シスコンヒートその2

Last-modified: 2013-08-14 (水) 23:21:31

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女「おっはよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
男「……何だその異常なテンションは。良い事でもあったのか?」
女「聞きたいかっ!? 教えて欲しいかっ!?」
男「気にならないと言えば嘘になるな」
女「ならばっ! 私を愛してると言ってみろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
男「だが断る」
女「気にならないのかっ!? うぁたしのっ! この可愛い唇から答えが出るのを聞きたいんじゃないのかっ!?」
男「嘘をついてまで聞きたいとは思わない」
女「えー、すきすきだいすきちょうあいしてるっていおうよー( ´・ω・`)」
男「……お前がどうしても聞いて欲しいと言うのなら聞いてやるけど……どうする?」
女「ぐぬぬぬぬぬ……分かったっ! あのなっ! まずはコレを聞けぇぇぇぇぇぇっ!」
男「携帯……着メロか何か……」
――おねぇちゃん、めーるだよ。おねぇちゃん、めーるだよ。
男「…………」
女「どうだっ! 可愛すぎて欲しくなってきただろうっ!?」
男「いや、別に」
女「どうしてもと言うのならっ! 男の着声と交換だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
男「だからいらn」
女「私の着声も付けるぞっ! だからさぁっ! いざいざいざぁぁぁぁぁぁぁっ!」

女「何で受け取らないんだぁぁぁぁぁぁぁっ!」
男「お前の着声なんぞ目覚ましにしか使えんだろうが」
女「そんな事ないぞぉぉぉぉぉぉぉっ!」
男「大体、お前の声でかすぎるし…………いや、防犯ブザー代わりに丁度よさそうだな」
女「えぇー( ´・ω・`)」

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女「『男を愛する』、『妹も愛する』両方やらなくちゃぁいけないってのが女の辛いとこだな。
(私の愛を受け止める)覚悟はいいか?私は出来てる」
男「だが断る」
女「男ぉぉぉ!!!つれないぞぉぉぉぉ!!!!だがそこに痺れる憧れるぅ!!!!」
男「全く…やれやれだぜ」

妹「あれは何をやってるんですか?」
男友「知らない方がいい話もあるってことさ…」
女友「チュミミーーン」

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男「おーい、女」
女「どうしたっ!?」
男「えっとさ、この前のチョコ……美味かった」
女「ほっ、ホントかっ!?」
男「お前があそこまで立派な物を作れると思ってなかった分……余計にな」
女「ぐぅ……」
男「あー、スマンスマン。いつものお前からは考えられない出来だったんで、つい、な」
女「……私はっ、声が大きかったりっ、がさつだったりするかも知れないけどっ……」
男(……あちゃー、地雷踏んじまったか……)
女「私だって……私だって漢女の端くれなんだっ……! お菓子くらい……」
男「いや、馬鹿にしてる訳じゃなくて……何だかんだで女の子なんだな、って思ったんだ」
女「……いつもは、女の子として見てくれてないのか……ヒック……」
男「そうじゃなくてだな……あー、そういやさ」
女「ぐすっ……何だ?」
男「休みの日なんかに、妹に作ってあげたりするのか?」
女「ゴシゴシッ 当然っ! 妹ゥーはおねだり上手だからなっ! 休みの日はクッキー作ったりするぞっ!」
男「そっか、今度俺にも分けてくれよ」
女「分かったっ! 男の為に沢山作ってくるからなぁぁぁぁっ!」
男(……コイツがシスコンで助かった……)

蛇足
友「うぅぅぅ……違う、違うんだ……」
男「どうした?」
友「俺は……俺はっ……俺はロリコンじゃなぁぁぁぁぁいっ!」
男「落ち着け、 落ち着くんだ友!」
友「幾ら人生初の本命チョコをくれたからってっ……幼女にときめくなんてっ……」
男「十年待てば多分セーフだ。だからソレまで耐えるんだ!」
友「うぅ……い、妹タソハァハ……俺は一体何を口走ろうと……」
男「……どう見てもロリコンです本当にありがとうございました」
友「うああああ! 俺はもう駄目だぁぁぁぁぁぁっ!」

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妹友「いもうとちゃんのおねぇさんって、どんなひと?」
妹「えっとねぇ……きれいで、かっこよくて、つよいけどやさしいの」
妹友「じまんできるおねぇちゃんがいるの、うらやましいなぁ」
妹「えへへー」

女「んっ!?」
男「……どうした、そんなキョロキョロして」
女「妹ゥーが私の事を褒めてる気がするっ!」
男「気のせいだろ」
女「いやっ、なんかっ、テレパスィーを感じたんだっ!」
男「テレパシーって……頭、大丈夫か?」
女「ふっふっふっ、妹を持たぬ男には分かるまいっ! 我が姉妹の絆っ、舐めてもらっては困るっ!」
男「そういうもんかねぇ……」

妹「あとね、おっぱいもおおきくて、さいきんぶらじゃーがきついっていってた」
妹友「あこがれるなぁ……わたしも、おおきくなったらそんなふうになりたいなぁ」

女「……ッ!?」
男「今度はどうした、顔が赤いぞ?」
女「なっ、なんか恥ずかしい事暴露された気がするぅぅぅぅぅぅぅっ!」
男「それもテレパシーか?」
女「そうっ! テレパスィーだっ! って……うぁぁぁぁぁっ! 一体何を言ったんだ妹ゥー!」
男(……コイツの場合、電波と言い切れないのが恐ろしいな……)

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女「おっとこぉぉぉぉぉ! うぅぅぅぅけぇぇぇぇとぉぉぉぉれぇぇぇぇぇっ!」
男「だが断る」
女「えぇーっ、うけとれよぉー! ぶーぶー!」
男「わかったわかった。で、何を受け取れと?」
女「この前っ、約束したじゃないかっ!」
男「約束……もしかして、クッキーか?」
女「そうだぞっ! もしかして忘れてたのかっ!?」
男「いや。もう作ってくるとは思ってなかったんでね。ありがたく頂いておく」
女「また感想とか聞かせてくれよっ! 男から褒めてもらったらやる気出るからなっ!」
男「はいはい。そんで、そのちっさい包みはアレか」
女「私はまだ認めた訳じゃないっ! 私さえ倒せぬ者にっ、妹ゥーを渡す訳にはッ……」
男「じゃあ、俺は誰を倒せばお前と付き合えるんだろうな?」
女「えっとぉ…………お、お父さん!」
男「おっし、ギブアップ」
女「何で戦う前から諦めるっ!? 何故ベストを尽くさないっ!?」
男「いや、お前の親父さんとか強そうだし」
女「大丈夫っ! 二人で力を合わせればっ……きっと勝つるっ!」
男「ソレは有りなのか……それじゃあ、友と妹が手を組んだら、お前はどうするんだ?」
女「そ、それは…………う、うぐぅ……プスンプスン」
男(……せめて妹が中学生だったなら、お前も友も、こんなに悩む事もなかろうにな……)

蛇足
男「ポリポリ……美味ぇな」
友「ポリポリ……一枚交換しないか?」
男「ポリポリ……お前への思いが詰まってるらしいから、俺が食ったら罰が当たる」
友「ポリポリ……明らかに砂糖と塩間違えてるんだけど」
男「ポリポリ……小学生らしくていいじゃないか」
友「ポリポリ……十年、耐え切れると思うか?」
男「ポリポリ……応援はする。けど、新聞には載るなよ」
友「ポリポリ……ポリポリ……」

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女「おお!食玩ヒートの新作が出てるな!」
妹「お姉ちゃん、これ買ってもいい?」
女「おっしゃぁ!妹の頼みなら何個だっていいぞぉぉ!!」
妹「ホント?ありがとお姉ちゃん(にこっ」
女「(ブシュゥゥゥゥ!)」

女「よーしそれじゃあ開けるぞ!男でろぉぉぉぉぉぉ!!」
妹「男友さんがでるといいなー」

パカッ

妹「あーお姉ちゃんのだ♪あれ?でもなんか体が斜めに傾いてる」
女「邪男ぉぉぉぉぉぉぉ!??なんでアイツのがでてるんだぁぁぁぁ!!!むっ!?なんだこの接続部分」
妹「あ、お姉ちゃんのとあたしのくっ付くようになってる」
カチッ
妹の持っている女のフィギュアと邪男のフィギュアをくっ付ける。すると、吸血鬼のように女の首筋に噛み付いた状態になった
妹「わー、ドラキュラさんみたい」
女「こんなのいるかああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

邪男「ククククク……制作会社に裏から組織の圧力をかけた甲斐がありましたねえ…」

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妹「おねぇちゃん、おべんきょうおしえてー」
女「お勉強かっ! 任せろゥー! でっ、何が分からないんだっ!?」
妹「えっとね、ここと、ここなの」
女「えっとだなっ、この場合はっ、こことここをこうしてっ!」
妹「うーん……あ、そっかー」
女「そうそうっ、後は自分で分かるなっ!」
妹「うん。ありがとうおねぇちゃん」
女「フッ……憶えとけ妹ゥー!」
妹「なぁに?」
女「うぁたしはっ、うぃつでもっ、パゥフェクトだっ!」(Vo若本)
妹「あれぇ、このこえだれかににてるよぉ?」
女「ふっふっふっ! そんなに似てたかっ!」
妹「わかったー、アナゴさんだー」
女「フグタくぅぅぅぅぅん…………じゃなくてっ!」
妹「うわぁ、おねぇちゃんすごーい」
女「そっ、そっかっ! そんなにそっくりだったかっ!」
女(……せめてメカ沢って言ってくれよ妹ゥー……)○。(´・ω・`)

蛇足
妹「あのね、うちのおねぇちゃんすごいんだよ。アナゴさんのまねできるんだよ」
妹友「すごいかもしれないけど……なんかイメージこわれちゃったなぁ」

女「うぬぁぁぁぁぁぁぁぁ! 恥ずかしいテレパスィーがぁぁぁぁぁぁぁぁっ!ジタバタ」
男「ええい、飯時に暴れるんじゃねぇ!」

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女「おっとこぉぉぉぉぉぉっ!」
男「読書中だから、用なら後にしてくれ」
女「私を差し置いて本に夢中になるなんてっ……何を読んでるんだっ!?」
男「ん、横山三国志。お前も読むか?」
女「ええっとぉぉ…………男は三国志が好きなのかっ!?」
男「まぁ、歴史物は大抵好きだな」
女「じゃあ読むっ!」
男「そうか。なら、五巻まで貸しとく」
女「おうっ! それじゃっ、月曜日まで借りるぞっ!」
男「汚すなよ」
女「分かってるさっ!」

~そして翌日夕方~
男「ん、アレは女とその妹か……こんな公園で一体何を……」
女「我ら天に誓うっ!」
妹「われらうまれたひはちちゃえ……ちがえど!」
女「死す時は!」
妹「おなじひ!」
女&妹「同じ時を願わん!」
妹「……うーん、むずかしいね」
女「でもっ、噛んだ所以外はカッコよかったぞっ!」
妹「ホント?」
女「ああっ! 最ッ高に輝いてたぜっ!」
妹「そっかー。つぎはへんにならないようにがんばるよ!」
女「よぉぉぉぉしっ! もう一丁行くかっ!」
妹「うん!」
男(……予想はしてたんだ、うん……)

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