冥術

Last-modified: 2013-09-16 (月) 18:54:32

術の素晴らしさ、おのが肉体で味わうがよい!

冥術について
 

冥術とは

 術研さえ建てれば火水地風天の5系統の術は誰でも習得可能になる。もう1つ系統があるのだが、初見ではその存在に気付かない事が多く、知っていても半ば無いものとして扱われる事が多い。それが冥術である。習得までが非常に長く、性能も玄人好みの癖のあるもので、天術と片方しか使えない上に犠牲を伴う為である。これらを踏まえて冥術を使うかを決めよう。

冥術習得までの道のり

 冥術は古代人が使っていた系統で、私用する為には古代魔術書が必要である。これはコムルーン島の、今は沈んでいる島に眠っている。島を浮上させる為にはコムルーン火山の噴火口を固め(若しくは魔道士に固めさせ)た後、5世代P(160年程度)経過後に噴火騒ぎが起きた際に噴火を阻止せずそのまま大噴火させなければならない。
 この噴火により以降ツキジマからの収入は無くなり、ツキジマは村としての機能を失う。最初に火山の岩を固めて領土にしなかった場合は二度とコムルーンを領土にする事は出来ない。コムルーン地方は新市街建設の条件の1つなので、これにより新市街も建設出来なくなるという弊害が発生する。RTAでもない限り必ず噴火口は自力で固めよう。
 そしてサラマンダー加入の機会を永遠に失ってしまう。サラマンダーは腕力トップクラスで魔力・体力もそれなりに高く、固定装備の赤熱の鱗で熱属性無効、初期状態で殴技能があるので斧で戦う場合は特に重宝する。当然サラマンダーを仲間に出来なければEDの酒場で欠員が出てしまうし、年表で「コムルーン火山大爆発」と黒歴史の発表の如く字幕が出てしまう。
 サラマンダー、コムルーンの収入(と下手すれば領土と新市街)を犠牲にしてようやく古代魔術書が手に入る。入手する為に魔道士を倒す必要があるのと、自分で岩を固めると皇帝が1人退位の形で死亡する。古代魔術書を術士に渡す必要があるので、術研が完成していないと冥術の習得も不可能になっている。これだけの手間と労力をかけ、やっと冥術に辿り着くのである。100万クラウンと皇帝のJP25以上で得られる他の5系統の術とは随分な差がある。

冥術って強いの?

 ここまで苦労して得た冥術なら強くて当然、と思いきやそうでもない。使える術を見ていけばわかるだろう。

基本術
・ペイン       攻撃力1(ファイアーボールの半分と言うかライトボールと同じ)。防御無視でスタン追加あり。
・ホラー       単体を混乱3にする。命中率自体は高いが、無効化される種族がやたら多い。
・クロウエクステンド 装備欄に爪(攻撃力18)を精製。爪は装備解除不能なので終帝に連唱させるとえらい事になる。
・デッドリードライブ 敵全体の腕力器用魔力体力素早冥力を、冥Lv/4+2下げる。重ね掛け有効だが対象の行動1回で能力値変化が全て戻る。竜脈の逆。
・シャドウサーバント 分身を作ってダメ2倍。但し直接攻撃を受けるとその攻撃を無効化して分身は消滅。
 
 この時点で攻撃特化した術が全然ない事が分かる。合成術を見ていくと、
 
攻撃系
・ヘルファイア    攻撃力3。熱冷複合属性。
・ポイゾナスブロウ  攻撃力2。毒追加。
・ダークスフィア   対象現在HP6/8+乱数の割合ダメージ。
・サンドストーム   攻撃力4(太陽光線と同じ)の全体攻撃。暗闇追加。冥術としては最強。
 
補助系
・ゴーストライト   単体を魅了。
・イルストーム    全体に毒。
・レイスフォーム   LP1を消費して物理防御128で術しか使えない霊体を呼び出す。霊体がHP切れ・吸収攻撃・回復等で倒れると気絶した本体に戻る。
・ヴォーテクス    敵味方全員の単体バリア術(セルバ・フリーズバリア・ソードバリア・金剛盾・隠れ・幻体・霊体・ヒートハンド)を打ち消す。
 
 圧倒的に火力が足りない。冥術は通常術とは異なり、基本冥術が冥力*2、冥合成術が魔力+冥力で計算される。基本的に冥力の方が低いキャラが多いのでそれだけでハンデになるが、ギャラクシィが攻撃力10、クリムゾンフレアが13に対し最大火力が4とは何たる事か。加えて、冥術には合成術を含め全て冥地相への変化判定がある。ボスフラグやアンデッド・竜フラグ持ちの敵は冥地相で再生するので、火力どころか足を引っ張る結果にもなりかねない。補助系も毒や混乱等味方が食らうと厄介だが、敵に掛けてもあまり美味しくないものばかり。敵が使う補助術なんてせいぜいセルバとフリーズバリアなので、ヴォーテクスが味方が使える術になっている事自体が嫌がらせとしか思えない。冥術自体名前の通りネガティブで陰湿な効果な術ばかりなので敵向けなのは当然か。

どう運用すれば良いのか

 冥術そのものを火力として期待するのは間違い。如何に補助用にに使うかを考えるべき。
 ベターなのは冥MLVを30まで上げてシャドサを攻撃補助に使う事。分身が消されるのが厄介だが、被弾率の低いポジションに配置させる手もあるし、他の防御術と併せる手もある。ノーダメ縛りでは分身そのものをデコイとして使う手もある。分身は冥術で出来ている為か、ペインやデッドリードライブでも消される点に注意が必要。
 次に毒攻撃。味方側で敵を毒に出来るのは冥術しかない(ミヅチや毒矢は本作には無い)。毒のダメージはたかが知れているし強敵には耐性持ちも多いが、対竜では毒にした後地相を冥から戻して隠れていれば大した被害もなく勝てたりする。冥術はこのようなトリッキーな戦いを好むプレイヤーに向いている。
 続いてレイスフォーム。レイス自体が打撃を無効にしたり状態変化を受け付けなかったりと有能だが、幻体戦士法のように別キャラを精製するので、能力アップの重ね掛けが有効。しかも幻体戦士法とは違い、その気になれば5人全員をドーピング可能なので七英雄を瞬殺する事も可能。凶悪なバグを引き起こしたりと、ポテンシャルの高さは冥術の中でも随一である。
 
 …これらを踏まえると素人にはオススメ出来ない。サラマンダーを活用した方が有用だろう。