたんですが…。
月蘭「じゃぁなんで個別導入にしたんですの、この無能」
だって、その方が楽しんでもらえると脊髄が反射したんだ。今では反省している。
香蘭「まぁ可愛い妹に会えたから良しとしましょう」
三合会ちょーサイコー!

 

いや、サイコーとか言ってる場合じゃないぞ、俺。
まぁ、出したいネタ、特にデモンパラサイトの続編であるパラサイトブラッドの設定を盛り込めたので満足。

 

古綴 朗「満足するな。時間なかったせいでエンディングでの俺の蘭さんへの告白シーンが…」
黙れ小僧。俺の分身なんだから皺寄せぐらいガマンしろ。
六郎太「まったくだ」

 

最後に、だだ漏れmy設定をば…。

 

・悪魔憑きが急増したのは大友製薬のせい。
・すべては実験と証した大友総一郎が行った事。
・原種に悪魔憑きが還ると変異をきたす。
・パラブラのザ・デイも近い原理が起きたという設定。
・最後に出てきたクレイモア軍団の何人かは原種に共生生物を吸われてプライムに戻った。
・もちろん古綴の小僧もプライムに戻った。
・小津のおっさんはレベル10のまま。実にワル。
・原種の宇宙打ち上げは某PLに影響されたから。
・もともと共生生物は宇宙から来たとかいう怪しいネタがどこかにあったしね!

 

と、まぁ、こんな感じです。はい。

 
 

スペシャルサンクス「大友市クレイモア軍団のみなさま」
(PL有のキャラ)
 芦谷 祐之
 海原 マリナ
 近衛 滅人
 桂木 紫苑
 山田 茂
 実松 透
 珠洲森 沙羅
 小津 一郎
 神宮 舞
 津田 真由美
(NPC?)
 岡絵里
 他、名も無き大友市のクレイモア様方多数
  これに古綴の小僧を加えて放つ必殺が"「ファイナル・ダイナミック・インフェルノ」" 敵は死ぬ。

 
 

それでは、今回の、さぁ笑え笑え3はこのへんで…。

 

セッションリスト

  1. 第33回“デモンパラサイト”セッション
  2. 第42回“デモンパラサイト”セッション
  3. 第51回“デモンパラサイト”セッション
  4. 第53回“デモンパラサイト”セッション
 

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  • ニヨニヨ -- f_po 2010-08-10 (火) 19:12:56