今浜城：RE

• 今浜（後の長浜、現在の滋賀県長浜市）を含む近江北部を支配していた、「ばさら大名」こと京極道誉（佐々木高氏）がモデルと思われる。
  • 「ばさら」とは鎌倉末期～南北朝～室町初期に流行した新文化で、華美に着飾って豪気に振る舞い、権力権威を否定するアナーキーな文化であった。これは後の時代に下剋上の風潮、そして傾き（かぶき）文化へと発展していった。現代ではヤンキーと呼ばれる。
  • 道誉は足利尊氏に味方して鎌倉幕府や後醍醐天皇の打倒、室町幕府成立に貢献している。論功行賞を取らせると、殿にも幕府を開こうと薦めてくれる。
  • 自ら連歌や猿楽、茶や笛などに興じるなど、風流を好んだ文化人・趣味人でもあった。放置していると呟く「菟玖波集」は、道誉の書いた歌も納められた和歌集である。
  • 修繕時に喋る「猿皮の腰巻」は、比叡山で神獣として扱われていた猿の皮を剥いで腰巻にしたという逸話から。当時の宗教権力は絶大なものであったが、それに盾突くことも恐れなかった道誉の豪胆さを垣間見る話である。その姿から支持者も多く、比叡山から幕府に道誉の厳罰が求められた時も、支持者（特に足利尊氏）の取りなしで比較的軽い罰で済まされている。
• なお、今浜城が存在したことはわかっているが、本人も言うとおり出城（砦みたいなもの）であり、道誉の領地ではあったが本拠地にしていたわけでもない。そのため、あまり詳しいことはわかっていない。
  • ぶっちゃけ、「長浜城ができたところに昔あったんだとさ」というだけで繋がりはあんまりないのだが、それを言うと他にも悲しい顔をする城娘が出そうなのでやめてあげよう。

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※旧御城プロジェクトから引用

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