創作班発表ページ/インベーダーをインバイト/第一章

Last-modified: 2012-02-14 (火) 17:28:27

第一章

現状報告をしよう。
今は、さっきも言った通り、宇宙大戦争の始まる直前だ。
主な軍勢は集まり、恐らくは、間もなく開戦だ。
今から何年か後の教科書には絶対書かれているくらい規模の大きなものだから、今から、十年後、二十年後にこれを読んだ人の教科書にはもう書かれているだろう。

で、地球軍は、まとまりがない。しかも、国ごとに宇宙艦や、宇宙艇を用意しているから、各国、友好国を助けには行くだろうが、敵対国や弱小国はたとえピンチでも放置するつもりだろう。そんな状況でまともに戦える訳がない。

で、ついさっき仲間が起きた。
俺が最初に戦った相手だ。
話はそこから始まる。

☆☆☆☆☆

出会い方はたくさんあるだろう。
空から女の子が降ってくる・同じ本を取ろうとして手がぶつかる……古いのだと、遅刻ギリギリにパンをくわえて走っていてぶつかるなど、色々あるだろう。

話をあの日の朝にしよう。

☆☆☆☆☆

今日は日曜日。学校は無い。暇なので、春葉原(はるはばら)に行こうかと思ったが、生憎(あいにく)、電車賃が無かった。今は朝の九時過ぎ。ネトゲでもやろうかと、パソコンを開こうとした時、家のインターホンが鳴った。残念だが、玄関からパソコンがある部屋は丸見えなので、居留守はできない。どうせ、集金か勧誘の類だろう。
と、思った俺は、まだインターホンのところに居てくれればいいと思いながら、何の疑いもなくインターホンの受話器を取る。
「はい、どちら様ですか?」
と、そこにいたのは、
「入らせてもらうわよ。」
はい、どうぞ……って誰だよお前!?
勝手に入ってきたのは、俺より年下ぐらいの女の子。真っ赤な髪をしていた。……けっこう可愛い。目がクリっとしていて、鼻筋が通っていて……って、そんなことを考えている場合ではない。いきなり入ってきたこの子は誰だ?
真っ赤な髪。……不良か?だが、この髪は染めたものではなさそうだ。染めたてでもない限り、地毛が少しくらい見えてもいいはずだし、髪の色ムラも無い。だが、地毛でこんな色があるのか?
この間およそ5秒ほど。

「・・・・・・・・・チャキッ」

と、女の子が銃を向けてきた!
や、やっぱり不良だ!
俺は当然逃げる!……家の中に!
とりあえず逃げるしかない!
幸い我が家には、居間に日本刀があるので、それで何とか応戦しようと思い、居間まで全力でダッシュする!
そして俺はなんとか日本刀を手にして不良に立ち向かう!
日本刀を抜いて一気に切りつける!
が、手ごたえが無い。
当たり前だった。女の子は俺よりも少し離れたところで銃を構えていた。
女の子が銃を撃ちまくってくるので、それを頑張ってかわしながら、間合いを詰めようとするが、なかなか詰めれない。
こうなったら、やられる前にやるしかない!
俺はそう心に決め、一気に差を詰める!そして、刃の先を相手の喉元へ突き付ける!
これで相手も動けないが、こちらも動けない。
なぜなら、相手の銃口もこちらを思いっきり向いているからだ。
しかし、彼女は銃を下す。

「誰だお前は?目的はなんだ?金目当てか?」

「その質問への答えは受け付けない。」
と、答えたのは紫の髪をした女性。
今度は「女性」だ。間違っても、「女の子」ではない。
いわゆるクールビューティ―と、言うやつだろうかっ……!
と、そんなことを考えている間に、女性が斬りつけてきた!
なんとか刀で防ごうとするが、そこで、信じられないことが起きた。
刀が折れたのだ。
あり得ない。あるはずがない。あっちゃいけないんだ……。
この人は刀で刀を切った、又は折ったということになる。
そんなの見たことがない。
今度は女の人が剣で突いてきた。
なんとか俺はかわすが、恐らく刀を切った以上、刺さったらひとたまりもないだろう。
しかし、俺は今の一瞬である作戦を思いついた。
それを試してやる!一気に倒してやる!家の物は盗らせない!
そう決意して、俺は女性に立ち向かう!

第一章END