SS1 デート

Last-modified: 2013-08-14 (水) 18:16:52

彼女と今日はデート。
近所の洋服屋を回っているとすぐに12時になった。
女「実は、服を見るのはメインの目的じゃなかったんだ。」
男「何が目的だったの?」
女「実はこの店に来るのが目的だったんだ。」
そういって彼女が指さした方からは明らかにエスニックな匂いが漂ってきた。
これはやばい。俺の魂がそうささやいた。
俺は根っからの辛いもの嫌いだ。この匂いは明らかに駄目だ。。。
女「じゃいこう!」
男「無理。本気無理。」
女「男だったら、夏に熱いものを食わなかったら何を食うぅぅぅぅ!来い!!!!」
このモードになったらもうとめられない。
女「行くぞ!」

『カランカランカラン』
その店の扉を開けるとそんな音がした。いつの時代の飯屋だ。
店員「☆Ψ@#иΞлйΠφ?」
こいつどこ出身だ?今までの生活してきた中でこんな言葉は聴いたことねぇ、、、
女「ψヾξ℃¢Ё」
なんでこいつ喋れるんだ?
それに戸惑っていたが、店員に案内され席に着いた。
置いてあるメニューにはかろうじて日本語っぽい言葉が書いてあった。
なんとなく辛そうでない料理もありそうで安心した。
女「何頼む?」
男「では、この辺りの辛くない奴を、、、」
女「何を言う!!!男らしくねぇぇぇ!!」
そういうと、店員を手招きして叫んだ。
女「ЁΩЩη!二つぅぅぅぅ!!!」
なんだそれは!少なくともメニューに載ってるような名前じゃなかった。
裏料理か?一体この後何が来るんだ???

心臓バクバクイイながら、うれしそうに料理をまつ彼女を見た。
もう後にはひけねぇ。。。
店員「ЁΩЩηデェ~ス」
うぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!皿が赤い!白い皿が赤い!
そこからロブスターが出てる。うまそう。たしかにうまそうだが。
食べなくても辛さ成分が目に来る。
女「じゃ食べよっか?」
男「う、、、うん」
ロブスターに指を引っ掛ける。バコッという爽快な音とともに綺麗に身が取れた。
しかし、それと同時にさらに辛さ成分が大気中に舞い上がった。。
もう、俺は泣きそうだった。
しかし、彼女は天真爛漫な笑顔を振りまいている。
俺は、ロブスターを食べるのを躊躇した。
彼女の方を見た。もちろん躊躇なくロブスターを食べていた。
女「どうした?食べないのか?ここの身の部分最高だぞ?」
そういうとまた彼女は食べ始めた。
男「では」
おれは意を決してロブスターを口に放り込んだ。

辛い!やはり辛い!想像以上に辛い!
しかし、うまい。
なんだこのうまさは、辛さとうまさが絶妙に調整されている。
男「うめぇぇぇ」
自然と口を出した。調子に乗って二口目を食べた。
しかしこれが仇となった。
ソースに含まれていた唐辛子がのどの奥にくっ付いてしまった。
後は咳き込みのみ。
女「大丈夫?大丈夫?大丈夫かぁぁぁぁぁ!!!!!」
男「っうぇっうぇ、大、、丈、、ぅぅぅぅごほっ、、、夫、、、」
グラスの水を一気飲みしたが、解決できないほどの唐辛子。
もう死ぬ、、、それから俺の意識は吹っ飛んだ。

かと思いきやすぐ意識は戻った。
厳密に言うと意識だけは戻った。だが体が動かない。
耳だけがまともに動いているらしかった。
女「男!?男!!?ねえ、しっかりしてよ!!!」

女「やだ…男さん…嘘でしょ?あなたが…ねえ…」
なんか様子がおかしい。
俺の予想だと「男起きろぉぉぉぉぉぉぉお!!!!!」とか叫ぶと思ったんだけど。

女「男さん…そうよ、わたしが男さんに水をあげれば・・・」
何をする気だ。
女「っくっく…」
何か水を飲む、いや水を口に含む音がする。
そして俺の口が優しく開かれる感触。
女「んー……」
その時、僅かに目を開けることができた。

せ ま り く る 顔

ここで男は危地を脱するために一計を案じた。

男「……お姉さま、アレを使うわ!」
女「!? ええっ(ブフォ)、よくってよ!」
男「うわあああああああああああああ!!!!!!」(水が掛かった悲鳴)
女「スゥパァァァァァァァァ!!!」
男「……いなずまー」(後悔)
女「キィィィック!!!!!」
男「きっくー」(やる気ゼロ)

店員「お客さんwwwwまたガンバスターっすかwwwwwwwwww」