作品とは何か

Last-modified: 2016-08-01 (月) 03:14:29

作品とは

 

演技とは何かを考えるまえに、
作品とは何なのかについて触れておく。

 

作品とは、シーンの積み重ねである
そして シーンとは、

 

"登場人物" が
"観客" のいる場所で
"行動" することである

 

では、ここであらためて考えてみよう

 

"登場人物" は
なにゆえ
"行動" するか

 

この なにゆえ の部分がひも解ければ
演技とは何かがわかるヒントになりそうである。

 

ここで用いている 演技 とは表現技法の事ではなく
作品中の "行動" という意味での 演技 であることを
あらかじめことわっておく。

 

変化

 

こうしてみると作品とは、変化であると仮定することができそうである。
シーンを積み重ね、行動し、何らかの変化を起こすのだ。

  • 敵を倒す
  • 意中の人と恋仲になる
  • 日常を守る

これらはすべて変化である。変化といっても何も激しいものばかりではない。変化を起こさないよう努めることも立派な変化なのだ。
演技をするためには、作中に起こる変化を読みとかなければならない。

 

作品と登場人物の目的

 

作品と登場人物の目的は一致していない事が殆どである。
登場人物の数に従って、個は増え、目的は増えていくため当然といえば当然といえる。
主人公にも、敵にも目的はある。登場人物の目的をくみ取り、どう変化させていくかにより
演技プランは出来上がっていく。