ヴィルレルシア公爵

Last-modified: 2011-09-29 (木) 16:12:46

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生態など

分類:不死生物
科属:ノーライフキング属
種族:ノスフェラトゥ種、ヴァンパイアロード族
生息地:インステッド地方
特徴:醜悪な姿
言語:
属性:アンデッド属性
生態:特殊な食性(人)、暴食

設定

腐銀の大公。無限の飽食者。凡そ我々が知りうる限り、最悪のヴァンパイア・ロード。
古人曰く、人の敵は人であると言う。ならば、人でありながら人を捨てた彼は一体どの様に評するべきであろう。

本種、と言うよりも彼は、かつてインステッド地方一帯を治めた大公爵の成れの果ての姿である。
彼には人であった時は良い領主であり、偉大な魔術師でもあったが、同時に人肉食を好んだ事で知られ、
またその為、と言うべきかやがて狂気に取り付かれた彼は無限の飽食を求めて自らを変化させ、我々の知る姿となった。

──その後、インステッドがどうなったかはご存知の通り。
国土の内、最も肥沃であった彼の地は赤黒い泥と莫大な瘴気に包まれた魔境と化したのである。
詳論をするだに憂鬱ではあるが、敢えて私見を述べるならば
この公爵は言うなれば我々の醜さを戯画化した様なものだろう。
そして、彼の地では、未だ彼が只一人で無数に広がる屍の山を喰らい尽くそうとしている、と言う。
又、未だ彼に相対して生き残った冒険者は居ない。

  • 初出
    06/04/16(日)04:01:07 No.3721836

追記:およそ数十年ぶりに、本種の姿が確認されたとの報告が入った事を記す。
報告隊はその後、高濃度瘴気による発狂死を遂げた為に、簡潔になる点をご容赦願いたい。
凡そ外見は50メートル程の巨大な鈍黒い肉魁であり、その手足は退化極まり、その代わりに吸血種においては一般的
である変身の応用か、
蝙蝠の羽の様な前腕、後腕、触腕を備え、でっぷりと膨らんだ腹を引きずりながら移動していたと言う。
能力としては、ほぼ本能に堕してはいるが、周囲一帯を破滅させる濃度の瘴気を常時発生しているのが致命的である。

最初期接敵により調査隊の過半が即死、その後、一人の僧侶が捨て身で結界を張った結果、ギリギリの所で脱出したがいずれにしろ結果的
には全滅であった。
今の所は領地から出てくる風も無いが、今後も彼の動向には注意しなければなるまい。

  • 初出
    06/04/16(日)04:13:34 No.3722127

公爵様の部屋は、今日も何処か血生臭い。
どうやら、また召し上がられたらしい、と私は理解できた。
悲鳴にもすっかり慣れた私にとってはいつもの事だ。
……ここの所、量が増えてきた気もする。
無礼にはあたるだろうけれども、少しばかり諌める事も必要なのかもしれない。

『公爵家家政婦の日記より』

  • 初出06/04/16(日)04:53:49 No.3722910

関連項目