空亡(そらなき)

Last-modified: 2021-01-18 (月) 01:23:04

妖怪「空亡(そらなき)」は荒俣宏氏監修・主要執筆の妖怪トランプ『陰陽妖怪絵札』において「全ての妖怪を逃げ帰らせる」というジョーカー相当のカードとして最後の太陽を配置し、「太陽は空亡の時間に現れる」事からカード名に「空亡(くうぼう)」という名前を付けたところ、「空亡(そらなき)」という名前の最強最悪の妖怪であると誤解された事が発端となった存在。
ゲーム『大神』の設定資料集『大神絵草子 絆 ―大神設定画集―』でも上記の通りに解説され、同書籍をきっかけに他の創作でも空亡が登場するようになった。
実際の歴史ある妖怪のような民間信仰はなく、あくまで誤解から派生したものであり、実在の日本神話、民間伝承とは一切関係がないことには注意されたし。

なお「空亡(くうぼう)」は「干支における天が味方しない時」という意味である。

生態など

分類:妖精/妖魔
科属:妖怪属
種族:妖怪種
生息地:闇の深淵
特徴:多くの歴史的文献が途絶えてしまった為、正体は一切不明。
   残された伝承から分かるのは、遍く妖怪変化の最高位に名を連ね、天津神に匹敵する強大な存在であるという事。
   そして、赤黒い火焔を纏った球体、あるいは不定形な闇そのものであるという容姿についての情報のみである。
言語:不明
属性:闇
生態:不明

設定

魑魅魍魎の頂点。日本神話においては神世七代後の三貴神の時代から存在するとされる太古の妖魔であり、「常闇ノ皇」、「闇之太陰」といった幾つかの名で伝えられる。
百鬼夜行の最後に現れ、それら全てを呑み尽くし、押し潰す存在。日輪に酷似したその姿から「黒き太陽」とも称される。
正体不明の存在であり、基本的な情報すら不足している。古の資料にわずかに実在が囁かれる程度である。
現代では、いくつかの百鬼夜行絵巻の末尾においてその姿を見ることが出来る。