作品とは
演技とは何かを考えるまえに、
作品とは何なのかについて触れておく。
作品とは、シーンの積み重ねである
そして シーンとは、
"登場人物" が
"観客" のいる場所で
"行動" することである
では、ここであらためて考えてみよう
"登場人物" は
なにゆえ
"行動" するか
この なにゆえ の部分がひも解ければ
演技とは何かがわかるヒントになりそうである。
ここで用いている 演技 とは表現技法の事ではなく
作品中の "行動" という意味での 演技 であることを
あらかじめことわっておく。
変化
こうしてみると作品とは、変化であると仮定することができそうである。
シーンを積み重ね、行動し、何らかの変化を起こすのだ。
- 敵を倒す
- 意中の人と恋仲になる
- 日常を守る
これらはすべて変化である。変化といっても何も激しいものばかりではない。変化を起こさないよう努めることも立派な変化なのだ。
演技をするためには、作中に起こる変化を読みとかなければならない。
作品と登場人物の目的
作品と登場人物の目的は一致していない事が殆どである。
登場人物の数に従って、個は増え、目的は増えていくため当然といえば当然といえる。
主人公にも、敵にも目的はある。登場人物の目的をくみ取り、どう変化させていくかにより
演技プランは出来上がっていく。