オアイーブと再会
オアイーブ「我々は、あなたがたよりもずっと長生きをします。しかし!肉体はいつかくちはてます。その時には同化の法を使って新しい肉体を得るのです。同化の法は、我々の魂を他の肉体になじませるものです。長命なるがゆえに、我々は死を恐れました。強力なモンスターは恐ろしい敵だったのです。そのモンスターに立ち向かおうとする者がいました。ワグナスとノエルです。ワグナスとノエルは同化の法を強める研究をしていました。そして、新たな力を得たのです。二人は仲間を集め、その力を分け与えました。暴れ者のダンターグ、ズル賢いボクオーン、嫌われ者のクジンシー、ワグナスのいとこスービエ、そしてノエルの妹ロックブーケ。彼らは死を恐れずモンスターに立ち向かいました。そんな彼らを七英雄と呼ぶようになったのです。」
皇帝『なぜ、伝承法を授けて七英雄と戦わせた?君達にとって邪魔者の七英雄を始末させようとしたのか!』
オアイーブ「七英雄は本当の英雄でした。私たちをモンスター達から守ってくれたのです。しかし、彼らの力は大きくなりすぎました。モンスターとの戦いが終わるとその力は私たちの方に向かい始めたのです。私たちは彼らを追放しました。実験中だった次元移動装置を使って、どことも知れぬ別世界へ追い払ったのです。」
皇帝『それはひどいな。七英雄が腹を立てるのも無理はないな。』
オアイーブ「私もつらかったのです。その責任を感じて、私はこの世界に残りました。あの人達がいつか帰ってくると思いましたから。」
皇帝『そして、帰ってきた。』
オアイーブ「数千年の時は彼らから英雄の心を奪いました。今の彼らは7ひきのモンスターでしかありません。私たちは彼らに殺されても仕方ありません。しかし、あなた方に罪はありません。あなた方には身を守る権利があります。ですから、その手段として伝承法をお教えしました。」
皇帝『ワグナスを倒した今なら、七英雄も考えを変えるかも知れないぞ?』
オアイーブ「今まで倒した七英雄はすべて生きてます。彼らは眠っているだけです。彼らの本体はどこかに隠されていて、それが破壊されないかぎり本当に死ぬことはないのです。それが彼らの強みなのです。もちろん、力をたくわえるためにしばらく眠らなければなりませんが。」