妖精の国の小学生、マイマイちゃんはイタズラがだーい好き
今日も人間界に遊びに来て、イタズラする相手を探しています
おやおや?
駅のホームのベンチで、体は大きいけどちょっとぼけーっとした男の子と、
体は小さいけどしっかりもののお姉さんっぽい中学生カップルが、チューしようとしています
「そうだ!男の子が鼻血を出したら女の子に嫌われちゃうかしら?フフフ」
マイマイちゃんはよからぬことを考えているようです
ポケットからコヨリを取り出したマイマイちゃんは、自分の鼻の穴をコヨリでくすぐります
「は、は、はくしょーん!」
マイマイちゃんがクシャミをするのと同時に、男の子がブーって鼻血を出しました
「うふふふふ!これで2人は喧嘩してサヨナラね」
マイマイちゃんは楽しそうに笑って、妖精の国へ帰っていきました
「もう!何でこんなことだけ敏感なのよ!」
女の子が怒っていますが、顔は笑顔で嬉しそうです
「ゴベンデ」
女の子に膝枕してもらっている男の子が言いました
「ゴメンネ」って言いたいのかな?
「でも、そういうところがカワイイんだよね」
女の子はそう言いながら男の子のほっぺをツンツン、って指で突っつきました
あらあら、マイマイちゃんのイタズラのせいで、2人は前より仲良しになっちゃったようですね
2 名前:その2 投稿日:05/02/11(金) 04:25:38
妖精の国の小学生、マイマイちゃんはイタズラがだーい好き
今日も人間界に遊びに来て、イタズラする相手を探しています
おやおや?
女の子がホットケーキを作っているのを、男の子が嬉しそうに眺めています
「そうだ!お砂糖とお塩を入れ替えたら、まずーいホットケーキができちゃうわ!ウフフフ」
マイマイちゃんはよからぬことを考えているようです
ポケットからコヨリを取り出したマイマイちゃんは、自分の鼻の穴をコヨリでくすぐります
「は、は、はくしょーん!」
マイマイちゃんがクシャミをすると同時に、入れ物の中の砂糖と塩が入れ替わりました
「お塩たっぷりのホットケーキ、どんな味かしら?ウフフフフ」
マイマイちゃんは嬉しそうに笑って、妖精の国へ帰っていきました
女の子は『砂糖』と書いてある入れ物から、白い粉をたーっぷりすくって、小麦粉に混ぜました
「甘い、あまーいホットケーキが好きなんでしょ?お砂糖いーっぱい入れたからね」
「うん、ありがとう!」
男の子は、お礼を言いながら、考えました
(そういえば、僕んちでは、砂糖と塩の入れ物が逆になっているんだけど・・・・・・・・・
桃子ちゃん、この前間違えたから、言わなくても平気だよね?)
あらあら、マイマイちゃんのイタズラのせいで、甘くて美味しいホットケーキができあがったようです
3 名前:その3 投稿日:05/02/11(金) 07:56:55
妖精の国の小学生、マイマイちゃんはイタズラがだーい好き
でも、たまには人助けをしてあげることもあります
おやおや?
小さなホットケーキを前にして、悲しそうにしているお姉さんがいます
「あーあ、なんでマコだけ1つなの?しかも小さいし・・・・みんなは大きいの2つ、いいなあ」
周りを見ると、他のお姉さん達10人は、大きいホットケーキが2つお皿に乗っています
「小川さん、さゆのホットケーキ、1つ食べますか?」
「こーら、道重!麻琴はそれでいいの!あげちゃダメ!」
マイマイちゃんと同じくらいちっちゃい人が怒っています
「うえーん、わかりました・・・・・・別の部屋で1人で食べます・・・・」
小さいホットケーキのお姉さんは部屋を出ていってしまいました
「これはイジメかしら?助けてあげなくちゃ!」
マイマイちゃんはよいことを考えているようです
ポケットからコヨリを取り出したマイマイちゃんは、自分の鼻の穴をコヨリでくすぐります
「は、は、はくしょーん!」
マイマイちゃんがクシャミをすると同時に、小さなホットケーキはとっても大きくなりました
「神様かしら?ありがとうございます!」
お姉さんは涙を流しながら喜んでいます
「ああ、人助けをするのも気持ちがいいなあ」
マイマイちゃんはニッコリ笑って、妖精の国へ帰っていきました
1週間後
「こらあ!小川!アンタまた太ったでしょ!」
「ゴ、ゴメンナサーイ!」
「甘いものは控えなさいっていっつも言ってるでしょ!」
「すいましぇ~ん・・・・・・」
あらあら、マイマイちゃんが大きくしたホットケーキのせいで、怒られちゃいましたね
4 名前:その4 投稿日:05/02/12(土) 10:56:26
妖精の国の小学生、マイマイちゃんはイタズラがだーい好き
今日も人間界に遊びに来て、イタズラする相手を探しています
おやおや?
1人のおじさんが、何か悩んでいるようですよ
「うーん、歌唱力ならこいつ、ルックスはこの子だろ?でもロックを感じるのはこの子やねんな・・・・」
何枚かの女の子の写真を前にして、ブツブツ言っています
「エース候補なんて、でかい事言うてもうたな・・・・・・・・・」
ピキーン!
その時、おじさんの表情が変わりました
「よっしゃ、こいつや!こいつなら救世主になってくれるはずや!」
おじさんは紙に1人の女の子の名前を書いて、封筒に入れました
「これは、もしかして・・・・・ふふふふふ」
マイマイちゃんはよからぬことを思いついたようです
ポケットからコヨリを取り出したマイマイちゃんは、自分の鼻の穴をコヨリでくすぐります
「は、は、はくしょーん!」
マイマイちゃんがクシャミをすると同時に、封筒の中の紙は白紙になっちゃいました
次の日
「ほな、後のことは任せたで」
おじさんはスタッフにあの封筒を渡しました
『ラッキー7オーディション
7期メンバー
該当者なし』
5 名前:その5 投稿日:05/02/12(土) 20:29:57
妖精の国の小学生、マイマイちゃんはイタズラがだーい好き
今日も人間界に遊びに来て、イタズラする相手を探しています
おやおや?
きれいな着物を着たお姉さん達が楽しそうにしています
「あっ、そうだ!あの美人だけどちょっと怖そうなお姉さんにイタズラしたら楽しそうね!」
マイマイちゃんはよからぬことを考えているようです
「でも、どういうイタズラしたら楽しいかな?」
その時、一匹のハエがマイマイちゃんの鼻の穴に入っちゃいました
「えっ?なに?お鼻ムズムズする・・・・・・は、は、はくしょーん!」
マイマイちゃんがクシャミをすると同時に、ハエはどこかに飛んで行っちゃいました
そして、お鼻のムズムズもどこかに行っちゃいました
「もう、なーんかヤな感じ!もう妖精の国に帰る!」
マイマイちゃんは帰っちゃいました
さて、マイマイちゃんのお鼻のムズムズはどこに行っちゃったんでしょうか?
(あれ、なんか鼻がムズムズ・・・・・・ちょっと掻きたい・・・・でも生放送中だし・・・・・)
マイマイちゃんがイタズラしようと思っていた、美人だけど怖そうなお姉さんの様子が変です
(ああ、もう我慢できない・・・・・・・ちょっとだけなら・・・・・・えい!)
お姉さんが鼻を掻く様子は、生放送でテレビに映ってしまいました
数日後の新聞・・・・・・・・
『ミキティ 生本番中に 鼻クソほじる!
6 名前:その6 投稿日:05/02/14(月) 14:49:27
妖精の国の小学生、マイマイちゃんはイタズラがだーい好き
でも、たまには人助けをしてあげることもあります
おやおや?
一仕事終えたマイマイちゃんが妖精の国に戻ってきました
「ねえ、マイマイ、あんたまたイタズラしてきたの?」
マイマイちゃんのお友達のマーサちゃんが言いました
「今日は人助けしてきたんだよ!」
マイマイちゃんが嬉しそうに答えました
「あのね、大きくなりたい、大きくなって、もっと運動ができるようになりたい、
っていう女の子の願いを叶えてあげたの」
「ちょっと、あんたにそんな力ないでしょ?どうしたの?」
「大好きな男の子に会えなくなってもいい、っていう願かけだったの」
「ああ、それくらい強い願かけなら、あんたの力でも叶えられるわね」
マーサちゃんも嬉しそうに言いました
「ところで、大きくなる、って言っても、どのくらいの大きさまで成長するか決めた?」
「あっ!・・・・・・・・忘れちゃった」
マイマイちゃんは舌を出してニヤっと笑いました
「ちょっと!忘れちゃった、じゃないでしょ!?大きくなりすぎちゃったらどうすんの!?」
「大丈夫だよ、好きな男の子にまた会えれば成長は止まるよ」
「そうだけど・・・・・会えなかったら?ウルト○マンみたいになっちゃうでしょ!?」
マイマイちゃんはビルを踏み潰す女の子の姿を想像しました
「カッコいいかも」
「はーぁ、どうすんのよ・・・・・・・・・・・」
さてさて、どうなっちゃうんでしょうね?
7 名前:その7 投稿日:05/02/17(木) 17:38:47
妖精の国の小学生、マイマイちゃんはイタズラがだーい好き
今日も人間界に遊びに来て、イタズラする相手を探しています
おやおや?
男の子が、部屋の多い家の中を歩いています
(確かトイレはあそこのドアだったはず・・・・・・・)
マイマイちゃんは男の子が開けようとしているドアの向こう側を見ました
女の子がお風呂に入っています
「うふふふふ!このまま男の子がドアを開けたら面白いことになりそう・・・・・・」
マイマイちゃんはポケットからコヨリを取り出そうとしました
でも、それより早く、男の子はドアを開けちゃいました
「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!」
バスタオルを体に巻いている女の子が悲鳴を上げました
「ごめんなさい」
男の子はドアを閉めて台所に戻っちゃいました
「もーう!何でマイマイがくしゃみする前に開けちゃうのよ!つまんない!」
マイマイちゃんがくしゃみをしても結果は同じだったと思いますけど・・・・・・・・
「絶対この家でイタズラしてやる!絶対あの男の子をギャフンと言わせてやるんだから!」
マイマイちゃんはもうちょっと人間界に居続けることにしたようです
さてさて、どうなっちゃうんでしょうね?
8 名前:その8 投稿日:05/02/17(木) 17:41:13
妖精の国の小学生、マイマイちゃんはイタズラがだーい好き
今日も人間界に遊びに来て、イタズラする相手を探しています
おやおや?
この前イタズラをし損ねた男の子が風邪で寝こんでいます
「うーん、病人にイタズラなんてかわいそうね・・・・・でもマイマイの力じゃ治すのも無理だし・・・」
お見舞いに来ていたちょっと大柄な女の子が帰りました
「ちょっとはよくなったのかな?とりあえず一安心」
マイマイちゃんはホッとしました
「何か食べ物が食べたくなるころかな?・・・・・・・そうだ!ミカンだ!」
マイマイちゃんはよいことを考えているようです
ポケットからコヨリを取り出したマイマイちゃんは、自分の鼻の穴をコヨリでくすぐります
「は、は、はくしょーん!」
「これであの男の子のことを心配している誰かが、ミカンをプレゼントしてくれるはずね」
マイマイちゃんは嬉しそうにニッコリ笑って、妖精の国に帰っていきました
「これ、あげる」
男の子が顔を洗おうと洗面所に来た時、あまり愛想のよくない女の子がスーパーの袋を渡しました
中にはミカンがいっぱい入っていました
「ありがとう」
男の子はお礼を言いましたが、女の子は返事もしないで階段を昇って行きました
「そうだ、これあげるよ。梨沙子と買って来たんだ」
あの後でお見舞いにやってきた別の女の子が帰るのと入れ違いに、
お風呂のドアを開けられちゃった女の子が帰ってきました
そして、風邪の男の子にスーパーの袋を手渡しました
中には、これまたミカンがいっぱい、いーっぱい入っていました
おやまあ、こんなにたくさん食べきれるんですかね?
9 名前:その9 投稿日:05/03/16(水) 22:12:36
妖精の国の小学生、マイマイちゃんはイタズラがだーい好き
今日も人間界に遊びに来て、イタズラする相手を探しています
おやおや?
サッカー選手の写真がいっぱい貼られている部屋で、男の子が何やら考え込んでいます
「ああっ!どうすれば水華ちゃんを試合に出してあげることができるんだよ・・・?」
いい考えが浮かばなくて、イライラしているようです
「そうだ!悩み事を増やしちゃえばもっとイライラして面白くなるわ!フフフ」
マイマイちゃんはよからぬことを考えているようです
ポケットからコヨリを取り出したマイマイちゃんは、自分の鼻の穴をコヨリでくすぐります
「は、は、はくしょーん!」
マイマイちゃんがクシャミをするのと同時に、男の子が枕をランドセルに投げつけました
ランドセルの中から教科書やノートがドサドサって落ちてきました
そして、1枚のプリントがヒラヒラ~って落ちました
「何だ?このプリント・・・・・?あっ、サマーカップ!吉澤先生に助っ人集めとけって言われてたっけ・・・・」
「うふふふふ!悩み事が増えてパニック寸前ね」
マイマイちゃんは楽しそうに笑って、妖精の国へ帰っていきました
「成年女子の部は・・・・中学生以上の女性、ダメか・・・・・・
ん?少年の部は・・・これって・・・・・・?
これなら水華ちゃんも試合に出られる!」
あらあら、マイマイちゃんのイタズラのおかげで、男の子の悩みがいっぺんに解決しちゃったようです
10 名前:その10 投稿日:2005/03/24(木) 03:30:30
妖精の国の小学生、マイマイちゃんはイタズラがだーい好き
今日も人間界に遊びに来て、イタズラする相手を探しています
おやおや?
ものすごい速さで走っている男の子と、パンを口にくわえた小さな女の子が、学校の前で衝突しました
「は、は、はくしょーん!まだ人間界は寒いなあ。カゼひいちゃったかな?」
マイマイちゃんは鼻をすすりながら男の子と女の子の様子を見ました
「そうだ!この2人をイタズラで困らせてやろう!うふふふふ」
マイマイちゃんはよからぬことを考えているようです
マイマイちゃんはイタズラのチャンスをうかがっていましたが、なかなかいい機会がありません
そうこうしているうちに、女の子がカゼをひいちゃったりしました
「病気の人を困らせるのは私のぽしりぃに反するなあ。どうしようかなあ?」
マイマイちゃん、ぽしりぃじゃなくってポリシーですよ
次の日
女の子は元気になったようです
2人は学校の屋上にやって来ました
「うわあ、もしかしてチューするのかな?ドキドキ・・・・・・」
マイマイちゃんの予想通り、2人はチューしました。ですがその時・・・・・
「は、は、はくしょーん!やっぱりマイマイ、カゼひいちゃったかも?早く帰って寝なくっちゃ」
マイマイちゃんはイタズラを諦めて妖精の国に帰っていきました
「し、清水…なのか?」
「えっ?」
「目の前に「見える」のは……清水なのか?」
「ええっ!?」
「清水!…俺、見える!清水が、見えるぞ!」
11 名前:その11 投稿日:2005/03/28(月) 18:54:58
妖精の国の小学生、マイマイちゃんはイタズラがだーい好き
今日も人間界に遊びに来て、イタズラする相手を探しています
「あらら~、人間の世界じゃこの時間は真夜中かぁ~。誰もいなければイタズラできないなぁ」
おやおや?
大きなボロボロの学校の校舎に、5人の男の子と女の子のグループが入っていきました
「あれぇ~?肝試しかな?ここは一つ、マイマイちゃんが盛り上げちゃいますか!」
5人はある教室に入っていきました
「あっ!チョークがある。私の姿は人間には見えないから・・・・・・うふふふふ」
マイマイちゃんはチョークで黒板に字を書きました
みんなの目には、突然宙に浮いたチョークが、ひとりでに字を書いているように見えています
「え~っと、『ワ・夕・ツ・ワ・ウ・ツ・口・ニ・イ・ノレ・E・・・じゃなかった、ヨ』っと」
5人は顔色真っ青で、その場に立ち尽くしています
「ウフフフフ。怖がってる怖がってる。そろそろ帰ろっと」
マイマイちゃんはイタズラの大成功に、大喜びで妖精の国へ帰っていきました
「こら!マイマイ!ちょっとやり過ぎじゃないの!?」
マイマイちゃんの帰りを待ち構えていたマーサちゃんが怒っています
チョークで字を書いたり、力を使って女の子の幻を見せたり・・・・・・・・・・」
「えっ?幻ってなーに?マイマイ、今日はハクションしてないよ」
「ちょっと、う、う、嘘でしょ?じゃあ、あの女の子は・・・・・・・・」
「ユーレイさんだね♪」
顔を真っ青にして、ガクガク震えるマーサちゃんをその場に残し、マイマイちゃんは楽しそうに飛んでいきました
12 名前:その12 投稿日:2005/04/03(日) 12:31:46
妖精の国の小学生、マイマイちゃんはイタズラがだーい好き
今日も人間界に遊びに来て、イタズラする相手を探していますが・・・・・・
おやおや?
妖精の国にいるはずのマーサちゃんがいます
「ねえねえ、マーサちゃん、どうしたの?」
「あら、マイマイ。今、卒業試験でこっちに来てるんだけど、せっかくだからアイリーンに会いにゆくの」
「えっ!?アイリーンちゃん?マイマイも行く~!」
2人はアイリーン・・・・ではなくて、愛理ちゃんの家に着きました
「あっ!マーサちゃん!マイマイちゃん!久しぶり~!会いたかったよぉ~!」
「アイリーン、元気だった?こっちの世界には慣れた?」
「アイリーンちゃんに会えなくなってすっごく寂しかったよぉ~!」
3人は思い出話や人間会の様子など楽しい会話が弾みます
「でね、でね、イルカさんがね・・・・・・ところで、マーサちゃん、時間は大丈夫?」
「5時半になったら帰ろうと思ってるんだけど、まだ5時だから、もう少し大丈夫ってゆいたい」
マイマイちゃんは思いました
とってもと~っても楽しいこの時間が、ずっとず~っと終わらなければいいのに!
マイマイちゃんは2人に気付かれないように素早く後ろを向いて、コヨリで鼻をくすぐります
「は、は、はくしょーん!」
「ちょ、ちょっと、マイマイ、あんた今、不思議な力使った?何やったの?」
「べ、べ、別に何もしてないよ。普通にくしゃみしただけだよ。風邪かな?あはははは・・・・・・・」
2人は気付いていませんが、時計の針の進み方がものすごーく遅くなりました
「それでね、それでね、雅ちゃんがその時ね・・・・・・・ねえ、お腹すいたね。今何時だろう?」
「まだ5時15分だとゆいたいけど、ちょっと変ね・・・・・・あれ?外は真っ暗だよぉ!」
その時、「愛理~!ごはんよぉ~!」という声が聞こえてきました
「あれ?うちでは夕御飯はいつも8時くらいだけど・・・・・・・・・」
「マイマイ、あんたやったでしょ?」
「・・・・・・・ごめんなさい。アイリーンちゃんともっともーっとお話したくって・・・・・・・・」
「・・・・・・そうだよね。私もそう思ってたんだ・・・・・・・・・」
怒るんじゃないかと思っていたマーサちゃんは、笑顔を浮かべてマイマイちゃんの頭をなでました
「マーサちゃん、試験頑張ってね。ちゃんと合格するんだよ!マイマイ、イタズラは程々にね」
愛理ちゃんは別れ際、そう言いながら2人の首に何かをかけてくれました
「アイリーンちゃん、この茶色いのはなーに?」
「蝉の抜け殻ちゃんって言うんだよ。こっちの世界でみつけた、私の宝物」
妖精の国に帰って来たマイマイちゃんは、アイリーンちゃんに貰った抜け殻ちゃんを、
ビンの蓋やビー玉などが入れてある『マイマイのたらかもの』と書かれた小さな箱に、大切にしまいました
つづく