第零二話 好敵手 虎と竜の激突!?

Last-modified: 2013-08-14 (水) 19:55:11

やっとクラスメイトが入学式の事を忘れかけた頃
俺にまた災難が降り注がれた
いつもの如くクラスに突撃してくる女
女「男おおおお!!帰ろおおおおお!!!!」
いつもの事だと受け流すクラスメイト
男「はいよ」
いつもの事だと思い了承する俺
??「男君?ちょっといい?」
男「?ん?あ、悪い、女、ちょっと待ってくれるか?」
誰だこいつ?ネクタイの色からして同学年なんだろうけど…
まぁひょこひょこ着いてった俺が悪かった…
??「私は敵女、以後よろしくね」
男「あぁ…んでなにか用があったんじゃないか?」
敵女「ん…今日私と一緒に帰ってくれないかな?」
なんだ突然?
男「悪いが今日は女と一緒に帰る約束をしてるんでね」
敵女「あら…それじゃ明日はどうかな?約束してないよね?」
っく…こいつも諦めが悪いな…
男「あぁ…だけd 敵女「それじゃ決まりね!明日の放課後よろしくね!」
最後まで聞く前に言うだけ言って帰りやがった…

女「男ぉ?何だったんだ?さっきの女は?」
何をしていたのか気になってしょうがない
男「ん?んー…掃除サボってたのを怒られたw」
考えるような間があったのが気に鳴るが…言いたくないならしょうがない…
女「男でも掃除サボるんだな!w」
男「人間だしな、たまにはそーゆー事もあるさw」
何気ない一言が、私の心を締め付けていることを男は知っているのだろうか?
女「好きだぞ!!!」
男「はいはい、それはそうと明日は先に帰って良いぞ?ちょっと用事ができた」
女「ん?そうか、残念だがしかたない!」
この時私はその事については何も考えてなかった
それが…

キーンコーンカーンコーン
放課後を知らせるチャイムがなる
いつもと違って女が来ない
男「さて…行くとするか…」
いつもと違ってクラスメイトが気にしてる
男友「おや?今日は女ちゃん来ないのかね?」
男「あぁ、俺に用事があってな」
女友「珍しいねぇ、毎日毎日一緒に帰っていたのにw」
男「俺が暇人みたいな言い方だなそれw」
男友「暇人だろ?w」
男「たまには用事ができるわwそれじゃあな」
女友「またねー」
そんなに珍しかったのか?俺が女といない事が
敵女「男君、行きましょ?」
男「ん?あぁ」
これをアイツが見たら大変な事になるのかな?

男「…」
敵女「男君?」
男「ん?何?」
敵女「いつも一緒にいる女の子…あれは彼女?」
いきなりなんだ?
男「違うけど?」
敵女「それじゃ私と付き合ってくれない?」
男「うぇ?」
思わず変な声が出てしまう
敵女「私を彼女にしてくれないか?って言ってるの」
男「答えはNOだな」
敵女「なんで?」
男「好きでも、嫌いでもない。なんでもないから…だ」
正直に答えたつもりだ
敵女「そう…それじゃあの女の子の事は好きなの?」
男「え?…そりゃお前よりは…な///」
敵女「…悔しい…負けてられない!」
「ゴゴゴゴゴ」そんな擬音語が似合いそうだった
男「ちょ 敵女「私だって負けないくらい男君の事好きなんだから」
急に抱きついてくる
男「やめろって…」
振りほどく
敵女「絶対に諦めないからね!」
と言い残すと走り去っていった
男「…はぁ」
退屈はないが…楽しいって訳にはいかないかもなぁ…

キーンコーンカーンコーン
昼休みを告げるチャイムがなると
ズドドドドドガラァ!!
女「男おおお!!愛妻弁当の授業だああああ!!!」
男「そんな授業は無い!!」
いつものように女が弁当を持ってくる
そしていつものように屋上へ行くと
敵女「男君、私の弁当食べて?」
男「え?」
うわ、そうくるか
女「誰だ!お前はあああ!?」
敵女「貴方こそだれ?男君の何なの?」
これは
女「私は男の彼女だあああ!!文句あるかあああ!?」
敵女「あら?彼女なの?そうなの男君?」
きた…
男「え?えっと…あのそれは…」
女「はっきり言ってくれえええ!!!彼女だとおお!!!」
敵女「あら?自惚れも激しいと醜いですよ?」
女「そっくりそのまま返してやろうかあああ!?」
敵女「馬鹿の鸚鵡返しって所ですか?w」
逃げよう、幸い口争いで俺は眼中にないようだ…
男「…」ダダダダ

何なんだあの女は!
私の男にちょっかいだしやがって
私から男を奪えると思っているのか?
くそおおおおおおおおおおお
女「くそおおおおおおおおおおお!!!」
先生「…授業中に男君の事を考えるのは君の勝手だがね…」
女「はぅあ!?」
先生「授業妨害をするとなると黙っている事はできないな」
女「すいません…」シュン
これもあの女のせいだ…そうしとこう
ジジジジ(予鈴が鳴る数秒前にスピーカーが出す音(俺の学校は鳴ってたw
キーン
女「今だ!!」
コーンカーンズドドドドドド
コーン
女「男おおお!!!一緒に帰るぞおおおおおお!!!!!!」
男「うわ!?あぁ…今日はえらく早いな…」
当たり前だ
女「当たり前だろう!!!邪魔が入る前に帰るんだああ!!!」
男「…そう言うことか…はぁ」

女「ない!!ないないないないないない!!!!」
男「何が無いんだ?」
女「私の靴がなあああああああああい!!」
敵女「あら?男君今帰り?なら一緒に帰りましょうw」
そういって俺の腕を掴んで引っ張る
男「え?あ?ちょ?」
女「靴があああああぁぁぁぁ…」
女の叫びが…ドップラー現象を引き起こしている
次の日もその次の日も
何故か女の行動は不運な事で阻止されているように思う

男「なぁ?」
敵女「なぁに?男君?」
男「これがお前のやり方か?」
敵女「何の事かしら?」
まぁはっきり言うとは思わなかったが
男「女の事だけしか考えなかったようだな?」
敵女「え?どういうこと?」
男「学校へ戻る」
敵女「え?何故?なんで?」
男「好きじゃない…それだけだ」

女「なんで…なんで…こうなるんだああああ!!」
女友「よしよし」
ここの所毎日何か起きて男と一緒にいる事ができない
そのせいか…ついに涙が抑えられなくなってしまった
そんな所を女友に見つかってしまった…
女「うぅ…」
女友「男君もはっきりしないのが悪いのかもねぇ?」
そうなのか?
女「うぅ…」
PPPPPPP!携帯が鳴る
女「もじもじぃ?」
男『今何処にいるんだ?学校にいると思ったらいないから』
女「男!?今はXXXXのあたりを歩いてるぞおお!!」
男『わかった、んじゃ近くにある公園で待っててくれ』
女「わかったあああああ!!待ってるぞおおおおお!!!!」
これは何があったんだ?でも男に会えるなら…なんでもいいかw
女友「よかったねw」
女「おう!!!」

男「待たせたな」
女「そんなこと無いぞおおお!!!」
男「さ、帰ろう?」
女「あああああのののの、せっかくだからさ…公園を散歩しないかぁ!!」
男「ん?…あぁいいよ」
泣いてたんだろうな…目が赤くなってたのが気になった…
女「男?何で戻ってきたんだ?」
男「戻ってきたら駄目だったか?」
女「そそそそんな事はないぞ!嬉しいぞおお!!!」
もしかして照れ隠しの叫びなのか?こいつの叫びは
男「なら、いいじゃないか?」
女「うん!」パァ
笑顔が咲く
やめろ、この笑顔は凶器だ
男「そろそろ帰るか~」
女「ええええ!もっと散歩するぞおおおおおお!!!」
俺が殺される
男「これで我慢しろ」
と女の手を取る俺
女「くぁwせdrftgyふじこl!!?!???!??!??!!?!?」
男「今なんて言った?w」
小さいな…それに暖かい…
女「ななな何でもない!帰ろう!!!///」

敵女「きぃぃぃ!諦めないわよ!!」
その後、俺の学校生活に退屈は訪れなかったが
やっかい事が増えたのは言うまでも無い

EX

女『女友おおおお!』
女友「どったの?」
女『男と手を繋いで帰ったあああああ!!最高だあああああ!!!』
女友「あらそうwよかったねぇw」
ネタをどーもありがとう
女『ありがとなああああああ!!おやすみいいいいいいいい!!!!』
PPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPP!
私の指は高速でメールを作り送信していた
『男と女が今日手を繋いで帰った模様』
あて先は男友
『GJ!!ネタありがとな!』
ふふw
あの二人がいると私も楽しめるなw

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