2-496

Last-modified: 2008-10-23 (木) 21:16:15

「うぅ・・・」

「紅い女王」と呼ばれた精霊が居た。
 過去の戦いですさまじい「結果」を残し、
 今なお最強の力を誇る精霊。

 そんな精霊が・・・ベットの上で悩ましい声をだして・・・
 身悶えていた。

--奥手な2人と進んでいる2人と 1 --

 今までにも気持ちが、それと共に身体が欲した事はあった。
 そんな身体になって後悔はしていない。
 ぶつかり合い、ふれあい、人間同士がするであろうスキンシップをすることができるから。

 だが・・・

「フォロンの馬鹿・・・」

 先日の海に浮かぶ島での事件。
 危ないと言えば危なかったが、それ以上に朴念仁っぷりを発揮した彼と、
 激昂した自分をなだめるために彼が取った行動・・・

 彼は気がついていなかった。
 ことそういったスキンシップと言われる行動は、自分から言わない限り彼がしてくれる事がなかった。
 だから・・・あの時の抱擁の感触が・・・彼からしてくれた抱擁が
 どれだけ自分を高ぶらせているか。

「ちょっと・・・話を聞いてみるか・・・」

 他者に頼るなど「紅の女王」としてはみっともないが、
 ある意味「先輩」の意見を聞いてみようと・・・

「ぴんぽーん」

 とあるマンションの玄関前に立ち、インターフォンの呼び鈴を押す。
 しかし・・・こんな所に住むとしたら、彼女の神曲楽士はどれだけ仕事をしなければいけないのか・・・
 今のアパートに不満がある訳ではないが、こうも現実を見せつけられるとため息が出てしまう。

「どうぞ、コーティカルテさん」

 分厚い扉が開けられ、シェルウートゥが待ちかねた表情で迎えてくれた。

 馬鹿どもに利用されていた所を止め、紆余曲折の末、
 お互いの気持ちを認め合った結果、2人は一緒に住めるようになった。

「悪いな、押しかけてしまって」
「いえ、気になさらないでください」
「どうぞ」

 そう並んで笑顔で迎えてくれる、カティオムとシェル。
 ちょっとした罪悪感と好奇心を同居させてコーティは「愛の巣」にお邪魔した。

「じゃあ、僕は出かけますんで、ゆっくりしてってください」

 本人は否定するだろうが、「部屋の主」はそういって玄関から出て行った。
 軽い口づけの音を残して・・・

 シェルが玄関から戻ってきて、グラスを2つ並べてくれた。

「すみませんね、こんな良いお酒を・・・」
「いや、こちらからお邪魔したんだ、これくらいはな・・・」

 とてもじゃないが、素面では話せないし、話してくれないだろうと言うことで、
 ユフィンリーから半ば強奪してきた高い精霊酒を持ってきた。
 2つのグラスに注がれる、香り高い酒・・・そして

「それで、相談とはなんでしょう?」
「ぶっ・・・すまん・・・」

 香りと味を確かめるつもりだったのに、真正面から問われて吹き出してしまった。

「あー、うー・・・まぁそのな・・・」

 シェルはちびちびと酒をなめるようにしながら、
 こちらが話す気になるまで待っているようだった。

「・・・・・・」
「あのな・・・」
「はい?」
「したのか?・・・」
「ぶっ・・・もっ・・・黙秘します・・・」

 まったく、知らん顔して迎え入れておいて・・・
 カティオムが出かけたのも・・・気を遣われてしまったのかもしれない。

「・・・・・・」
「し・・・しましたよぅ・・・」
「ぶっ・・そ、そうか・・・」

 いや、予想した上でここに来ているのだから、
 素直になるべきなんだろうが・・・

「・・・・・・」
「・・・・・・」
「フォロンさん・・・幼女趣味じゃなくてよかったじゃないですか・・・」
「フォローになってないぞシェル・・・」
「あ、すみません」
「・・・・・・」
「・・・・・・」

 2杯目がグラスに注がれるまで2人の間には酒をなめる音だけが・・・
 そして、コーティはグラスをテーブルにおいて覚悟をきめた。

「あっ・・・あのな・・・私は・・・フォロンが好きだ・・・」
「はい・・・」
「フォロンを独占したい・・・」
「はい・・・」
「フォロンに独占されたい・・・」
「はい・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」

 そして3杯目が飲み干される頃・・・
 コーティは酔っぱらっていた。

 そして、シェルは立ち上がり電話をすると言い出した。

「うん・・・そう・・・そう・・・そっちもよろしくね?」

 相手はカティオムだろう・・・
 が、戻ってきたシェルの目が妖しく光っているのに、
 コーティは気がついていなかった・・・

「カティオムにか・・・あれ?・・・」

 コーティの問いは最後まで話しきれなかった。
 そしてシェルの肉食獣のような顔と楽しそうな声も・・・

「だめですねぇ・・・お2人とも・・・」

「失礼します・・・」

 コーティが遊びに行った先のカティオムがアパートに訪ねてきた。
 話を受けたときには2人で来るものだと思っていた。

 と言うことはコーティとシェルウートゥが2人っきりになっている。
 そして、フォロンとカティオムも2人っきり。

 なにか深刻な話なのだろうか?
 出かける際のコーティの表情が固かったのもそのせいなのだろうか?

「本当はいけないんでしょうけど・・・」
「ま、まぁ・・・」

 そう良いながらワインの栓をあけ、お互いにグラスに注ぎ合い、
 精霊をパートナーにもつ「男」2人の話が始まった。

--奥手な2人と進んでいる2人と 2 --

「フォロンさんの事だから気がついていると思いますけど、
 コーティカルテさんは、僕のマンションでシェルと2人っきりで話をしています。」
「うん、てっきりシェルウートゥと2人で来ると思ってた・・・」

 神曲楽士でもない人間と、契約を結んでいない自由精霊。
 普通の「理由」であれば一緒にいるはずのない2人、
 だから2人を結ぶ「理由」は強固で純粋なものだ。

 コーティがシェルウートゥと話をし、
 フォロンがカティオムと話をする。
 似た者同士とはいえ、フォロンに諭せる程の経験があるとは思わないんだが、
 大切な話と言われれば真摯に聞き真摯に答えるしかない。

「お話がしたいのは・・・
 フォロンさんとコーティカルテさんの事です。」
「・・・えっ?!」

 てっきりカティオムとシェルウートゥの事だとばかり考えていたフォロンには、
 自分の耳を疑ってしまった。
 その反応でわかったのであろう、もう一度カティオムは言った。

「お話がしたいのは・・・
 フォロンさんとコーティカルテさんの事です。」
「僕とコーティって・・・どういう事?」

 フォロンの頭の中では想像がつかない。

「コーティカルテさんも・・・大変ですね・・・」

 カティオムの表情はフォロンを責めるものではなかった。
 それよりも・・・

「それでシェルウートゥとコーティが?」
「えぇ、そうです。」

 自分が鈍くさいとかにぶいと言うのは周りからも散々言われているため、
 自分自身意識はしている・・・しているのだが、一朝一夕には直るはずもない。
 けど、そのことがコーティの負担になっている。
 カティオムにそう言われたようなものだ。

「単刀直入に聞きます。フォロンさんはコーティカルテさんをどう思っているんですか?」
「どうって・・・僕なんかにはもったいない精霊」
「いえ・・・そうでは無くて、彼女を女性と思っていますか?」

 苦笑されながら遮られた。
 そして、次の問いには答えられなかった。

「じゃあ、質問の仕方変えます。フォロンさんは身近な女性とコーティカルテさんを同じと思っているところ、
 違うと思ってるところってありますか?」
「そうだね・・・みんな女の子だから言葉とか行動とか気をつけなきゃいけないと思ってる。
 けどやっぱりコーティは・・・僕の契約する上級精霊な訳で・・・彼女のために神曲を奏でてる。」

 コーティもユフィンリーもペルセルテもプリネシカもシェルウートゥもみんな女の子だ。
 けどコーティは僕を認めてくれて、一緒にいてくれて・・・まだまだ半人前の僕と契約してくれた。

「たぶん・・・コーティカルテさんが悩んで、時にフォロンさんに怒るのは最初の部分ですよ?」
「最初って・・・みんな女の子だからうんぬんのところ?」
「はい・・・精霊だから・・・フォロンさんの神曲だから独占したい・・・だけじゃないと思います。
 ペルセや学院の生徒がフォロンさんに声をかけた時にコーティカルテさんが怒るのは・・・」
「あ・・・」

 確かに神曲楽士としてのフォロンを独占する事は現状でも出来ている。
 「紅の女王」である彼女がにらみを効かせるため、他の精霊達はでてこない。

 そして、ペルセや学院の生徒は精霊ではない。ゆえフォロンの神曲を必要としない。
 なのにコーティはフォロンを独占しようとする。
 神曲楽士ではない「人間」のフォロンを。

「ぷるるる・・・ぷるるる・・・」

 部屋の電話が鳴る。
 カティオムに詫びて電話にでると、シェルウートゥだった。
 カティオムにかわって部屋に戻ると、フォロンは独りで考え込む。

 神曲楽士ではない人間のフォロンを独占しようとするコーティ。

 その逆の例はみた事がある、仲睦まじい夫婦と契約精霊。
 人間と人間が惹かれあう夫婦と、神曲楽士と精霊が惹かれあう契約楽士と契約精霊。

 だが、コーティは神曲楽士としても人間としても独占しようとする・・・
 その意味は・・・

 電話から戻ってきたカティオムがフォロンに問う。

「コーティカルテさんの気持ち・・・受け止められますか?」
「受け止めきれるかわからないけど・・・」

 自信はない。けどわからなかったコーティの気持ちが少しわかったような気がする。

「そこから先は・・・本人に言ってあげてください。
 いまこっちに向かっていますから。」
「え?それって・・・あれ?・・・」

 フォロンが意味を問う前に意識が薄くなっていく。
 カティオムの苦笑した顔と声も・・・

「すみません。でも僕らに出来るのはここまでです。」

「あれ?・・・カティオム?」

 意識が戻った時にカティオムは居なかった。
 かわりに・・・

「フォロンの・・・ばかもの・・・」

 代わりにベットで寝言を言うコーティがいた。
 寝言でも辛辣だが、彼女のにそう言わせるのは自分が原因だ。
 そのことがやっと理解できた。

 ふと、テーブルを見ると2つ封書が置いてあった。
 自分とコーティに宛てた手紙で、
 送り主はカティオムとシェルウートゥ。

 自分に宛てた手紙には・・・

「まず、すみません。
 けど、お2人は僕とシェルの目標であって欲しいので。
 僕らが出来た事がお2人には出来ないはずは無いと思っています。
 オミ・カティオム

 コーティカルテとおしゃべりするのは楽しいですが、
 フォロンさんの悪口ばかり聞かされるのはつらいです。
 しっかりしてくださいね?
 シェルウートゥ・メキナ・エイポーン

 PS.そろそろコーティカルテさんも目を覚ましますよ?」

 そこまで読んだらベットから。

「あれ?私はなんで・・・フォロンのベットにいる?」

 フォロンは苦笑いしながら、カティオムとシェルウートゥからの封書を渡した。

--奥手な2人と進んでいる2人と 3 --

「・・・まったくあいつらと来たら・・・」

 読み終わったコーティの表情は言葉とはうらはらに笑顔だった。

「うん・・・ここまでしてくれて・・・」
「方法は別として目的自体には感謝しないとな・・・」

 そう言ってベットに起き上がってコーティは、
 ベット脇に座るフォロンを見つめていた。

「やっと・・・気がついてくれたか?」
「うん・・・カティオムに言われなければ気がついていなかったと思う。」

 神曲楽士と精霊、ではなく「男性」と「女性」として。

「ごめんね、辛い思いさせちゃって。」
「いや・・・フォロンが・・・そういうのに疎くなった原因は私にもあるからな。」
「?」
「5歳の分別もついてない子供と契約し、その子供の心に私を焼き付けてしまったからな。
 私のために神曲楽士になる。そのために走り続けたおまえにそういう事を学ぶ事は出来なかった。
 ちがうか?」
「はは・・・」

 コーティの言うことは半分正しかった。彼の心にはコーティしかいなかったから。
 けど、周りの女性から見て恋愛の対象にならなかったのも確かだ。

 それっきり2人は口をつぐんだ、
 けど2人は見つめ合い。

「私はフォロンが大好きだ、そして誇りに思うこんな心地よい神曲を独り占めできる精霊として」
「僕もコーティが大好きだ、そして誇りに思うこんな立派な契約精霊と契約したことが」

 人間と精霊、そして男と女として、お互いの気持ちを吐露し確かめ合い、
 2人はゆっくりと重なりあって、口づけを交わしあう。

「ちゅぅ・・・フォロン・・・」
「コーティ・・・ちゅっ・・・」

 身体の形を確かめるように強く抱きしめ合い、
 口づけの音とお互いを呼び合う声だけが響き渡る。

「ふふ・・・」

 少しの間離れた唇からコーティが愉快そうに笑う。

「どうしたの?」

 フォロンはそんなコーティを見つめてきいた。

「あの2人も・・・してるのかも知れないと・・・思ってな」
「あぁ・・・」

 愛し合う2人だけになればするのかも知れない。
 少なくとも聞いていたよりは、獣じみた行動では無いとフォロンは思った。
 とかく快楽としてのSEXのみの話を聞かされたフォロンには、
 禁忌としての意味が強かったからだ。

 だが、考え込むなと言わんばかりに、コーティの腕がフォロンの首にまわされ、
 唇を重ねられた。

「ばかもの・・・私だけを・・・見てくれ・・・」
「あ・・・うん・・・ごめん」

 もっとコーティと繋がりたい。
 フォロンのそういった気持ちが伝わったのか、
 コーティが唇の間から舌を絡ませてくる。

 舌がからみあい、唾液が混ざりあい、
 2人の境界線がどんどん無くなっていくように、
 2人の心は麻痺しはじめていた。

「っ!・・・ふぉろん・・・の、すごい・・・」

 首に回した手を身体の下にすべらせ、
 コーティの手がフォロンの分身に触れる。
 そこは十分に高ぶっていた。

「コーティだって・・・すごい事になってる・・・」

 フォロンの手もコーティの同じ場所を触れる。
 そこは熱くなって止めどなくあふれていた。

「ば・・・かぁ・・・そんな事言うなぁ・・・んぁぅっ」

 コーティが非難するような声で言う。
 けど、そこに触れるたび、コーティの口から聞いた事の無い甘い声が漏れる。

 コーティの秘部を優しくなでながら、
 フォロンはコーティに求める。

「コーティもして、僕のを・・・」
「してって、ふぁ・・・こんな無理だ、あうっ・・・」
「2人でする事なんだから、くっ・・・ね?」
「じゃあ・・・キスして・・・声、んっ・・・恥ずかしい・・・」

 いつもは尊大な口調のコーティが可愛くあえぐ。
 それだけでフォロンは高ぶってしまう。

 コーティの唇をフォロンの唇で塞ぎながら、
 秘裂を、その上の肉芽をゆっくりと撫でていく。

「っ!・・・ぅぅっ!」

 そのたびにコーティは目をぎゅうっとつむり、
 フォロンの口腔に熱い吐息を送り込んでくる。

 そしてコーティの身体が跳ねるたび、
 フォロンの肉棒はコーティの手で責められつづけていた。

「ぷはっ・・・コーティの手、くぅっ・・・気持ちよすぎて・・・つっ」
「ふぉろ、んぁっ!・・・ん・・・だめぇ・・・わたし・・・だめに・・・なるぅっ!」

 濃密なキスと、お互いの手だけで高ぶっていく2人。

「ふぉろんぅっ!もっとぉ!もっとしてぇっ!」
「こーてぃっ!だめ・・・だっ!もうっ!」
『っ!』

 2人は同時に果て、ゆっくりと重なったまま意識を手放していた。

「ちゅっ・・・ちゅぅっ」
「んっ・・・?・・・こーてぃ?」

 フォロンの目に映ったのは、
 唇をついばんでくるコーティだった。
 甘えてくるような、ねだってくるような、
 可愛らしいキスをしてくる。

「むぅ・・・もう少し寝てれば良かったのに・・・」

 拗ねるような表情で、けどうれしそうな笑顔。
 フォロンは自分も笑顔なんだろうと思った。

--奥手な2人と進んでいる2人と 4 --

「じゃあ・・・」
「ん?・・・ひゃあっ?!」

 きょとんとしたコーティの背に腕を回し、
 コーティが下になるように身体を入れ替える。

「今度は僕の番だね。」
「え?・・・うん・・・して・・・ふぉろん」

 そう答えるとコーティは腕をフォロンの首に回し、
 フォロンはコーティの唇をついばみはじめた。

「ちゅっ・・・ちゅぅ・・・」
「んぁ・・・ふぉろ・・・ちゅ・・・んぅっ?!・・・ちゅ」

 秘裂にフォロンの指が這わされ、
 コーティは身体をびくりと震わせる。
 そして、コーティもフォロンの肉棒を手でこすりはじめる。

「ちゅる・・・こーてぃ・・・つっ・・・ちゅぅ・・・」
「んぁ・・・ふぉろ・・・んっ・・・ちゅう・・・」

 先ほどとは違ってゆったりとした愛撫で2人は高めあっていく。
 そしてついばむようなキスは、濃厚なキスとなって2人を溶かしあっていく。

「ぷぁ・・・コーティ・・・いい?」
「ふぁ・・・ふぉろぉん・・・してぇ・・・」

 どちらともつかず唇を離した2人が、
 同時にお互いを求め合った。

『ぷっ・・・』

 お互いきょとんとした顔で見つめ合いそして吹き出した。
 こんなところでまで2人の息があってる事がうれしい。
 そしてそれが楽しい。

 コーティの秘裂の奥にある秘穴に、フォロンの肉棒があてがわれ、
 それから2人は、決して離れないように、手を合わせ、指をからめて。

「うん・・・するよ・・・コーティ」
「うん・・・いいよ・・・フォロン」

 互いに名を呼びあい、フォロンはゆっくりとコーティに入っていく。

「っ!・・・こーてぃの中・・・あつ・・・くぅっ・・・」
「ぅうっ!・・・ふぉろんの・・・入って・・・くるぅ・・・んぁっ!」

 誰も入った事が無いところまで自分だけは入っていこうとフォロンは腰を進め、
 二度と離さないようにとコーティはきつく締め付ける。

 そして、深く繋がったのをお互いに確認して。

『繋がったね・・・』

 満たされた笑顔を向けられ、フォロンは安心する。

「ねぇ・・・ふぉろん?」
「ん?・・・どうしたのコーティ?」
「だっこ・・・して欲しい」

 恥ずかしそうにコーティがねだる。

「んぁぁっ?!」

 ゆっくり抱きかかえ、向かい合ったままフォロンはベットに、
 コーティはフォロンに座るような体制になった。

 ちょうどフォロンとコーティの顔の高さが一緒になる。
 コーティの腕がフォロンの首にまわされ、
 フォロンの目の前でコーティが甘い声を出す。

「ふぉろぉぉん・・・あっ・・・」
「どうしたの?コーティ?」
「だっこ・・・これ、んぅっ・・・フォロンが奥まで入ってくるよぉ・・・」

 溶けた顔のコーティが、溶けた声で、
 フォロンの腰が震えるたびにコーティは響くようにあえぐ。

「僕が奥まで入るのはだめ?」
「だめじゃ・・・んぁぁっ・・・それぇ・・・すごいぃ・・・」

 あまりにも可愛らしく鳴くコーティにちょっとだけ意地悪をしたくなる。
 身体ごと押し上げるように腰で突き上げる。

「すごいって・・・これ?」
「ふぁ?・・・あぁぁっ!・・・それぇ・・・それいいよぅ」

 いつもとはまった違うコーティ。
 涙で顔をくしゃくしゃにし、熱い吐息とあえぎ声を出し、フォロンの首にしがみついてくるコーティ。
 フォロンはそれだけで達してしまいそうになる。

「コーティ・・・もっと声聞かせて・・・可愛い声・・・」
「うん・・・うん・・・ひぁっ!あぅぅ・・・んぅぅっ!」

 腰を突き上げ、きつく締め付けてくるコーティの中をこすりあげる。

「らめ・・・ふぉろ・・・らめ・・・わらし・・・んぅぅぁあああっ!」
「くっ・・・こー・・・てぃ?」
「ひんっ・・・うぁぁ・・・んっ・・・」

 手で握られたようにきつく締め付けられた後、
 コーティは身体を大きく震わせフォロンにもたれかかった。

「コーティ・・・もしかして独りでイッちゃったの?」
「ひぁ・・・ひぁ・・・だって・・・すごいんだもん・・・」

 申し訳なさそうに小さくうなずいて、
 腕の中のコーティはぐったりしていた。

「コーティ・・・今度は一緒にね?」
「?・・・ひんっ!・・・わらしまらぁっ?!」

 余韻に浸るコーティの中をフォロンが暴れる。

「コーティっ!一緒に・・・一緒にっ!」
「らめ・・・わらしぃっ!・・・こわるぅっ!」

 獣のようにコーティをむさぼるフォロンと、
 フォロンの上で糸が切れた人形のように揺れるコーティ。
 そして2人は・・・

「こーてぃぃっ!う・・・ぁああああっ!」
「ふぉろ・・・ふぉろん・・・ぁああああっ!」

 どぐっ!どくんっ!
 フォロンの精液がコーティの中に吐き出され、
 2人は激しい余韻に浸る。

「こーてぃぃ・・・うぁ・・・ぁ・・・」
「ふぉろん・・・の・・・あついの・・・はいって・・・」

 2人の中を流れる心地よい余韻。

「ふぉろん・・・ちゅぅ」
「こーてぃ・・・ちゅぅ」
『大好き・・・愛してる・・・』

 すべてが終わり、2人は口づけと共に気持ちをもう一度伝えあう。

 コーティを抱きかかえたまま、フォロンは後ろに倒れ込み、
 2人はゆっくりと心地よい眠りに落ちていった。

「んぅ・・・ふぉろぉん・・・」

 目を覚ましたフォロンの上でコーティは幸せそうに寝ていた。
 手で髪をかき上げて、顔がよく見えるようにする。
 時折寝言で自分の名前を呼んでくれるいとおしい人。

 ゆっくりと目が開かれ、フォロンの顔をみつめる。

「ふぉ・・・ろん・・・?」
「ん・・・おはよう・・・コーティ」
「ん・・・おはよう」

 コーティは満面の笑みで答えてくれた。
 それに答えるようにゆっくりと頭を撫でてあげる。
 可愛らしい彼女を愛でる。

 ふとコーティが顔を赤らめ、フォロンは自分の股間の違和感に気がついた。

 繋がったまま寝てしまっていたのだ。

「いいよ、当分このままで、今日は休みだし・・・ね?」
「うー・・・まさか・・・」
「コーティはいや?」

 意地の悪い質問をしてみる。

「いやじゃないけど・・・その・・・」
「じゃあ・・・」
「ひぁっ?!こっこら、フォロン・・・やめ・・・んっ!」

 身体を引き寄せ、唇に唇を重ねる。
 昨晩だけで足りない。十数年分の気持ちに答えるため、
 十数年分の経験を取り戻すため。

 フォロンはもっとコーティを愛するために。
 コーティはもっとフォロンを愛するために。

FIN