ナイトハルト

Last-modified: 2013-10-15 (火) 01:32:43

ワガナハ カール・アウグスト・ナイトハルト

マルディアス統一を狙っているとも言われ、タラール族からは「黒い悪魔*1」と恐れられるロマサガ1の登場キャラ、ローザリアの王子カール・アウグスト・ナイトハルト。サガプレイヤーからは殿下の愛称で呼ばれることが多い。彼の行動の影響もあってかローザリア、バファル帝国、タルミッタ各地域の兵士たちにはどことなく緊迫した様子が漂っている。
しかし一方で彼はサガ界屈指のネタキャラとして愛される存在でもある。ここまで愛されるようになったのはリメイクのミンサガからなのだが、この人物のどこにそんなネタ要素が含まれているのだろうか。

 

ウアソ ナイトハルト シミダケ エケ ローザリア

まずはロマサガ1のナイトハルトから。
彼はアイシャ編の序盤、ほんの一部でしか仲間にならない。HPや各初期ステータスは悪魔の異名の割に大したことはなく、主人公キャラのホークやシフと比べると若干落ちる。ただ黒いだけあって初期装備のブラックヘルム、ブラックアーマー、ブラックガントレット(通称ブラックシリーズ。なぜか戦闘グラフィックではヘルムを装備していないが)やガーラルソードが非常に強力。そのおかげでアイシャ編のイベントでは圧倒的な力を見せてくれる。タイニィフェザーの羽を持ち帰ることができたのもきっと装備のおかげ
なおイスマス城は彼がイスマスを訪れた直後に襲撃される。そのためプレイヤー間では彼がサルーイン一派と通じているという噂が絶えない(リメイクでは否定されたが漫画版などの影響もあって拡散したようだ)。

 
 

前述のとおりアイシャ編のごく一部でしかプレイヤーキャラとして使えないナイトハルトだが、彼はある方法で連れまわすことができる。非常に高度で複雑なやり方なのだが、今回のプレイにもかかわることなので説明しよう。

 

まず知っておかなければならないこととしてこのゲームには、装備したばかりの武器で固有技を使えるというバグがあることだ。このゲームは各武器のレベルに応じてその武器の固有技が最大4つまで使えるようになるのだが、ある固有技を使って戦闘終了した直後に装備武器欄の同じ場所に武器レベルを上げていない武器を装備させると、まだ固有技を使えないはずの武器の固有技を使用することができるのである。そしてこのバグを使うと本来固有技の設定のないものを装備しても、なぜかコマンドを入力することができる(ただしデータが飛ぶ危険あり)

 

このバグを使うことでナイトハルトを連れまわすことができる。
手順はこうなる。

 

① アイシャに複数の武器を装備させる。
② ガレサステップで14回戦闘を行う。そのさい1戦闘中に複数の武器を使い、なおかつ1戦闘でなるべく2個以上の武器のレベルを上げる。武器レベルが4になったらいったんその武器を外してまた装備しなおし、レベルを上げる。
③ 15回目以降の戦闘はカクラム砂漠で行う。そして19回目の戦闘までに武器レベルを合計35回上昇させる。また装備している武器のうち最低一つは敵にダメージを与えられるランク1の技を覚えておく(レベル3)
④ 族長ニザムのところで回復しセーブ。ただしここでウロが出現すると失敗。
⑤ カクラム砂漠で1回戦闘をし、ランク1技で敵を倒して戦闘を終了させ、その武器を傷薬か高級傷薬に交換する。
⑥ ガレサステップで戦闘。「うしろにさがる」をひたすら繰り返し倒れる。するとナイトハルトが出現。
⑦ 2人で戦闘に入り、空欄になっているアイシャの戦闘コマンドを選択する。ナイトハルトは防御。
⑧ 戦闘が強制終了し音楽が戦闘状態のまま、フィールドに戻っている。画面もバグっているが気にしない。
⑨ ナイトハルトが仲間になっている。以下リロードせずに戦闘~敗北~戦闘~強制終了を繰り返しナイトハルトを5人出現させる。戦闘回数はナイトハルトを1人仲間にするたびに2回増えるので注意。
⑩ ガレサステップで計31回目となる戦闘を行い、時間経過*2させる
⑪ ニザムに話しかけ、ウロの地図をもらう。

 

こうすることでナイトハルトを連れまわしたまま冒険をすることができるようになる。
なおここではサガ愛中のプレイに沿って5人のナイトハルトを連れまわす場合について説明した。連れまわすのが1人でいい場合にニザムのもとで回復するまでの最大戦闘回数は27回と多めになる。またガレサステップで16回以上戦闘をするとナイトハルトが登場しなくなってしまうので注意。

 

ヒョウジュンゴハワカルカ?

原作ではバグ技を使わないと仲間にならなかったナイトハルトだが、リメイクではディスティニーストーンの1つアクアマリンを入手後に仲間にできるようになった。黒い悪魔と恐れられるだけあってステータスは強力。LPは10と低めだが初期値のHPは385、最大BPは22もあり、そのほかのステータスもトップクラスの高さを誇る。この強さゆえにRTAでは即死技牙地獄ネックカットをひらめくことでアクアマリンを回収するのが比較的容易なクローディア編でしばしば連れ回される。

 

ところでナイトハルトがミンサガで愛されるようになった理由は何か。それはセリフの棒読みにある。
正直なところ、このゲームでは声がつけられている場面が非常に多いためか中には棒読みに聞こえる箇所や、逆に不自然なほどオーバーな演技が気になる箇所が少なくない。
ただナイトハルトの悲劇は全編にわたって棒読みに感じられる部分が目につくうえに、各周回ごとに彼が必ず登場するシーンが存在することだ。よくネタにされるセリフのうち、「シシャドノ」「コレガワカラナイ」「ムリヲナサルナ。ローザリアイシアシノハヤイウマデシシャヲオクル」などはすべてラスボス・サルーイン戦の前で流れるイベントでの一場面で、スキップすることができない。しかもこれが世界の危機を前にした緊迫した場面と過剰に勇壮なナイトハルトのテーマをバックに繰り返されるため、いやでもプレイヤーに強烈な印象を残してしまうのである。なおこのイベントはナイトハルトが仲間にいても、さらには謀殺しようとデスに捧げようと発生し、そのつどナイトハルトは必ず登場する。まさに私が死んでも殿下が何人もいるから状態。

 

さてミンサガでは普通に連れまわせるようになったこのナイトハルト、実は原作と非常に似たバグによる別な連れ回しかたが2つも存在する。といっても、根本的な部分はほぼ同じなのでここではまず簡単なほうから紹介しよう。

 

それは毒死亡逃走バグと呼ばれるもので、まずアイシャ編でスタートしガレサステップにこもったまま進行度を30%に上げる。次に植物系ランク2のプリマドンナを出現させ(進行度30%の時点で敵ランクは3である)、低確率で使ってくる花粉でアイシャを毒状態にする。そして逃走と同時に毒ダメージでアイシャが戦闘不能になるとナイトハルトが「イクゾー」の掛け声とともに出現しそのまま戦闘が終了する。すると本来入るはずのムービー→イベントが発生しないままナイトハルトがパーティに加わるのである。あとは戦闘を一度もせずに村に戻り、ニザムからウソの地図をもらえば(進行度が30%を超えないと地図がもらえない)連れ回し完了となる。

 

なおもう一つの方法はバガーバグと呼ばれ、プリマドンナと毒死亡逃走の役割をカクラム砂漠地下のバガーに担わせるもの。アイシャ編・進行度・戦闘をせずに村に戻るといった点は変わらない。ただバガーはナイトハルトで倒す必要があり、これが閃き頼みな上にそのあと敵に当たらず帰らなければならないなど毒死亡逃走バグより面倒な点が多いのが難点。

 

イクゾーイクゾーイクゾーイクゾーイクゾー

先述したとおり今回はナイトハルトが5人連れまわされた状態でのプレイとなる。当日は一人の少女の横を五人の黒い悪魔が埋め尽くしているさまをご覧いただけるだろう。

 

また当日はナイトハルト連れ回し+増殖の解説動画が流されるとのこと。文字ではわかりにくかったであろう連れ回し方法の実践の様子もとくとご覧あれ。

 
 

参考サイト
EisSchwert http://www2u.biglobe.ne.jp/~su1/rs1st/index.htm
Romancing虎の巣 http://www8.plala.or.jp/alice4/


*1 ロマサガ1とミンサガでは「黒い悪魔」を表すタラール語が変化している
*2 ロマサガ1の物語進行の中核をなすシステム。エンカ回数によってイベントの進行やPUBの仲間の場所などが変化する