ダグラス
サイフリートを倒し、カンバーランドを救った
トーマ:
陛下、ありがとうございました。
ジェラール:
例には及ばない。
私はバレンヌ帝国の皇帝だ。
この地も、これからは帝国の平穏の傘下に入る。
トーマはゲオルグに。
トーマ:
兄上、あそこには兄上が座るべきです。
ゲオルグ:
トーマよ、成り行きはともかく、王になったからには、お前が王としての務めをはたすのだ。
ソフィア:
そんな顔をしないで。私と兄さんは、ホーリーオーダー、つまり、聖騎士団を結成して、皇帝陛下の戦いのお手伝いをしようと思うの。
ゲオルグ:
陛下、お許し願えますか?
ジェラール:
もちろんだ、ゲオルグ。
トーマは皇帝に。
トーマ:
では陛下、私はこの国の支配権を献上いたします。
ジェラール:
‥‥
わかった。
今日からカンバーランドは帝国の一部だ。
トーマよ、皇帝の名代としてこの国の王となり、平和を治めるように申し付ける。
トーマ:
はいっ!
玉座に座るジェラール。
ジェラール:
ふー、これで良し。
カンバーランドは、未来の礎となる。
コムルーン島
コムルーン火山の噴火を阻止したが、潜水艇を開発した。
魔道士:
ム、ムムー。
火山は大爆発を起こしたか?!
ジェラール:
いや、私達の手で爆発は防いだぞ。
だが、安心しろ。
ヒラガに超深度探査用の潜水艇を開発してもらった。
それに乗って、魔力の源流とされる海底の秘匿された島へ向かおう。
そこにあるという古代魔術書を手に入れるのが我々の目的だ。
魔道士:
よし、ぐずぐずしている暇はない。
すぐにその潜水艇に乗り込むぞ。
浮上島にて古代魔術書を手に入れた
文官:
コムルーン島の一見の責任を取り、退位なされるとは…。
お気持ちは分かりますが、あれは魔道士の
巧みな謀略にかかったが故、致し方ありません。
ジェラール:
だが、私は…。
もはや、父上や兄上に会わせる顔がない…。
文官:
それが誠に責を果たすことになりますでしょうか?
七英雄を倒すという使命こそが、陛下にとって
究極の責任と言えましょう。
そしてその使命は、帝国。
ひいては世界の存亡をも左右するものです。
コムルーン島のみならず、これまでの戦いで失った
全ての命に報いるためにも、賢明なご判断を…。
ジェラール:
私は心得違いをしていたようだ。
父上や兄上やアバロンのために
この上は、究極の責任を果たすとしよう。
マーメイド
マーメイドの踊り子
ジェラール:
…なかなか見事なものだ。
この地の風が吹き込んでくるような、
活きの良い踊りだぞ。
踊り子:
ありがとう。
あなたのおかげで、いつもより数段、気持ちよく踊れたわ。
よかったら、あちらで話しましょ。
(酒場のカウンターにて)
踊り子:
私の家は代々、踊り子か船大工、
どちらかを生業にして生計を立てているの。
こんなふうに踊り子としての生き方を選んだ私だけど、あなたから感じる雰囲気…
どこか遠い場所から来た、権力を持つ誰かのような、ただの旅人じゃないその気配に、どうしても話しかけてみたかったの。
ジェラール:
…面白いことを言うな。
私はただの旅人に見えたか?
踊り子:
いいえ。
それで…あなたは私の姉の事を知ってる?
最近、遠い場所へ旅立った姉から、あなたのような、海を渡るのに長けた方と話す機会があったと聞かされていたの。
ジェラール:
…ふむ。もしや、君がリコリスか?
リコリス:
そうよ。
ジェラール:
噂は聞いていたぞ。
あの姉君の妹だとはな。
リコリス:
そうよ。
やはり、姉とあなたには繋がりがあったのね。
私も町を出て、外の世界を知りたいの。
砂漠の古代遺跡、海底に沈んだ海賊船、東方の岩窟寺院、
書物や噂話で聞くだけじゃなく…この目でいろんなものを見てみたい。
ジェラール:
なるほどな。
海辺の小さな町にいるには、惜しい好奇心だ。
リコリス:
ありがとう。
でも…
生まれてから一度も町の外に出たことがないから、この町の向こうに何があるのか、本当はちょっと怖いんだ。
一歩踏み出すための勇気が、まだ少し足りないの。
ジェラール:
その好奇心と、一歩踏み出せないでいる勇気を、私が買ってやろう。
聞いて驚くがいい。
私はバレンヌ帝国第2皇帝、ジェラールだ。
君の姉君とも関わりがあるこの私が言う。
この世界中のどこへでも行ける権利を君に与えよう。
一緒に来い。
リコリス:
あ、あなたが…皇帝陛下さま…!?
旅の商隊の護衛か、東方の国の外交官かと思っていました!
これはきっと運命の導きね。
いいわ。
この出会いこそが、私への最後の後押しだわ。
勇気を出して外の世界へ…
陛下についていきます!
サラマット
沈んだ塔
- エイルネップの塔でロックブーケに話しかけていない場合
水龍:
何者…ここはお前たちの来る所ではないぞ。
ジェラール:
水龍よ。
この塔は一体いつ頃、誰が、そして何という目的のために建造されたのか、全てを話せ。
水龍:
お前たちに教えてやる義理はないが まあ良い。
私も退屈していたところだ、話をしてやろう。
もう何千年も前の事だが、この世界には大きな変動が訪れようとしていた。
その変動から逃れるためにこれらの塔は作られたのだ。
塔のまわりに術のフィールドを張りめぐらし、別の世界への道を作ろうとしたのだ。
この塔での実験は成功し、まず七英雄が、そして他の者達が別の世界へと去っていった。
その後世界は変動に見舞われた。
ある所は砂漠に変わり、ある所は氷にうもれ、ある所は海中に沈み、そしてここは地中に沈んだのだ。
この塔はもう作動しないが、私はいにしえの誓いにしばられてここを守り続けねばならないのだ。
話はこれで終わりだ。
ジェラール:
待て。
その七英雄と、この塔の時空転移の実験との間に、どのようなより深い関係があるのか。
彼らが単なる避難民だったとは信じ難い。
水龍:
…。
七英雄が送り出された時、塔がうまく作動せず、七英雄は行方不明になったのだ。 - エイルネップの塔でロックブーケに話しかけた場合
ロックブーケ:
…そういう事だったのね…。
この塔の秘密は、あなたの役に立ちませんわ。
今すぐ立ち去りなさい!
ジェラール:
残念だが、その秘密は既に私のものだ。
お前が知り得た情報だけでなく、この塔の真の歴史と、隠された七英雄の真実、その全てをだ。
ロックブーケ:
な、何ですって…!?
まさか、私より先にこの塔の最深部まで辿り着いたというの!?
ジェラール:
その通りだ。
私はお前がこの塔の深部へ足を踏み入れるより先に、塔の最下層にいる水龍と対話していた。
七英雄、お前達の過去と、この塔の起源について、その全てを聞き出した。
ロックブーケ:
嘘でしょう!?
私が何千年もの間、探し求めていた、七英雄の起源とこの塔の全てを!
まさか、この取るに足らない皇帝に先を越されていたなんて!
皇帝‥‥。
ハエのようにウルサイ奴ね。
消えなさい!
(ロックブーケ戦)
ロックブーケ:
…悔しいわ…
やっと塔の秘密をつかんだのに…。
やっと奴らの…手掛かりを…。
ジェラール:
お前の無駄な抵抗はここまでだ。
その汚れた手で握りしめた『塔の秘密』など、世界の摂理を変える我々にとっては、もはや塵芥に等しい。
お前の命は、ここで終わる。
お前にこの塔の真実を知る資格など、元より存在しないのだ。
その手掛かりも、すぐに回収させてもらう。
ロックブーケ:
…ああ、ノエルお兄様…
秘密は…
[ロックブーケが消滅]
ロックブーケ:
ここに…。
ジェラール:
これでサラマットのダニは一匹減ったな。