【会話&テキスト集】/RS1(漫画版)/第1巻

Last-modified: 2025-12-05 (金) 22:52:17

一連の会話

アルベルトの初陣

ローザリア王国 南東の地 イスマス城 書斎にて
ディアナ「アルベルト!アルベルト!」
アルベルト「姉さん」
ディアナ「出撃よ 東の洞窟に怪物が出たわ」

玉座にて
ディアナ「父上 私たちで怪物退治に行ってまいります」
ルドルフ「ディアナ ならん! お前はナイトハルト様の婚約者なのだぞ」
ディアナ「お言葉ですが 父上……私はまだイスマスの王女です*1 この国を守る義務がありますわ それに この初陣はアルベルトにとってよい勉強になるでしょう」
アルベルト「ちょっとキンチョー(ドキドキ)」

アルベルトの回想

アルベルト「姉のディアナはローザリア王国の皇太子ナイトハルトの婚約者で 剣術、勉強全てにおいて僕の教師だ 僕を次期城主として日夜教育している
僕はあと2ヶ月で成人し 一人前の騎士として認められる イスマス城主としてのプレッシャーで何事にも必死だった
これから来る強大な運命の重荷にも気付かず…」

その頃イスマス城では

青年「何だ?今のは」
女性「地震?」
ルドルフ「まさかディアナたち おい! 誰か洞窟へ様子を見てまいれ!」
兵士「王!!大変です この城を…怪物が襲っています」
ルドルフ「何!?」

東の洞窟

アルベルト「や…やった」
ディアナに平手打ちされるアルベルト。
ディアナ「何という戦い方をするの アルベルト!!術の防御がもう少し遅かったらやられてたのよ 冷静な判断で戦えないで一人前の騎士と言えますか!!あなたはまず自分の安全を考えなさい!たとえ私がやられそうになってもです…あなたのかわりになる人はいないのだから…」
アルベルト「姉さん…」
アルベルトは無言で深く考えた。
アルベルト「だけど姉さん 姉さん1人も守れないでどうしてイスマスの人々を守れる…?もっともっと強くならなければ……」
東の洞窟から出るアルベルトとディアナ。
ディアナ「あなたが無傷で良かったわ これからもっと実戦を重ねていけば…」

陥落したイスマス城

崩壊したイスマス城
ディアナ「これは…」
アルベルト「なんてこと…!!父上ーーッ ああ…!!父上!!」
ルドルフ「ゴホッ アルベルト…か……ゼェ 神官が…怪物を操っていた……サルーインの復活が近い……ローザリアが危ない……ゴフッ 私の事はいい…ナイトハルト様に知らせ……」
ルドルフは死んだ。
アルベルト「……!!父上ェェ!!どうして……こんな事に…」
泣くアルベルト。
ディアナ「アルベルト 泣いているヒマなどないわ 行くわよ」
アルベルト「姉さん! そんな場合じゃ……」
ディアナ「行くのよ それは父上の遺言なのだから……」
イスマス南西の森
ディアナ「うっ!?何奴!」
赤いローブをまとっている謎の3人。
アルベルト「こいつら……?」
ディアナ「お前たちね 父上を殺ったのは!!許さぬ!!」
火炎の矢による術法を放つが、見えないバリアで弾かれる。
ディアナ「な…っきかない?そんな馬鹿な!!スターソード!!」
スターソードもバリアの前に届かない。
アルベルト「術法が全くきかない…力の差がありすぎる……!」
ディアナ「アルベルト これを…!」
アルベルトに指輪を渡したディアナ。
ディアナ「ここは私にまかせてナイトハルト様に会ったらそれを見せるのです」
アルベルト「姉さん!?」
ディアナ「絶対に失くさないで…!!行きなさい!!」
アルベルトを押し出すディアナ。
アルベルト「ね…姉さーーーーーーん!」
アルベルトは崖の川に落とされた。
アルベルト「どうして…どうしてこんな…」

クリスタルシティの宮殿の玉座

ナイトハルト「無事でなによりだった 本当によく来たな アルベルト」
アルベルト「ごぶさたしておりました ナイトハルト様 父の命でナイトハルト様にお会いし 我が国の現状をお知らせするお使いでまいりました」
ナイトハルト「イスマスへはもう救援隊を出してある そしてお前の父母…両親は私が丁重に埋葬した」
アルベルト「…ありがとうございました ナイトハルト様」
ナイトハルト「ディアナの事だが…現在行方不明だ 私の部下が全力で探している」
アルベルト「姉のことづてで この指輪を…」
そこにアイシャが出てきた。
アイシャ「ナイトハルト様!」
アルベルト「アイシャ?」
アイシャ「長老からの届け物を持ってきたの」
ナイトハルト「アルベルトと一緒だとは驚いたな それで届け物とは?」
アイシャ「これなの」
それはデステニィーストーン『水のアクアマリン』だった。
それを見たナイトハルトは驚いた。
ナイトハルト「せっかく来てもらったが アイシャ アルベルト それはもう 君達のもののようだ 君らが持っていたまえ」
アイシャとアルベルトは呆然とした。

クリスタルシティの宮殿の構造

ジャミル「すげーなー 城ン中ってのは!!これに比べたらギルドの館なんかトリ小屋同然だよな!」
アイシャ「おっきーーい」
ジャミル「アル お前もこんな城に住んでたのかよ」
アルベルト「こんな豪華じゃないよ」
ジャミル「かーっやっぱりお貴族様は言うことが違うさねー!!」
シフ「よさないか ジャミル」
アルベルトは部屋から出た。
一同「……」
シフ「奴の立場も考えてやれ 苦労してやっとここまで来て…姉は行方知れずで 両親には二度と会えないんだからな」
ジャミル「……」
アイシャ「かわいそうなアル……」
アルベルトは別の部屋のソファーに座ったまま両手を顔を抑えて泣き崩れた。

投票

選択肢 得票数 得票率 投票
面白い 1 33.3%
文章がおかしい 1 33.3%
面白くない 1 33.3%
その他
投票総数 3

*1 本シーンでは身分の表記についてディアナ・アルベルトがそれぞれ王女・王子としているが、正しくはローザリア王国の次期国王の座にいるのは皇太子のナイトハルトであり、ディアナとアルベルトはあくまでも王国内の一領主の跡取りである。しかし当のナイトハルトがサルーインと通じており領民を裏切ったため、後にアルベルトは本当に次期国王の座に収まる事になる。