「棍棒は究極最強の武器です。」
棍棒(ロマサガ3)について
ロマサガ3の棍棒は弱い?
ロマサガ3では剣・大剣・斧・棍棒・小剣・槍・弓・体術の8系統の武器がある。
先ずは各最強武器の攻撃力から比較してみよう。
・剣 竜鱗の剣(43)
※LV七星剣(スターバースト後の七星剣)が60で最強だが裏技なので除外。
・大剣 月下美人(43)
・斧 魔王の斧(42)
・棍棒 スリッジハンマー(30)
・小剣 クリスナーガ(37)
・槍 竜操スマウグ(45)
・弓 死の弓(42) 次点が強化弓の34
・体術 コブシーン
弓に抜かれるどころかロマサガ2で最弱だった小剣からその地位を奪っている(?)。30程度なら強い武器だと2~3個ある。
これだけでも棍棒の弱さがハッキリクッキリであるが、さらに酷いのが店舗での取り扱い。
なんと棍棒はアケで「棍棒」が売られているだけで他の武器屋では取り扱っていないのである。しかもその価格は攻撃力が15あるのに20オーラム。傷薬の2/3と言う安さ。その辺の木の枝を売っているかと疑いたくなるレベル。費用対攻撃力ではぶっちぎりの良さになっている(参考:攻撃力9の手斧で85オーラム)。
それ以外ではピドナ工房でゴールデンバットが売られているが、攻撃力19で4000オーラム。こちらにはとある特典があるが…
棍棒技は弱い?
棍棒がun棍棒扱いされているのは武器が弱いからだけではない。
複雑なので計算式は省略させていただくが、ロマサガ3では各技に「基礎ダメージ」と「成長度」が設定されている。基礎ダメージが能力に関係なく与えられるベースダメージ、成長度が攻撃者の武器性能や能力によってどれくらいダメージを上乗せされるかを示している。
それと、各技にはLVに応じて効果値(うるちあにまで言うC値)が設定されている。レベルに応じて強くなっていくのを示していると考えれば差し支えない。
レベル50になると効果値は全武器35(弓は40)で並んでしまうので、比較するなら49にすべきか。厳密には武器によって効果値が高めの時期なんかがあったりもする。
各武器毎の技とレベル49での効果値の性能を見ていくと、
武器 | 技名 | 基礎ダメ | 成長度 | 効果値 |
---|---|---|---|---|
剣 | 黄龍剣 | 600*2 | 12 | 29 |
大剣 | 乱れ雪月花 | 400*3 | 11 | 30 |
大剣 | 地ずり残月 | 400 | 14 | 30 |
斧 | スカイドライブ | 100 | 13 | 26 |
棍棒 | 亀甲羅割り | 400 | 11 | 27 |
棍棒 | 抜刀燕返し | 800*2 | 15 | 27 |
小剣 | ファイナルレター | 400*3 | 11 | 34 |
槍 | 流星衝 | 600 | 14 | 29 |
弓 | ミリオンダラー | 600*2 | 12 | 39 |
体術 | タイガーブレイク | 0 | 9 | 21 |
体術 | 龍神烈火拳 | 600*4 | 7 | 21 |
分身技は強いのは目に見えているし計算式が特殊なので除外。
ただでさえ武器が弱いのに明らかに棍棒技の性能が低い。なんということだ。次点が基礎ダメ20で成長8の活殺重力破なのでかなり弱い。
抜刀ツバメ返しは防御無視だし圧倒的な強さだが、武器変化技なので1戦闘仕込み杖系棍棒1本に付き1回しか使えない。算出に使われる攻撃力も10しかない。
斧も残念そうに見えるが、攻撃力が高い武器が多いし、大正義の分身技・ヨーヨーがあるのでさほど気にならない。弓と小剣は効果値の伸びが良いのでレベルが上がってくると見た目以上の性能を発揮してくれるだろう。
尚、体術は他の系統とは計算式が違うので効果値や成長度を見て弱いと判断しないようご注意を。
縛りプレイでは何かと役に立つカウンター技。
棍棒にもジャストミートと言う反撃技があるので他と比較してみよう。反撃技は式がシンプルで、(器用さ+攻撃力÷2)×効果値×成長度÷2+乱数で算出される。
武器 | 技名 | 成長度 | 基本発動率 |
---|---|---|---|
大剣 | 切り落とし | 6 | 60 |
大剣 | 無刀取り | 8 | 40 |
棍棒 | ジャストミート | 5 | 35 |
小剣 | マタドール | 7 | 40 |
槍 | かざぐるま | 7 | 45 |
体術 | カウンター | 5 | 35 |
※無刀取りは奪取に成功しないとダメージは与えられない。体術は計算式が他と異なる。
成長度・基本発動率共に最低。ここでも棍棒の冷遇具合が垣間見える。
棍棒に救いはあるのか?
ここまで散々な内容であったが、ロマサガ3では棍棒は使えない武器なのか?と言えばそんな事は無い。棍棒の魅力は技の補助効果の多さである。
先ずは生命の杖。パワーヒールは消費0でHPを回復できる為、長期戦にも対応可能。更に、シャッタースタッフは火龍出水のない今作では唯一の全体回復技となっている(サラコマ光の翼も一応あるが限定的過ぎるので除外)。ティベリウスが「生命の杖が本体」と称される事などからも重宝され具合が分かるだろう。
そしてルーンの杖のスペルエンハンス。世界に2本しかないが貴重な魔力上昇の効果が得られる。ロマサガ3では魔力2乗で成長する項目があるので、魔力をドーピングするとスコールがカンストしたりする。
聖王遺物である栄光の杖のブレス。ベルセルクやウォークライと違って簡単に他の仲間の腕力を上げる事が出来る上に量産品。重量1で攻撃力も20あるので反撃技用に使い易い。クリプトエルダーから無刀取り出来る為、聖王遺物()だの量産品だのと愚弄される事が多い。が、量産品でも遺物になってしまうほどに便利だったのだろう。ルーンの杖と設定間違えたとか言わない。
腕力補強は参照99を持ってくる他に、地震技の強化にも有効。大震撃やグランドスラム、地走りは腕力と武器の重量にダメージが大きく影響される。術と同様に腕力を上げればカンストダメージも夢ではない。
これら武器固有技の他にも、序盤から閃き可能で腕力を下げる骨砕き、素早さを下げる活殺重力破、割合ダメージを与えるエアロビートに斬打突射熱防を半減する亀甲羅割りも見逃せない。棍棒は攻撃補助武器としてはかなり優秀(槍技の活殺獣神衝なら腕力器用さ素早さ体力を一度に-5出来るが)と言える。
そして、何と言っても棍棒の真骨頂はゴールデンバットの固有技・振り逃げにある。使用者は隠れ状態になり、敵の攻撃対象から外れる。物理攻撃は当たらなくなり、全員隠れ状態になると敵は防御しか出来なくなる。特に1人旅で力を発揮し、振り逃げの繰り返しで隠れながらダメージを蓄積させる無敵振り逃げ戦法など様々な戦術が使える。