緒言
「神に勝てるつもりか?」
RPGの強ラスボスランキングでは必ずと言っていいほど名前の挙がる、ディスティニーストーン(以下DS)が10個すべて捧げられた状態のサルーイン、通称真サルーイン。なぜこの邪神はそんなに強いと言われるのか? ここではその真サルーインについて紹介していこう。
寝起きの破壊神
「ほう、それなりに力はあるな。口先だけではないというわけだ」
まずは1周目におけるDSが捧げられていない状態のサルーインについて見てみよう。なおHPは両形態に共通しており、HPが残り70%を切ったところで第二形態に移行する。
基本HP | LP | 腕力 | 体力 | 器用さ | 素早さ | 知力 | 精神 | 愛 | 魅力 | |
第一形態 | 30000 | 31 | 60 | 60 | 60 | 50 | 69 | 70 | 1 | 88 |
第二形態 | 30000 | 31 | 60 | 60 | 60 | 55 | 70 | 70 | 1 | 88 |
次に行動パターン。これには複雑な設定がなされているが、
第一形態は
Aパターン | サルーインソード |
神威・無窮自在(低確率) | |
Tパターン | 空閃(ダメージ+魔法盾解除) |
Zパターン | ヘルファイア |
ウォーターガン(+毒) | |
ウィンドカッター(+LPダメージ) | |
ロッククラッシュ | |
火幻術(+狂戦士) | |
氷幻術(+マヒ) | |
雷幻術(+気絶) | |
エナジーボルト | |
こちらに戦闘不能者がいる場合 | アニメート |
第二形態は
Aパターン | ゴッドハンド(ダメージ+即死) |
Tパターン | ペイン(ダメージ+ショック) |
エナジースティール | |
アビス(ダメージ+即死) | |
クラック(ダメージ+スタン) | |
火の鳥 | |
Zパターン | ヘルファイア |
ウォーターガン(+毒) | |
ウィンドカッター(+LPダメージ) | |
ロッククラッシュ | |
火幻術(+狂戦士) | |
氷幻術(+マヒ) | |
雷幻術(+気絶) | |
エナジーボルト | |
こちらに戦闘不能者がいる場合 | アニメート |
4n+1ターン時 | ヴォーテクス |
ダークネビュラ(ダメージ+魔法盾解除) | |
火の鳥 | |
デルタ・ペトラ | |
クラック | |
4n+2ターン時 | 心の闇(ダメージ+ステータスダウン) |
7nターン | 剣の雨+柱復活 |
のうち各行動がパターンごとにランダムで選択されると思って問題はないだろう(剣の雨は固定)。行動回数はどちらも1回。
サルーインの使用する技で特徴的なのは技欄にカッコ書きしてある付属効果の多さだろう。ただでさえダメージ量が高い上に立て直そうとしても、これらの状態異常で一気にじり貧に陥ることがあるのがサルーインの怖さである(しかも他のキャラが使える同じ術にはないはずの状態異常が多数追加されている)。1回行動なのが救いだ。
もう一つ、サルーイン第二形態戦において重要な点が柱の存在である。戦いの舞台の周りに存在する20本の柱。これらの存在により、第二形態戦では敵および味方が受けるダメージと回復量が減少する。この柱はサルーインに攻撃をあてたり、敵&味方を対象とする術を使うたびに一本ずつ減っていき、それによりダメージ量も増えていくことになる。そして上記にある通り、7nターンごとに残った柱の数に応じたダメージを全体に与える「剣の雨」が使われ、柱がすべて復活する(それまでに柱をすべて折った場合は柱が復活するだけ)。
力が隅々に行きわたった破壊神
「どうだ? 命乞いをすれば助けてやらんでもないぞ?」
ではDSをすべて捧げた、いわゆる真サルーインの実力はというと・・・
・HPが90000に上昇(固定)
・各ステータスが上昇(大半が90超え、魅力と知力はカンスト)
・攻撃回数が2~4回に
・「心の闇」の追加効果がステータスダウンから各種状態異常に
・サルーインソードがオブシダンソードに変化(DSオブシダンソードを捧げたため)
HP90000というのがまずきつい。それも各ステータスが圧倒的に上昇している中でのこのHPなので削るのに時間がかかる。心の闇の状態異常もこちらの動きを止めてくるものが多いため、攻撃にも回復にも余計に手間がかかる。
何より恐ろしいのはステータスが上昇してより凶悪になった攻撃が1Tに数回飛んでくることだ。耐性を万全にするのも限界があるのでどうしてもどこかで誰かに状態異常が入ってしまうし、たとえ万全だったとしても第一形態ならオブシダンソードが集中すれば誰か一人は落とされ、第二形態にいたってはゴッドハンドを連発された時点で数名が戦闘不能に陥ってしまう。戦闘不能になれば高確率でアニメートを数回使ってきて確実にこちらの戦力を奪っていく。
HPも装備も万全の状態から1Tで悪夢を見せてくれるのが破壊神の真の力である。
しょせんは神の作った道具なのか・・・
「恨むのならお前を選んだプレイヤーを、恨むのだな」
ここまで見てきたように真サルーインに挑むということはそれ自体がすでにかなりのやりこみプレイであることは明白だが、このサガ愛2ではそれをさらに小型剣限定にしてみたり、全員のLPを3以下にして挑んでみたりなどととんでもない狂人サガ愛人たちのプレイを見ることができる。
前回大会でもある参加者が真サルーインに挑むも残念ながら打開はならなかった。今回もまた、あっという間になすすべなく壊滅していくキャラクターたちの姿を目の当たりにすることだろう。しかしそんな中、限られた時間の中で知力・体力・時の運すべてを味方につけ破壊神を破壊する強者ははたして現れるだろうか?