SS5 姉ヒート短編集

Last-modified: 2013-08-14 (水) 23:28:26

1

――カタカタ
妹がいるのか奇遇だな。俺もいるぜ。
可愛い奴なんだけどインドア派だから中々脳内から出てこないんだ。
545「……っと」
姉「ドタドタドタッ 弟ぉぉぉぉぉぉっ! いるかっ!? いるなっ! 入るぞっ!ガラッ」
545「うるさい。せめてノックぐらいしろよ馬鹿姉貴」
姉「誰が馬鹿だっ! 馬鹿って言った奴が馬鹿なんだぞっ! つまりお前は大馬鹿野郎だコンチキショウ!」
545「はいはいワロスワロス」
姉「ぐぬぬ……んっ、携帯で何見てるんだっ!?」
545「何でもねー……って、勝手に見るなよ」
姉「素直……ヒート? 何だそりゃっ!?」
545「何処までも真っ直ぐで、何処までも熱い、俺の中で今一番HEATな属性」
姉「ほうほう、つまり弟ゥーは私みたいな女性が好きという事だなっ!」
545「それはない」
姉「えぇー、ばっさりきらないでよー(´・ω・`)」
545「大体さ、姉貴まともに料理できないっしょ」
姉「あぐぅ……」
545「それ以前に、風呂上りにタオルとパンツだけでうろつくようなオッサンは女性として見れません」
姉「い、いいじゃないかそれ位っ! お風呂上りは暑くて堪らないんだぞっ!」
545「ハァ……そんなんだから、いつまで経っても彼氏できないんじゃねぇの?」
姉「うっ、うぇぇぇぇぇっ! 弟ゥーのバーヤバーヤ! ダダダダダッゴトッゴロゴロゴロ」
545「階段で足踏み外したな……」

そんな妄想

2

545「階段で足踏み外したな……」
母「ドタドタドタッ 545ぉぉぉぉぉぉっ! いるかっ!? いるなっ! 入るぞっ!ガラッ
  姉に何した!?泣いてたぞ!」
545「何だよカァチャンまで。せめてノックぐらいしろよ馬鹿」
母「誰が馬鹿だっ! 馬鹿って言った奴が馬鹿なんだぞっ! つまりお前は大馬鹿野郎だコンチキショウ!」
545「はいはいワロスワロス」
姉「ぐぬぬ……んっ、携帯で何見てるんだっ!?」
545「またかよ……って、勝手に見るなよ」
姉「素直……ヒート? 何だそりゃっ!?」
545「何処までも真っ直ぐで、何処までも熱い、俺の中で今一番HEATな属性」
母「ほうほう、つまり545ゥーは私みたいな女性が好きという事だなっ!」
545「それはない」
母「えぇー、ばっさりきらないでよー(´・ω・`)」
545「大体さ、カァチャンもまともに料理できないっしょ」
母「あぐぅ……」
545「それ以前に、風呂上りにタオルとパンツだけでうろつくようなオッサンは女性として見れません」
母「い、いいじゃないかそれ位っ! お風呂上りは暑くて堪らないんだぞっ!」
545「ハァ……そんなんだから、トゥチャンの帰り遅いんじゃねぇの?」
母「うっ、うぇぇぇぇぇっ!545ゥーのバーヤバーヤ! ダダダダダッゴトッゴロゴロゴロ」
545「階段で足踏み外したな……」

そんなロマンス

3

父「ただいまぁ、帰ったぞ~って何してんの?」
母「あなたぁぁぁぁぁ!!!!」
姉「トゥチャーンゥゥゥゥゥ!!!!」
父「何だよ二人とも…」
母&姉「「545(弟)がぁぁぁぁ!!!!!」」
父「はいはい。いいからメシメシ(またかよ…)」
母&姉「「あなたの帰りが遅いのは(私に彼氏出来ないのは)
    風呂上りにタオルとパンツだけでうろつくからじゃないよね!?」」
父「俺もそれはどうかと思うが?」
母&姉「「うわぁぁぁぁん!!!!!」」

4

姉「スゲスゲヴォー!」
男「……うっさい」
 文句を呟きながらテレビに視線を戻す。
テレビに映っているのは某生き物番組。俺は特にやる事も無いので暇つぶしに見ているが、隣の姉貴は……
姉「フガー! フガー!」
男「……」
 ご覧の通り、テレビに釘付けである。
因みに、フガフガいってるのは姉貴の鼻息。興奮するといつもこうだ。
男「興奮しすぎ。もうチョイ落ち着け」
姉「だってっ、あんなでっかいお魚だぞっ!」
男「それは見れば分かる。だけどよ、鯨よりはちっさいぜ」
姉「鯨はお魚じゃないもぉぉぉぉん! ほにゅにゅ……あれっ、何だっけっ!?」
男「……哺乳類」
姉「そうそうそれっ! だから問題ないもぉぉぉぉん! 淡水魚で最大だもぉぉぉぉん!」
男「……さいですか」
姉「うぉぉぉぉぉぉぉぉっ! ピラクルマジカッケェェェェェェェェッ!」

……正直、この時点で嫌な予感はしていた。
そして数日後、予想は見事に的中した。

俺「……マジかよ」
 休日、昼過ぎに目を覚ました俺が窓から庭を見ると、そこには大きな穴があった。
記憶が確かなら、そこはいつも親父が駐車場にしているスペースで、コンクリートで舗装してあった筈だ。
姉「弟ゥー! おっはよぉぉぉぉぉぉっ!」
 声の方へと視線向けると、そこにいたのは土方スタイルの姉貴。
しかも、上に着ているのは貧乳である事がより一層強調されるタンクトップ一丁。寒くないのだろうか。
いや、馬鹿だからきっと寒さを感じないのだろう。なんとも便利な体である。

男「……姉貴」
姉「おうっ! どうした弟ゥー! ザックザック」
男「もしかと思うが……ピラクル飼う池を作るつもりか?」
姉「おうよっ! おっきくなるからなっ、庭全部池にするぜぇぇぇぇっ! ザックザック」
男「一応聞くけどよ、餌代やら水質管理やらで掛かる金額どれくらいか知ってるか?」
姉「知らないっ!ザックザック」
男「一月ん十万」
 姉貴の手がピタリと止まり、その全身からダラダラと脂汗が流れる。
金額が金額だ。誰だってそうなるだろう。
それ以前に、普通の人は思い立ったが吉日と言わんばかりに、庭に池なんぞ掘らないだろうが。
男「父さんが帰ってくる前に埋めといた方がいいんじゃねえの」
姉「……うん(´・ω・`)」
 結局、父さんが帰ってくるまでに間に合わなかった姉貴は、思いっきり叱られたそうだ。
俺の知ったことではないが。
姉貴じゃなくて妹だったなら、全力で庇っただろうがな。

そして数日後……
姉「うぉぉぉぉぉぉぉぉっ! リュウグウノツカイMa・Zi・Cooooooooool!」
そう叫ぶ姉貴が抱き締めているのは1/1サイズのピラクルヌイグルミ。
傍から見ると、巨大なウ○コを抱きしめている様にしか見えないが、本人が良ければ問題は無いらしい。
男「……いい加減懲りろよ」

5

~早朝~
姉「よっしゃ快晴っ!」
弟「……朝からうっせえよ」
姉「ハッハッハッ! 細かい事は気にすんなっ!」
弟「大体、全裸で窓際に立つんじゃねえよ。恥ずかしくねえのか?」
姉「別にっ! 見られても減る訳じゃないから問題なぁぁぁしっ!」
弟「…………」

6

~風呂~
弟「ふぃー、疲れが取れるぜー」
姉「ガラッ んっ、入ってたのかっ!? まあいいやっ、一緒に入るぞっ!」
弟「まぁいいやじゃねぇよ。さっさと出てけこの貧乳」
姉「うっ……うぇぇぇぇぇぇ! 貧乳じゃないもん! まな板じゃないもぉぉぉぉぉん!」
弟「いいから出てけよ。って、泣きながら無理矢理浴槽に入ってくんじゃねえよ!」
姉「うぇぇぇぇぇぇ! うっさい粗珍! うぇぇぇぇぇぇぇ!」
弟(……どうせならもうちょっと恥じらいを持った……出来れば妹が欲しい……)

7

~寝言~
姉「んにゅぅ……」
弟「全く……ほら、こんな所で寝てると風邪引くぞ」
姉「弟ゥー……」
弟「ん、寝言か?」
姉「最強を名乗るのは……この姉を倒してからにして貰おうか……ぐぅー」
弟「…………ていっ! ゴツッ!」
姉「う、うぐぅ……」
翌朝
姉「あれぇ……何でタンコブ出来てるんだぁぁぁ……?」
弟「机の角にでもぶつけたんじゃないのか?」
姉「そうかなぁぁぁぁ……」
弟「つーか、いい加減服着ろよ」

8

~漫画見た後~
姉「弟ゥー! 弟ゥー!」
弟「だが断る」
姉「まだ何も言ってないじゃないかぁぁぁぁぁっ!」
弟「大体予想は付く。漫画で見た技やらせてくれって言うんだろ」
姉「よく分かったなっ! 軽くするから大丈夫だっ!」
弟「そう言って、ファイナルアトミックバスターで俺を病院送りにしたのは誰だっけな」
姉「うぅぅ……いいもん! お父さんに頼むもんっ!」

父「え、技を掛けさせてくれって? 別にいいけど……」
姉「よっしゃぁぁぁぁぁっ!それじゃ早速! 筋肉バスター!」
父「返しっ!」
姉「うごっ!」
父「ああっ! すまん、つい体が勝手に……」
弟(……親父凄ぇ……)

9

~早朝(改訂版)~
姉「よっしゃ快晴っ!」
弟「……朝からうっせえよ」
姉「ハッハッハッ! 細かい事は気にすんなっ!」
弟「大体、全裸で窓際に立つんじゃねえよ。恥ずかしくねえのか?」
姉「別にっ! 見られても減る訳じゃないから問題なぁぁぁしっ!」
弟「……減る部分が元々無いもんな」
姉「(´・ω・`)」

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