人を描こう

絵の王道といえば人体ですの。
我々にとって最も身近で奥が深い題材ですわね。

何事も下準備で勝敗が決まりますの。
自分の体を写真に撮って参考にすればいいですわね…

(カキカキ…)

(ん？何かポーズが硬くなってしまいましたわ…)
(そうだ、3Dモデルの方が頭身が合ってて良いかしら…)

(むむ！？マネキンみたいなぎこちなさですわ…はわわ…)
(資料を参考にしてるのにどうして…)

ですわ～～～っ

ラフ編

最初から正確な形を意識しすぎない

形を整える事に意識が向きすぎて、完成しても魅力がなくなってしまうことがある。
最初に考えるのは正確さよりエモさだ。
この絵のどきっとするポイント(魅力)はどこなのかを常に意識して描いていきたい。
服の隙間から覗かせる天使の通り道なのか、シチュエーション萌えなのか、
絵で描きたいテーマが描いてる途中で消えてないか、
曖昧なまま描き出してるならきっちり設定してから描くとエモくなるぞ。

初心者が実際の人物の写真や3Dモデルを参考にするのは難しい。
実際の人物は７頭身が多いが、美少女キャラクターは6頭身が多くて、
素人には手に負えねぇんだ。
そんな時はどうすれば良いか？

素体を描こう

素体とは大まかな形どりのことだ。

ヘイボーイ、冗談きついぜ。
いきなり描けねぇよってか。
まぁそう焦んな。素体ってのは人を簡単な形で捉えたものなんだ。
コツさえ掴めりゃ描くのはそう遠くないぜマイソン。

そうだな、頭は逆さになった卵。胴体は砂時計をさっと描くんだ。
砂時計は台形が2つフュージョンした形だぜ。

◯
▽
△

おお描けたか。上等じゃねぇか。
上手く描く必要はないんだぜ。さくっと済ませちまおう。

コントラポスト

ポーズがぎこちなくてキャラが活きいきしない…
そんな時はコントラポストだ。

アクションゲームの新作ではないぞ。
コントラポストとは、ざっくり言うと体の傾きの事。
人はどこかしら大体傾いてる方が自然なのだ。
頭の角度、肩の角度、腰の角度の三つがバラバラになると
ポーズが硬すぎず自然になりやすいぞ。

カラーラフを描く

軽くグレースケールで色を載せると
形の狂いが見やすくなるぞ。

顔を描く

クロッキーってぶっちゃけどうなの？

Q.絵がめっちゃ上手い友人や美大の教授に「電車内クロッキーやれば絵が上手くなる」て言われたけど
人をジロジロ見るのは人目が気になって怖ぇ…と思い結局やってないのよね。ぶっちゃけどうなの？

A.向き不向きがあるから別の方法でかまへんかまへん。
絵が上手くなる方法なんて他にもいくらでもあるで。筆者は一時期、外でクロッキーしてた時期があったけど
そもそもモノの捉え方を知識として持たないと一向に上達しなくて嫌気が差すのよね。
物を観察する力を養う目的ならネットの画像を模写するだけで十分鍛えられるぞ。
今はクロッキーサイトが充実してるから検索してみ。
30秒クロッキーとか時間制限ものは初心者クラッシャーなので好きなだけ時間をかけて描いてくだせぇ。
初心者は量よりも圧倒的に質が大事。雑な脳死プレイよりも座学やってから
それを意識してプレイするのは天と地ほどの差が出るのよ。
手を動かすより知識と観察を重視するのが着実だね。