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Last-modified: 2011-07-10 (日) 13:41:22

696 :1-1:2011/06/24(金) 22:17:57.91 ID:IHedTr+g
 今日も今日とてササヤ・マッシア・エッジウスは親友をろくでなしから救うためそのアジトへと向かっていた。
 救うべき親友の名はルーファ・ワルトゥムシカ・トロイス、ろくでなしに囚われた悲劇的な精霊である。
 彼女を軟禁している人非人はシーヴァル・クルナ、人間である。
 彼は神曲を弾かない神曲学士であり、彼の単身楽団は精霊を召使のごとく利用するために用いられる凶器である。
 ルーファをそれで捕らえ、ササヤ自身も何度も服従の憂き目にあったことがあるのだ。

 ササヤはクルナのアジトに到着し、そのおんぼろアパートの扉の前に立ち腕組みをする。蹴破るかノックするかしばし悩んでいるのだ
 すると中からルーファの聞きなれない声が聞こえてきた。ササヤは何事かと聞き耳を立てる。
 激しい息遣いと押し殺した悲鳴のような声が扉越しに漏れていた。ただならぬ事態と察知し、中を伺うためにそーっと扉をあけることに

した。
 そこには信じがたい光景が広がっていた。男と女が座ったまま抱き合っていたのだ。
 男のあの顔、クルナで間違いなさそうだ。女のほうは背中しか見えないが、あの青い髪、あの服には見覚えがある。ルーファである。サ

サヤが助け出そうとしている精霊だ。
 クルナはルーファをただ抱いているのではなく時折ルーファの体を揺する。揺すられたルーファは熱っぽい声でクルナの名前を何度も呼

んだ。

「(嘘・・・・なにこれ・・・・)」
 ササヤは声も出せない。明らかに男と女の情事だったからだ。クルナとルーファがそんな関係だったなんて。あのクズが。あんないい子

を。どうして。
 頭の中をいろいろな感情が駆け巡る。ふと前を見るとクルナがこっちに気付き、眼と眼が合ってしまう。クルナはにやりと声もなく笑う

とルーファを激しく突き上げる。ルーファの殺しきれずに漏れた嬌声が安アパートに響いた。
 ササヤはあまりの現実を直視できず思わず逃げ出してしまった。

697 :2-1:2011/06/24(金) 22:18:24.67 ID:IHedTr+g
 ササヤは街の大通りを歩きながらしばし思考する。どうしてこうなった。
 あのルーファの声、あれは無理矢理の声じゃない。とろけたような甘い声。あんな声はルーファから聞いたことがない。
 だとすると合意の上かもしれない。そんな馬鹿な。あんなクズ人間に惚れる女が、まして精霊なんかがいるはずがない。
 じゃあ、無理矢理か。それは違うと思う。では何だ。わからない。わからない。
 小一時間ほど歩きまわったササヤが出した結論はクルナに直接問いただすことであった。この白い髪の精霊は考えることが苦手であった


 再びクルナのアパートの扉の前に立つササヤ。念のため中が静まっているかを確認する。二度も事の最中に突っ込みたくはない。
 物音がないのを確認するとノックをして中に入った。

 ササヤの来訪に驚くルーファ、やはり来たかという顔のクルナ。
「よしルーファ、客だ。茶を出せ、茶を」
「そんなものありません・・・・・」
「じゃあこれで何とか買ってこい」
 と押し入れの中からガラクタを引き出してくる。
「これを売ればお茶ぐらい買えるはずだ・・・そら」
「こんなもの売れるはずがありません・・・」
「なら物々交換でいい。とにかくお茶を確保するまで戻ってくんな」
「そんな・・・・理不尽です・・・・」
 ふえぇ、となっているルーファを半ば叩き出すように扉の外へと追い出す。さて、といった顔でクルナはササヤに向き直る。
「相変わらず最低ね。ルーファがかわいそうだわ。契約もしてないあんたなんかに尽くさないと駄目なんて」
「何とでも言え。だいたいそんなことを言うためにここに来たのか?」
 さすがにクルナはこういう察しはいい。ならば、とササヤも話を切り出す。
「あの子を手籠めにしたのはどうしてかしら?あんた、あの子を愛していたの?」
「俺からじゃない。ルーファが誘ってきたんだ。それに俺は乗っただけだ。据え膳食わぬは何とやらっていうだろ」
 嘘。ササヤはそう思った。ルーファが誘うなんてバカな話は絶対にあり得ない。絶対に性欲をもてあましたこの男がルーファが従順なこ

とをいいことに押し倒したに違いない、そう思った。

698 :2-2:2011/06/24(金) 22:18:58.58 ID:IHedTr+g
「俺はその、あれだ、ムラムラしたら妄想しながら押し入れの中でするんだ」
「サイテー・・・。急にそんな話、普通女の子にしないわよ・・・・・」
「そうじゃない。運が良いのか悪いのか、抜いてる最中にルーファが押し入れを開けちまってな。」
「『抜いてる』とか言わないでくれる?」
「いいから聞け。その時はお互い気まずかったんだがな、そしたらあいつが『つらそうならあたしが手伝ってあげましょうか』ってな。そ

のまま手でしてもらったんだが、おさまらなくて、その、なんだ、最後まで・・・」
「チッ・・・・。死ねばいいのに」
 ササヤは舌打ちまでして露骨に悪態をつく。
「ま、それ以来お互い肉体関係になって・・・というわけだ。たまにヒマな時はさっきみたいに昼間からしてるのは間違いない」
「たまにって・・・・あんたは年がら年中ヒマじゃないの!」
 最悪だ。こんなクズがルーファを抱いている。それも四六時中。ルーファもそれがまんざらじゃないらしい。より最悪だ。
 クルナに愛があるとかじゃないのがなおタチが悪い。ただのセフレみたいなものだ。何とかしなければならない。
「あんた・・・もうやめなさいよ。ルーファがかわいそうだわ。
 きっとあの子のことだから一人で押し入れに籠ってしてるあんたを見るに見かねたのよ。
 それをいいことにあの子の体を好き勝手・・・人間のクズだわ」
「とは言ってもなぁ・・・セックスの快感を知った今、オナニーとかありえないしなぁ・・・・」
「ちょっと、あたしの目の前でセックスとかオナニーとか言わないでくれる!!?」
「そうだ、ルーファとやめろっていうならお前が俺の性欲を静めてくれ」
「はぁ?馬鹿じゃないの!?なんでそうなるのよ!!」
「じゃ、やめれないな。今晩もヒマだからしようかな」
「最低!あんた本当に最低だわ!!」
「なら親友のために一肌脱いでくれよ」
「くっ・・・このクズが・・・・」
 ササヤの両手に光が満ちていく。精霊雷を打ち込むつもりだ。

699 :2-3:2011/06/24(金) 22:19:29.80 ID:IHedTr+g
「まぁ待て、そう怒るな。これはお前のためでもある」
「何がよ」
「俺でも信じられんことにルーファは何を思ったか俺に抱かれるのが好きらしい。で、だ。俺が急に抱かなくなったらどうなるかってこと

だ」
「はぁ?」
「愛想を尽かされたのか、と思うんじゃないのか。そうしたら俺から離れていくかもしれん」
「・・・・・・・・・」
 確かにそうかもしれない、と思った。そうでなくとも何らかの心境の変化がルーファに出るのは間違いないだろう。
 現状ではクルナからルーファを救い出すには、まずルーファがクルナの元を離れたいと思わなくてはならない。そしてそれは今のままで

は不可能だ。
 ならどうするか。クルナがルーファを手放すわけはない、つまりルーファが心変わりしないとだめなのだ。
 あたしがこいつに抱かれるようになったらそれのきっかけになるかもしれない。
 だが一抹の不安が残る。なぜクルナ本人がそんなことを言うのか。なにか魂胆があるんだろう。
 しかしそうであってもルーファを取り戻すにはそうするより他にない。
 
 少なくともササヤはそう考えた。この白い髪の精霊は考えることが苦手であった。
「・・・・あんたに抱かれるかと思うとゾッとするわ」
 くっ、っと苦虫をかみつぶしたような顔をしながら両手の精霊雷を納める。
「・・・・・・・・ほら、あたしの住んでる処」
 住所のメモをクルナに渡す。
「おっ・・・いいとこ住んでるじゃねぇか」
「あんたと一緒にしないで」
 ただいまー、とルーファが帰ってきた。あのガラクタで本当にお茶を入手したらしい。
 だがササヤはもうお茶を飲む気になんてならなかった。
「ごめんねルーファ、ちょっと用事が出来ちゃったから、また今度来るね」
「あ、うん、そうなんだ。じゃあね」
「じゃあなササヤ、また今度なー」
 神経を逆なでされたようにイラッとくるササヤ。思わず振り向きざまに精霊雷をクルナにぶち当てそのまま外へ出る。
 クルナの声にならない絶叫が聞こえた。どうやら直撃したようだ。
 どうせだったらあれで死んでくれると助かるんだけど・・・とササヤが願うのも無理のない話であった。

700 :3-1:2011/06/24(金) 22:19:57.70 ID:IHedTr+g
 インターホンが鳴った。ついに来たようだ。これからクルナに抱かれる。ササヤはそう思うと嫌悪感で吐きそうだった。
「よう」
「・・・・・入れば」
 ぶっきらぼうな応対。何しに来た、などとは聞かない。直接聞いてクルナに答えられるのがおぞましい。
「風呂入ってもいいか」
「・・・・・入れば」
 またしてもぶっきらぼうな応対。
 ササヤはもうすでに入った後だ。クルナのあとに入る、最悪一緒に入ることになるかもしれないことを考えると、例え準備万端と思われ

ても前に入っておくのは仕方のないことだった。
「(最悪だわ・・・・どうしてこうなったのかしら・・・・・)」
 どうしてあんな人間のクズに抱かれることになったのか。今ではもうよくわからない。そんな必要はどこにもなかったのではないか。
 そんな考えが浮かんでは消えた。
「・・・・よう」
「・・・・・・・・」
 風呂からあがってきた。全裸で来たらどうしようかと思ったが服は着ている。
 ダメ人間でもデリカシーぐらいは最低限は持ち合わせているようだ。
 
 クルナが横に座る。髪からササヤと同じシャンプーの香りがする。せめて片づけておけばよかったと後悔する。
 こんなやつは石鹸で十分だったのだ。
「・・・・いいか?」
「・・・・・・・勝手にすれば」
 ぎゅ、と抱きしめてくる。もう盛っているようだ。ムードを盛り上げるという考えは欠片もないらしい。
「・・・・キスはしないでいいから。ていうかしたくないから」
「ん、了解」
 そのままクルナは首筋の匂いを嗅ぐように抱きすくめる。すぐに押し倒してくるのかとも思ったけれどそうではないようだ。
 背中をなでまわすようなクルナの手がササヤの尻へと延びて揉みしだきはじめる。ササヤにぞぞ、と鳥肌が立った。

701 :3-2:2011/06/24(金) 22:20:19.14 ID:IHedTr+g
 クルナはひとしきりササヤの体を堪能したあと、うしろにまわり、抱っこをするようにササヤを再び抱きしめた。
 これは顔を見なくていいし見られることもなくて楽だ。ササヤはそう思った。
 しかしクルナの左手は間髪をいれずブラウスの中へと延びてくる。これには思わず体がびくりと反応してしまう。
 クルナの左手はササヤの右の胸を下着ごしに優しく揉みあげる。右手は腰からブラウスの中へと入り込みお腹をなでまわし、へそに中指

を沈め、軽くくすぐる。
 初めて受ける男からの愛撫。気持ち悪い。首筋を舐められる。気持ち悪い。
 
 ササヤの胸を揉みあげていたクルナの手が、ついに下着をずらし直接胸に触れた。
 ねっとりと柔らかな胸を捏ねまわし、時折乳首を摘む。摘まれるたびにぴくりとササヤの体が跳ね、いつしか乳首は硬くなっていった。
 お腹をなでまわしていた右手は、胸を揉まれているササヤの反応を窺いながら太ももの間に滑り込む。
 白く細い太ももをなでまわしながら、股間をホットパンツの上から中指がなぞった。再びササヤの体はぴくりと跳ね、背後から愛撫して

いるクルナに背をもたれる。
 ササヤの荒くなった息を体全体で感じながらクルナは愛撫を続ける。

「・・・・ふっ・・・・はぁ・・・・んっ・・・・」
 ササヤが嫌悪していた男の指はすこぶる貪欲に快楽を求めた。
 ホットパンツごしに中指は秘部をまさぐり手のひらは恥丘を捏ねあげる。ササヤの吐息が漏れる。
 ブラウスの中に入り込んだ腕はササヤの胸を優しく揉みしだき、硬くなった乳首を軽くつねる。ササヤの押し殺した声が漏れる。

702 :3-3:2011/06/24(金) 22:20:45.85 ID:IHedTr+g
 クルナの右手がホットパンツの中へと滑りこんでいく。ショーツは汗ばみ、湿気がこもって秘部は濡れ始めていた。
 ショーツとホットパンツの隙間の触感を楽しむかのように右手が蒸れた中を自由に這い回る。
 くちゅりと濡れた秘部を軽くひっかき、陰核をやさしく押し込むように指が動く。
 太ももの付け根をなぞり肛門から恥丘までを何度もなぞり、そのたびにササヤは熱い吐息をクルナの耳元に漏らした。
「割と気持ちよさそうだな」
「んっ・・・馬鹿・・・いわないで・・・・くれる・・・・?」
 精一杯の抵抗だった。確かに気持ちいい。鳥肌が立つくらい嫌いな男に抱かれているというのに全く不思議だった。
 座っていることもできず、クルナに背をもたれ、なすがままにされているのが何故か心地よかった。
 
 胸を揉んでいた手がブラウスから出されササヤの左胸をブラウスの上から揉み始める。
 それと同時にクルナの右手はついにショーツの中にまで滑りこんできた。
「や・・・だめ・・・・」
 もう何がだめなのかがわからない。クルナの指がササヤの蕩けた秘部に押し当ると小陰唇がひくつきながら指に絡む。
 ずっ、と指先が膣に入り込み中の襞と絡ませる。ササヤの襞はクルナの指を丹念に舐めまわし、指が肉壁をなぞるのをわななくように受

け入れる。
 こぼれだした愛液とこもった汗があっという間にクルナの手を濡らし始める。
 新たに揉まれ始めた左胸もあっという間に右胸同様乳首が硬くしこり、すでに受け入れる体勢を作っていた。

703 :3-4:2011/06/24(金) 22:21:08.86 ID:IHedTr+g
「・・服、脱がせないの?」
「このままで」
「・・・・最低」
 普段の格好のササヤのまま抱くことである種のエクスタシーでも感じるのだろうか。
 クルナはひとしきりササヤのショーツの中をなでまわし、膣内で指を遊ばせたあと、ホットパンツとショーツを軽くずり下げ、屹立した

一物をササヤの秘部にあてがう。
 あてがっているだけにもかかわらず、初めての男の物をキスをするかのように小陰唇が亀頭に絡みつく。
 クルナはしばしこの快感に身を任せていたかった。
 
 やがてササヤを抱きしめ腰を下ろさせると同時に、クルナは腰を上に押し上げる。
 膣口にぐりりと亀頭がめりこみ、そのまま襞をかき分けながらササヤの中へと侵入する。
 根元まで沈めると同時に亀頭は膣奥に当たり、入った分だけこぽりと愛液がこぼれた。
「・・・は・・・ぁ・・・・、なに・・・これ、・・・・すご・・・い・・」
 初めて受け入れた一物をササヤの膣の無数の襞が包み込む。うねる襞に一物は絡みつかれ、それだけでもう射精感がこみ上げる。
 ササヤは荒い息を整え、それと同時にざわついた膣内も落ち着いてくる。
 
 クルナはササヤの腰に手を当て、ぐぐ、と沈みこませ、より密着感を味わう。
 膣の中は再びうねり、奥の亀頭がそのまま子宮を押し上げる。
「くぁ・・・ぁっ・・・・深い・・・・んぁっ・・・・」
 クルナは抽送せずにササヤの腰を上下に動かし膣奥を攻める。
 ねっとりとした動き。
 入ったままのクルナの一物が膣奥を押し上げては元に戻すだけの緩やかな動きだった。しかし子宮を押し上げられるササヤはたまらない


「あっ・・・ん、んっっ・・・・はぁ、はぁ、ふあぁっ・・・・」
 普段のクールな外見からは想像できないほど乱れ、子宮を押し上げられるに合わせて喘ぐ。整えた吐息も再び荒くなる。

704 :3-5:2011/06/24(金) 22:21:28.61 ID:IHedTr+g
「お前は奥がいいんだな」
「う・・んっ・・そこ・・・・・・あっぁ、気持ち・・いっ・・・・・」
 堕ちた、とクルナは思った。
 あのツンデレと呼ぶにはデレが全く無いと言っていいササヤが自分に抱かれて堕ちた。たまらない征服感。
 白いショートの髪が何度も揺れ、口からは快感を訴える言葉が漏れる。
「・・・・っササヤ・・・」
「ん・・・ぁっ、クルナぁっ・・・、クルナぁ・・・っ」
 名前を呼んでみると、ササヤが甘えるようにクルナの名前を呼び返す。
 こんなササヤを見たことがないし、想像もできなかった。だが確実にクルナの前で快楽に身を任せ喘いでいる。
 激しく突き上げたい欲望を抑えつつ、ゾクゾク来るものを背中に感じながらひたすら優しく押し上げ続ける。
 
「ぁ、は、もう・・・、だめ・・・んっ・・・・んっ・・・・」
 膣内がうねり不規則な強い収縮が始まる。絶頂に達したのだろう。
 ササヤの体は反りかえり、はだけたブラウスの隙間から屹立した乳首が見える。
 ササヤの膣内はクルナの一物に襞がからみついて射精を促す。子宮を押し上げるたびに子宮頸部が亀頭を飲みこまんと中へといざなう。
 快感が津波のように押し寄せ、あふれ出る射精感が止めようがない。
「ぁ・・・ぁ・・・ぁ・・・はぁっ・・・・」
 絶頂の波にササヤは完全にとろけていた。膣内はいまだに絶頂が続いている。
 クルナはそろそろかと一番奥まで押し上げ、そのまま射精るにまかせてすべてを注ぎ込む。
「・・ぅぁ・・・すご・・・・でて・・る・・・・、で・・てる・・・・」
 幾度となくクルナの一物が射精に震え、そのたびに熱い奔流がササヤの膣奥を打つ。
 クルナの射精を確かに感じながらササヤは失神するかのように力尽きた。

705 :4-1:2011/06/24(金) 22:21:51.32 ID:IHedTr+g
 ササヤは絶頂の余韻に身を任せぐったりと寝転んでいる。クルナは心地よい射精に疲労困憊だった。
「あんたさ・・・・その、ああいうときは優しくするのね」
「お前もいつになく素直だっただろ」
「ん、まぁ・・・ね」
 その通りだった。こんなクズに抱かれるという嫌悪感はいつしか消えていた。蕩けるような快感がすべて押し流したかの様だった。
「でも、あんたなんかにいいようにされたのがなんか悔しい」
「次はお前の太ももで出すからその辺は安心だ」
「・・・・なにそれ」
「お前のその細くて白い脚で俺のをこすってぶっかけてやるってことだ」
「・・・・・・・・最低」

 そういえばこんなエクスタシーを以前どこかで感じたことがある。
 クルナの神曲を聞いた時の衝撃がまさにエクスタシーだったとフレーラが言っていた(とハイディから聞いた)のを思い出した。
 ああそうか、と思い当たる。
 以前、茨のセニアのためにクルナが神曲を奏でたのを聞いたときがあった。
 陶酔しながらも『所詮クルナでしょ』という先入観があったのだが、あの高揚感は確かに今回のそれに似ていた。
「あんたさ、もう神曲は弾かないの?前のあれ、また聞かせてよ」
「お断りだ。俺はもう絶対に神曲は弾かん」
「ふーん・・・・もったいない」
 しつこく食い下がるのはフレーラのようで好きになれずそれ以上の追及はしない。

706 :4-2:2011/06/24(金) 22:22:19.46 ID:IHedTr+g
「また来るの?」
「当然だ」
 クルナの心の底からの返答だった。
 初めはササヤもルーファも二人とも抱き続けるつもりで約束など端から守るつもりはなかった。
 しかしササヤとの情事はルーファとの肉体関係を断ち切る程度には魅力的であった。
 なによりルーファとの関係を維持しているのが露見したら、今度こそ命の保証は危ういと先日の精霊雷で痛感していた。

「あんた、またろくでもない仕事でルーファをこき使うのやめなさいよ?」
 帰宅の準備をし始めたクルナにササヤは念を押すかのように声をかける。
「安心しろ。三人まとめてこき使ってやる」
「はぁ・・・・相変わらず最低だわ・・・」
 ササヤとの交換条件にはルーファの解放は入っていない。当然の返答だった。
 ササヤが代わりになるからルーファとは関係をもたない。それだけの約束。
 やはりこのろくでなしからルーファを救い出すのは至難の業かもしれない。
 そう考えながらもいつの日かルーファを解放できる日が来るのだろうと、具体的な考えもなく、ササヤは帰り行くクルナの背中を見なが

ら漠然とそう思った。

 この白い髪の精霊は考えることが苦手であった。

おしまい